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この春の県内の桜前線を見ている限り、時期的にまだ早いことはわかっていたが、出掛ける用事があったのと、週の後半は台風の影響で雨模様という予報だったので、ダメ元で週の初めに妙義のさくらの里へ足を伸ばした

10時には高崎に戻らないとならなかったので、開花状況がイマイチなら引き上げようと思っていたが、状況はどうあれ人は欲があるので結局カメラ担いでウロウロすることにw

さくらの里は標高差を利用して様々な種類の桜が植わっているので、これからGW頃まではなんのかんの言っても花は見られるが、それでも見頃はやはりあるので、そこについてはもう一週間程度先かなといった感じ。

ちなみに妙義神社の枝垂れは散り際で、県道に近いソメイヨシノは満開だった。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

時間がなかったので朝イチから2時間ほどで撮了。花が少なくて撮るものがなかったというのが実際のところだけど。

そして前述の通りここは園内の高低差があって、おっさんカメラマンでは息切れするのは目に見えていたのでw、この日は多くの場面で三脚を使用した。何せ登り下りの途中に肩で息をするので、さすがにそこまでは手ブレ補正してくれないからねw

この日はクロツグミの初鳴きを観測。ミツバツツジのシーンでちょっとだけ声が入っているかも。

雨のカケス

2022/4/15

まだ春さなかというのに早くも台風接近の影響で、赤城高原は一昨日の晩から雨模様。ただその台風も直撃するコースではないので、風はなく春雨の範疇だった。

そんな雨の中、村内の雑木林ではカケスが何やら探しもの。今ひとつ何を考えているのかよくわからないカケスのことなので、巣材なのか餌なのかは不明だ。

春の渡りで移動中の小群を先月何度か見かけているが、この時期に近所に居着いているのは地付きの定着個体だ。繁殖しているのは間違いないが、なかなかそのしっぽを掴ませるヘマはしない。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

そう言えば我が家のソメイヨシノも一昨日の午後に開花した。この雨が止めば週末には満開になろう。

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GH6は大食らい

2022/4/14

パナのGH系には昔から総じて言えることだが、中でもGH6はバッテリーの持ちがよろしくない。使わないときはこまめに電源を切っているが、1個で3時間もてば良いほうだろう。

大食らいの理由は画素数アップでプロセッサーの消費電力が増えたとか、強力な手ブレ補正だとか、クーリングファンの動作だとか、そりゃまあ電気を食わない理由などどこにもないのは事実だ。

仕事の撮影ではないので1回せいぜい3時間ももてば十分というのはあるが、山で天狗様相手に1日中コリメート撮影..電源入れっぱなしで終日待機状態になる..ともなるとそうも言っていられない。

その点で今どきのデジタルカメラはUSB-CでPD対応なので、モバイルバッテリがあれば電源供給不足への不安は解消される。

iPhone 13 mini

仕事柄モバイルバッテリは常に複数持っているが、現在現役なのはこの3つで、昔からモバイルバッテリとケーブル類はAnkerの一択である。

左からそれぞれ10,000、25,600、26,800mAhで、理論上は10,000あればDMW-BLK22を4回チャージでき、20,000以上あれば常時電源入れっぱなしでも2〜3日は十分に持つ。

通常の撮影なら予備バッテリ2個と10,000mAhのモバイルバッテリがあれば十分で、20,000クラスが2つあるのは山でコリメート撮影にカメラ本体の他に外部モニターを接続することがあるため。LCDモニターを常時点灯させておくのが何より一番電気を消費するのでね。

iPhone 13 mini

ちなみに仕事場ではUPS(無停電電源)代わりに同社のポータブルバッテリを使っている。これは容量が216,000mAhで最大778Whの出力がある。

近頃のニッポンはビンボー国家に成り下がっているので、電気が足らなくなると意図的に停電させるとかフザケたことを平気でやらかすので、自前でこのくらいの装備はあったほうベターだ。

それに1週間程度の遠征に車載していけば、PC含め携行する電子機器のすべての電気をまかなえるので便利である。拙者は持ってないが、ソーラーパネルの充電アクサリーを使えば、災害時にも使えるというのがメーカーのウリでもある。

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沼田城の桜

2022/4/13

利根沼田の先陣をきって、先週末に沼田公園が満開となっていたが、さすがに休日に景勝地に行く気にはならないので、週明けの朝一番に小一時間ほど出張ってきた。

久しぶりにDJIの3軸ジンバルを持ち出して、人気の少ない公園でGH6を載せて使ってみたが、普段使わない筋肉を使ったので翌日は肩が凝って仕方なかったぞw

GH6の手ブレ補正は相当に強力..OM-1とはまた別の意味で..だが、移動を伴うドリーショットやジブショットはやはりジンバルのほうがやりやすい。

もちはもち屋なので専門的なカメラワークはジンバルに一日の長があるものの、とは言え拙者は可能な限り三脚を使いたくないマンなのでw、OM-1にしろGH6にしろこの手ブレ補正の性能向上の流れは非常にありがたい。

