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ロードキル

2015/6/19

村道でテンが轢かれていたと家人が言っていたので、用事で役場に降りたついでに回り道をしてみたら、確かにテンであった。用心深いイタチ科の仲間にしては珍しいと思っていたので、チョウセンイタチの見間違いではないかと疑っていたのだが。

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現場は沢沿いに下る村道の途中であり、周囲は隣接する公園施設に残された防風林(アカマツの点在する二次林)に面している。以前に同じ場所で滑空して道を横切るムササビを見たことがあり、すぐ近くにはオオタカの営巣木もあった..自然落下して以降営巣していない..場所だ。

周辺は広大な農耕地が広がっているため、野生動物はこういった防風林、いわゆる緑の回廊を伝って移動している。現場はちょうどその防風林が色濃くなる場所なので、連中は村道を横断する際にこの辺りを利用していると思われる。

朝から雨が降っていたので、カラスもまだ近づいたフシはなかったが、状況から見て早朝に朝採り車両にでも轢かれたのだろう。現場の少し手前には村道の下を沢水を抜くために土管を通してあるのだが、そこを利用してくれていれば事故には遭わなかったろう。

カテゴリ:ほ乳類|タグ:

雨の中、某県境付近の山道を走行中、何気に分岐に立て掛けてあった道案内を横目でチラ見。ちょっと考え事していたので一旦通り過ぎるが、アレっ?と違和感を感じたのでバックして確認、思わず「いねぇだろう本州には!」っと突っ込んでみた(笑)。

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工事現場の案内看板など、癒し系の生きものの写真が貼ってあるのを時々見かけるが、この手のツッコミ入れたくなるミスマッチというかオーパーツ的なケースがあるのは確かだ。以前、北海道で道路工事だったか護岸工事だったかの現場に、ホッキョクグマとホッキョクギツネに挟まれてエンペラーペンギンが並んでいた時も、「北極にペンギンいねぇだろう、エンペラーは南極だ!」と一人で突っ込んでいたし(笑)。

と言いつつ、シマリスは本州では篭脱けで野生化している個体がいるのも事実。我が県にも有名な場所があって、東京辺りからやって来る◯ホカメラマンが餌付けたりしていて呆れるばかりだが、最も責任が重いのはそこに放した奴だ。

古くはアライグマ..我らの世代ではよく知られたカルピス劇場のラスカルが元凶..が有名であるが、鳥や爬虫類にも篭脱けは多い。ブームか何かで飼っていたが、手に負えなくなってそこら辺に勝手に放す輩が跡を絶たないのだ。まあ先の例でもシマリスがイメージに使われていること自体、さほど意味は無いのかもしれないが、もしかしたらライオネスコーヒーキャンディのテレビCM(古っ!)辺りの影響はあるのかも。

さて、飼われていた生きものが日本の冬を越せるかが野生化の分かれ目だが、冬ごもりをする生きものは案外生き残る可能が高い。先のシマリスも本来の生息地である北海道では冬ごもりをする。もちろん、そこで子孫を残していけるかとなるとそれには番い相手が必要なので、ハードルは途端に高くなるのだが、野に放つ時に一匹とは限らないので、その場合はさらに始末が悪い。

殺すのは忍びないと、当人たちは良かれと思って勝手に場所を選んで放しているようだが、もともとそこに生息している在来種に影響を及ぼす可能性が極めて高いので、場合によっては駆除という方法が取られる。それは自分の手を汚さないというだけで、結果としてその生きものの命を奪っているのと同じことである。

いい加減、ブームに踊らされて生きものを飼うという愚かな行為を止めるべきだろう。

カテゴリ:鳥獣・環境問題

このニホンザルの映像も、撮影状況は先日のカモシカ動画にほぼ類似する。基本的に動体撮影となっているが、ゆっくりした動きであるため、手ブレ補正の恩恵を十分に受けている。さらに撮影距離が近いことと、木陰で陽炎の影響を受けていないので、この手の高倍率ズーム機にしてはなかなかの解像感である。

P900は望遠端2000mmの83倍ズームであるが、被写体との距離が遠いと大気のゆらぎの影響を受けるため、センサーサイズが1/2.3型であるということもあるが、期待した結果を得るのは難しい。超望遠レンズのご多分に漏れず、遠くのものを手前に引き寄せて撮すという使い方よりも、近距離の被写体を大きく撮すという使い方が理にかなっている。

朝のニュースでは午後遅くに雨模様という予報で、県内の平野部では結構な突風被害が出たようだが、赤城高原はちょっとお湿りがあった程度で終わってしまった。近所の農家の落胆ぶりが目に浮かぶようだが、しばらくは不安定な天気が続くらしいので、梅雨らしくはないにしてもまったく雨が降らないということもなさそうだ。

20150615

山道を走行中、路上にアカゲラ雌のバードストライク死体を発見した。恐らく道を低空で横切っていたところを運悪く車と衝突したのだろう。まだ流血が生々しかったので、事故はつい今しがた起きたといった感じであった。今は子育ての時期なので、もしかしたら近くの巣穴で腹を空かした雛たちが帰りを待っているかもしれないが、あとは雄親に頑張ってもらうしかない。

