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写真も動画も一度に撮る場合、それぞれ別々に機材を携行して使い分けるという方法がある。拙者の場合なら動画はパナ担当、写真はフジX担当みたいな感じで。

ただそれだとボディだけでなくレンズも同じ焦点距離を用意する必要があるので、まあ面倒というか運搬に難ありというか、なかなか厳しいものがある。

その点でGH系のようなハイブリッド機なら同じレンズをそのままどちらにも使い回すことができるのだが、そこで問題になるのはシャッタースピードの設定だ。

今さら書くほどのことでもないが、動画は静止画と違ってフレームレートによってシャッタースピードに制約があるので、日中の明るい時間帯だとシャッタースピードを妥当な値まで下げることができずに不都合が生じるのである。

そこでNDフィルタの登場であるが、本来写真用である交換レンズを流用する関係上、レンズ前面にNDフィルタを取り付けて露出倍数を調整する必要があるが、これを写真と動画の撮影のたびに脱着を繰り返すのは恐ろしく面倒で骨が折れることである。

一眼ムービーの黎明期や、積極的にドローン撮影をしていた頃は動画もフジXに担当させていた時期があって、まさにその頃はフィルタ交換地獄だったw

iPhone 13 mini

今ならマグネット式で簡単に脱着できるタイプや、フィルタを上下左右のどちらかに避けておけるタイプがあって、まあ便利になったなという感じだ。拙者はNDにしか用がないので以前から後者を利用している。

これに濃度を変えられる可変型のNDフィルタとの合わせ技で、写真と動画の同時撮影の敷居をさらに下げることが可能である。

ちなみに上の写真のタイプを使う場合、フィルタ径は最低でもワンサイズ大きいものでないと、広角レンズの場合はケラれる可能性があるので注意が必要だ。

それにしても、フィルタワークという言葉があるくらい、デジタルになった今でも写真や映像の世界では物理的なフィルタの必要性が重要視されているが、カメラ本体の性能は日進月歩しているにも関わらず、フィルタ脱着に関してはどこのメーカーも無関心だったことの罪は重い。

百歩譲って交換レンズのマウントはメーカー毎に異なっていたとしても、せめてフィルタの取り付け規格ぐらいは共通化して欲しいね。未だにねじ込み式って一体いつの時代だよって話だぞ。

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