いずれそう遠くない将来、ジンバルなど特機の手を借りずとも、カメラ本体だけで完結する時が来るのを夢見ている今日この頃。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 御殿桜

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

GH6の1億画素ハイレゾショットは強烈だ。これが本当にマイクロフォーサーズ機から出力された絵なのかって毎度感じる。

たとえ業務であっても1億画素が必要ってケースはまずないので、トリミング素材目的ならこれで十分じゃね?っていうのが偽らざる感想。

そしてこうなるとGFXの立場が危うくなってくるわけだなこれがw

ということで、今回の映像も三脚は一切不使用である。

PS.
DaVinciでタイムラインを4Kにし忘れていたので修正してアップし直しています。

そして近所の防風林ではダンコウバイも満開に。こちらも例年より一週間程度遅いかな。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

アトリもまだ見かけるが、おそらく越冬していた個体ではなく、南からの北上組であろう。

おらが村の役場周りではすでにウメは満開を迎えているが、うちの近所では昨日開花となった。

赤城高原自体は標高の関係でウメが少ないので、近所の庭木などを標本木として毎年確認するようにしているが、さすがに今年は遅れている。

うちの庭では昨春はちょうど今頃にソメイヨシノが開花しているが、今年はまだ咲く気配なしだ。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

クロツグミが毎年繁殖する近所の雑木林ではキブシが満開だ。

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侵略的外来種

2022/4/10

季節を問わず大きな声でにぎやかにさえずるガビチョウは、日本生態学会から日本の侵略的外来種ワースト100に指定されているいわゆる外来生物である。

拙者が鳥を観察し始めた頃はガビチョウなどまったく情報がなかったが、この20年スパンでみるとその分布拡大はめざましく、今やほぼ関東全域でその定着が確認されている。

ほぼというのは、ガビチョウの仲間は基本的に地上性で多雪地帯では越冬が厳しいため、関東でも群馬・栃木の北部山沿い地域では冬季に定着している様子はない。ちなみに拙者の観察では、夏季に川場村で確認した事例がある。

関東以外では九州北部で定着個体群が確認されているが、とりあえず全国規模での拡大はまだそれほど進んでいないものの、関東以南以西への波及は時間の問題だろうか。

ただ不思議なのは、鳥類は基本的に翼で自由に移動できるので、その気になればすぐにでも他所へ行くことができるのに、関東以外への分布の広がりが想像よりは進んでいない点である。やはり生きものがその勢力を拡大するには、餌の確保と食性、競合種との関係や地勢的な理由など、我々が机上で考えているより複雑な要因があるということだ。

とは言え、カワウの全国規模の分布拡大を見ていると、通年餌を確保できる環境が用意されるとあっという間に増えることがわかっているので、やはり最も重要なのは一年を通して食うものがあるかどうかということになろう。

ちなみに渡り鳥が季節移動する理由はまさにその餌資源を求めてのこと。特に繁殖期には子育てに膨大なタンパク質を必要とするので、昆虫が大発生する夏季の繁殖地の選択は重要なのである。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS / ISO12800

気配を感じたのでその方向にOM-1を向けたら、ファインダー内に姿を現したと同時に被写体認識され、C-AFだったのでそのままシャッターを切って確認したらカオジロガビチョウだった。

昔はガビチョウの情報はなかったと書いたが、実はカオジロガビチョウの存在は当時から知っていた。本種も日本の侵略的外来種ワースト100に指定されている。

赤城山の南面ではその当時から籠脱けと思われるカオジロガビチョウの存在は知られており、関東各地からわざわざ探しに来るバーダーがいたのである。

ただこれまた不思議なことに、名前の通り目下勢力拡大中のガビチョウの近縁種なのに、当時からあまりその生息範囲が広がっておらず、この30年スパンでみても県内では前橋市内を中心にせいぜい東毛地区と隣の栃木南部周辺、それに利根川に沿った千葉辺りまでにとどまっているのである。

侵略的外来種の問題は餌資源が競合する他種への影響だが、もしかしたらガビチョウの分布拡大でもっとも影響を受けたのが、赤城南面を祖とするカオジロガビチョウだったのかなとちょっと思ったりしている。

天気が良いのは今週末までということだったので、天狗様の繁殖状況の進捗確認のためにフィールドへ出撃。

予報では気温が高くなるという話だったが、尾根筋に立っていたこともあって風が意外に冷たくて、良い天気ではあったがお昼ぐらいまでは震えて過ごした。

今日は麓から遠望観察だったが、それでも車まで上着を取りに戻るには躊躇する距離と登りだったので、ちょっと失敗した感あり。鼻水垂れてきたのが寒さなのか花粉なのか微妙だったなw

iPhone 13 mini
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / アートフィルター

平野部ではすでにソメイヨシノが散り始めているが、この辺りの奥山の寒村ではこれからが見頃だ。それにウグイスこそさえずっていたが、ツバメの姿はまだない。

そう言えば、天狗様とクマタカの餌持ちを同じ日に観察したのは、こんなことを40年近くやっているが初めてのことだった。それぞれの出現位置こそ離れていたが、時間は30分も空いてない。

天狗様が繁殖している年は、同じ谷に棲むクマタカは目に見えて隠密行動となって、繁殖していてもなかなか姿を見せない。ハンティングしてそのまま林内を枝伝いに移動されると、そもそも捕捉すらできないしね。

ということで、この日は先日パナから送られてきたCFexpressカードに天狗様とクマタカ、そしてそれぞれの餌持ちがGH6の4K/120pで収録される珍しい事態となったとさw

写真も動画も一度に撮る場合、それぞれ別々に機材を携行して使い分けるという方法がある。拙者の場合なら動画はパナ担当、写真はフジX担当みたいな感じで。

ただそれだとボディだけでなくレンズも同じ焦点距離を用意する必要があるので、まあ面倒というか運搬に難ありというか、なかなか厳しいものがある。

その点でGH系のようなハイブリッド機なら同じレンズをそのままどちらにも使い回すことができるのだが、そこで問題になるのはシャッタースピードの設定だ。

今さら書くほどのことでもないが、動画は静止画と違ってフレームレートによってシャッタースピードに制約があるので、日中の明るい時間帯だとシャッタースピードを妥当な値まで下げることができずに不都合が生じるのである。

そこでNDフィルタの登場であるが、本来写真用である交換レンズを流用する関係上、レンズ前面にNDフィルタを取り付けて露出倍数を調整する必要があるが、これを写真と動画の撮影のたびに脱着を繰り返すのは恐ろしく面倒で骨が折れることである。

一眼ムービーの黎明期や、積極的にドローン撮影をしていた頃は動画もフジXに担当させていた時期があって、まさにその頃はフィルタ交換地獄だったw

iPhone 13 mini

今ならマグネット式で簡単に脱着できるタイプや、フィルタを上下左右のどちらかに避けておけるタイプがあって、まあ便利になったなという感じだ。拙者はNDにしか用がないので以前から後者を利用している。

これに濃度を変えられる可変型のNDフィルタとの合わせ技で、写真と動画の同時撮影の敷居をさらに下げることが可能である。

ちなみに上の写真のタイプを使う場合、フィルタ径は最低でもワンサイズ大きいものでないと、広角レンズの場合はケラれる可能性があるので注意が必要だ。

それにしても、フィルタワークという言葉があるくらい、デジタルになった今でも写真や映像の世界では物理的なフィルタの必要性が重要視されているが、カメラ本体の性能は日進月歩しているにも関わらず、フィルタ脱着に関してはどこのメーカーも無関心だったことの罪は重い。

百歩譲って交換レンズのマウントはメーカー毎に異なっていたとしても、せめてフィルタの取り付け規格ぐらいは共通化して欲しいね。未だにねじ込み式って一体いつの時代だよって話だぞ。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:

メーカーの受け売り的な言い回しになるが、GH6は歴代のGHを正統に進化させた、写真と動画を高次元で両立させたカメラということになろうか。

今どきのデジタルカメラの静止画としての写真も映像としての動画も技術的な面では垣根などなく、その根幹部分は同じものである。瞬間を切り取るか、長時間に渡って効率よく収録するかというデータの保存形式の違いでしかない。

GH6はその形からしても既存のデジタル一眼カメラ然としているので、基本的には写真機であることに異論はないが、GHシリーズはその系譜を辿ればわかる通り、どちらかと言えば動画撮影を得意とするハイブリッドカメラということになる。

それでは写真撮影機能がオマケかと言えばそんなことはなく、スピードを求めた撮影機能であるプリ連写と4K/6Kフォトこそ搭載されていないが、歴代LUMIX同様のニュートラルで自然な仕上がりは風景などネイチャー分野に合っており、何より老舗のビデオカメラメーカーらしくオートホワイトバランスはかなり優秀だ。

それにマイクロフォーサーズ機でもっとも高画素となる2500万画素センサーは、本来の目的は5.7K動画のためであるのは疑いようはないが、そのおかげで1億画素のハイレゾショットを手持ちで撮れるようになったわけで、オマケどころか一気に高画素機の仲間入りを果たしている。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 手持ちハイレゾ

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

写真は写真、動画は動画という几帳面?でこだわりのある人はともかく、拙者のようなどうせ撮るなら一度に済ませたい派にとって、GHシリーズやS1Hのようなハイブリッド機はありがたい存在である。

余談だが、フジのXもX-H1以降はハイブリッドカメラと言っても良いだろう。来月のイベントでそのX-H1の後継機が発表されるらしいので、合わせて楽しみにしている。