これは実際は道路の中程に落ちていたのだが、この後は間違いなく誰かの胃袋に収まることになり、その当事者がまた車にはねられる可能性もあるので、道脇に移動してから撮影している。野生の世界では、誰かの死は誰かの生につながっているのである。

カテゴリ:|タグ:

これは林道脇で不意に遭遇したカモシカを撮影した映像サンプルだが、個人的なP900の使用用途はまさにこういったシチュエーションである。機材を準備している間もない状況では、とっさに撮影体制に入れるコンパクトでハンドヘルドな機材は非常に有効だ。

さらに言えば、撮影対象は大型の野生動物であり、相手がその気になればすぐに向かって来られる距離にあるため、次の動きを常に警戒して撮影する必要がある。こんなシチュエーションで大砲のようなレンズを三脚に据えて撮影していては、不意の状況変化に対応できない可能性がある。

もちろん、状況を見極め、大砲レンズを準備する余裕があればそちらを使うのは言うまでもないが、まあこんな局面でスチルも動画も手持ちで取り敢えず狙えるというのは、良い時代になったものである。

公開された自サイトというのは、一般的にはプロモーションやアイデンティティの表明の場であるわけですが、TM IMAGINGではWebコンテンツの制作を生業の一つとしているので、そのための技術的なサンプルやテスト検証を兼ねているページ..群馬映像マップ壁紙アーカイブスなど..も用意しています。

特にブログ部分はオープンソースのWordPressをCMS(Content Management System)として利用しており、本体のWebサイト自体もそのCMSのコンテンツデータをあちこちで流用する仕組みとなっています。

CMSは投稿記事をカテゴリやタグ、年月で管理できる点が特徴ですが、往々にしてコンテンツは過去のものとして埋もれていってしまうので、それらを検索とは別にビジュアルなページとして用意することで、コンテンツの再利用に活かせることになります。

20150614

今回新たに公開した『季節の写真100』は、スライダーギャラリーとしてトップページに表示している『ピックアップフォト』の機能拡大版で、季節に応じた画像をCMSより自動で選択表示しています。

併せて某クライアントの要求仕様を基にTM IMAGING向けにアレンジしており、コンテンツの有効利用を目指したサンプルページとして用意しました。ブログの最新記事と併せてご覧ください。

カテゴリ:お知らせ

P900は個人的には生きものをメモ代わりに記録する使い方がメインだが、一般的には旅行などにこれ1台といった使われ方が多いと想像できるため、風景のようなフィックスも試してみた。

風景では広角から標準域の利用が多いが、P900の手ブレ補正は結構効きが良いので、このくらい手ブレが補正されればファミリー用途では十分なものと思える。

例えスチル撮影であっても、P900で翔んでいるトンボや蝶の撮影など望むべくもないが、サンプルのようにゆっくり徘徊する昆虫であれば、それなりに撮ることは可能である。もちろん、AFしか使えないため、常に主題を中央に配置する必要があるのは、歩く鳥編と同様である。

サンプル映像は、焦点距離135mm付近にてレンズ前30cmで撮影している。P900としては精一杯のマクロ撮影となって至近距離であるため、画角を変えるべくズームで引いた途端に焦点移動?が発生してしまっている。一旦このような込み入った背景にピンを持っていかれると、再びズームで寄ってもピンが戻ることはほぼ絶望的である。

動画というくらいなので、そこはやはり動くものを撮りたい。ただ、手持ち撮影で動体を追うことが許されるのは、一般的には運動会などファミリー用途に限られると思うが、そこは手軽さと天秤にかける必要があるようだ。

P900は事実上AFでしか撮影できないため、動体撮影はそもそも期待もしていなかったが、中央のAFフレームで主対象を捕捉し続けられる限り、比較的AFの追随性は悪くない。もちろんAFフレームから外れている時間が長いと、その時点で背景や手前の障害物に引っ張られるのは想定の範囲内か。

一応、画面の揺れと手ブレ補正の揺り戻しは起きているのだが、動体であるためそこは無視できるレベルに収まっている。

梅雨入り

2015/6/10

関東は一昨日梅雨入りしたらしいが、雨が降ったのは結局1日だけであった。まあ、雨が続くから梅雨入りしたとかしないとか、そういう判断でもないようだが、宣言後にいきなりピーカンではその実感も遠のくというものだ。

正直、外仕事では雨は面倒で鬱陶しいが、生きものとして水は必要不可欠なエレメントなので、降るべく時はしっかりと降ってもらわないと困る。

20150610

田植えから一月程度は経過しているだろうか。根付いた苗が谷を渡る風に揺れている。雨が降ったのは先日にもかかわらず、あちこちでシュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえてくる。この地域特有の急峻多雪な地形から、雨に頼らずとも水が豊富であることは容易に想像できよう。

カテゴリ:季節感|タグ: