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手は2本なので一度に操作できるカメラは1台に限られ、そういう意味で理論上カメラは1台あれはOKなのだが、実際の運用では万が一に備えて予備機はあったほうが良い。

パナのGH系はハイブリッドカメラなのでそれ1台で写真も動画もこなせるわけで、動画撮影が主であればGH6を2台というのが望ましいが、拙者の場合は同じマイクロフォーサーズのOM-1..ちょっと前ならG9からE-M1だ..がその立場に収まっている。

Google Pixel 5

正確には同じマイクロフォーサーズマウントなので、メーカー違えどどちらとも双方の予備機として扱える、というところだ。

iPhone 13

OM-1には望遠ズームまたは広角ズームを装着しておいて、一時的な交換レンズ置き場の代わり..カメラバッグからの出し入れが面倒なので..とすることもあり、このあたりは同じマウントというのは非常に便利である。

収録に関して、OM-1もOM-Log400というLog収録が可能なので、強力な手ブレ補正効かせてRUN&GUNよろしくそのまま手持ちで動画もオッケーなのだが、V-LogとLOOKを合わせるのはできないことはないが手間だなというのはあるかな。もちろんインサートカットとして使うのはありだけどね。

iPhone 13

ちなみに写真がメインの場合だと、山や森でアクティブに動き回るならOM-1とGH6の組み合わせ一択だが、観光地や景勝地で 行動範囲が狭ければGFXとXのフジコンビというチョイスもある。

特にGFXはまとわりつく煩わしいマウントカメラ親父を追い払うのに有効なことが実証されているのでねw

フィルムカメラの時代なら予備機はどうあっても同一メーカーの同一モデルという時期もあったが、デジタルカメラとなってからはそこまでのこだわりはない。

一つのメーカーにこだわって貢ぐよりも、用途に応じて様々なメーカーのカメラを使うほうが理にかなっているし、何より面白いではないか。

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先日のノジコがよく留まっていた枯れ木は他の種も使っていて、ホオジロの他に時々ニュウナイスズメもやって来てはチュンチュンと鳴いていた。

写真だけでなく動画でも撮らせてもらったが、如何せん機材が天狗様仕様の超望遠システムなので、ワイド側に引いてもどうにもドアップになってしまうのが難点であった。

立っている地形というかシチュエーションの都合で、多少は前後できなくはなかったがこれくらい超望遠だと焼け石に水。

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / ノジコ

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / ニュウナイスズメ

それぞれ4K/120Pからの切り出し。この時の合成焦点距離は約3600mm相当。ただ、先日の日の丸構図が一番の記事でも書いたが、ここまでアップだとどうにも使いみちがない映像である。

もっとも最初からこっちが目的ならリレーレンズに短い焦点距離を選ぶけどね。

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野路子

2022/6/8

目の前の枯れ木にノジコがやって来ては盛んにさえずっていた。朝から午前中いっぱい一時間おきぐらいに姿を見せていたので、なわばりの巡回だったようである。

ノジコとよく似た種にアオジがいるが、見た目の識別は明確なアイリングがあるほうがノジコで、アオジの雄は顔が黒いので明るいところでの識別は容易だが、暗い林内や藪の中だと色合いが同じなので難しいかな。

夏に日本で繁殖し、冬は漂鳥的に越冬する個体もいるが、多くは大陸で冬を越すホオジロと近縁の夏鳥である。県内だと比較的標高の高いブナ帯に見られるが、数は多くなくレッドリストで準絶滅危惧に指定されている。

一見地味ではあるが、アオジやビンズイなどと一緒に高原の夏を代表する種で、そのさえずり含め個人的には好きな鳥である。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

余談だが、漫画ワンピースには鳥の名前もしくは名前に由来キャラが結構登場する。

今覚えている範囲ではクイナ、タシギ、アイサとか、一味の一人であるニコ・ロビンも然り。七武海ならドフラミンゴ、鷹の目のミホーク、海軍ならな青キジ、つる、ヒナなんてのもいたな。

なのでナミの縁者にノジコが登場した時は、さすがに作者は鳥好きなんだろうなと思ったものである。実際のところは知らんけどw

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風景写真のようにそれ一枚で完成された作品を目指すのとは異なり、生きものの写真の多くはレイアウトするエディタ目線で言わせてもらうと日の丸構図が一番である。

写真集でもない限り、生きもの写真の利用目的の多くは図鑑や雑誌の特集記事の素材として使われることが圧倒的に多いはずなので、ピンが正確にきている点と、大きく露出を飛ばさないことに気を使えば、日の丸構図がベストなのだ。

この写真の善し悪しは別にしてw、一枚目は横位置のままページ見開き前提のトリミングで、二枚目はページ片面使用なので縦位置にトリミングしている。

ちなみに余白的な空間があると文字入れがし易くなる。横位置なら主題の逆側、縦位置なら上側など。縦構図で下を空けるのはデザイン上は狭苦しい感じが出るのであまりないかな。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

そしてオリジナルがこちら。

これがドアップであったり、被写体が最初から上下左右のどこかの辺に寄せられていたりしたのでは、どうにも煮ても焼いても食えない写真となってしまうのである。

何が言いたいのかというと、なまじこだわりのあるフレーミングなどムダの極みであって、極論すれば横位置の日の丸構図が何より使い勝手が良いのである。

もちろん完成された一枚の写真としてフレーミングするのも自由ではあるが、これから生きもの写真で生計を立てていきたいと考えている懸命なる若手カメラマン諸氏なら、その写真がどこでどういうふうに使われるかをよく考えて撮ったほう良い、という余計なお世話的なお話。

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話題の映画「トップガン マーヴェリック」をヒマを作って観てきた。もう上映開始3秒位ですでにサイコーって感じで、トニー・スコット風のシネマトーンを背景に、36年後に再びスクリーンでデンジャーゾーンを聴けるとは。2年待った甲斐があったなw

当時ブームを巻き起こしたカワサキGPZ900R(通称「NINJA」)をわざわざ登場させたのには感涙。ネタバレはご法度なので具体的な内容は控えねばならないが、予告編のアレが後半のまさかあの場面で使われるとはよもやよもやであった。

ヒマを作ってとは書いたが、実はGW明け以降毎週映画館に足を運んでおり、「シン・ウルトラマン」「ハガレン実写版」「マーヴェリック」そして今週は「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」。

庵野と樋口がタッグを組んだシン・ウルトラマンも文句なく面白かった。手書きのスペシウム光線に、特にメフィラス星人の山本耕史と巨大化した長澤まさみ..当時の櫻井浩子のオマージュ..が良かったなw

現代に寄せた設定の中で巨大な生物..劇中では禍威獣と表記..を人類が倒せているのにあまり無理がないのは、2016年に先行してシン・ゴジラを公開しているのが大きい。

特撮映画なので監督を樋口に任せ、編集を庵野が担当したのは理解できるが、一番受けたのはエンドロールでモーションアクターに庵野の名前があったことw これはテレ東で以前放送した「アオイホノオ」を観た人なら判るはずw

ハガレンは原作漫画が好きなのだが、一作目の酷さ..ジャニタレ主演というだけの理由で映画館では観ていない..にまさか続編が来るとは思ってもみなかったが、メフィラス星人、いや山本耕史のアレックス・ルイ・アームストロング観たさについつい足を運んでしまったw まあそのせい完結編も観なくてはならないハメに..

キング・ブラッドレイの舘ひろしなど脇のキャストは概ね同意できるのだが、主人公のジャニタレとウィンリィ役はやっぱりアウト。原作年齢が中学生くらいなのに30近い役者を当てんなよな。

でもこの原作年齢無視っていうのはゴールデンカムイの実写版でもあるんだろうなぁと今から憂鬱に。大人のアシリパさんなんて見たくないぞ..

「ククルス・ドアン」はなぜに今になってその回をリメイク?と思ったが、安彦監督曰く「当時忙しくて制作を外注に丸投げしたら見事に作画崩壊した」ということで、常に何とかしたかったという思いがあったとか。ただ、ドアンの搭乗する機体が作画崩壊した面長ザクをそのままというのは結果的にそのオマージュかw

冒頭のガンペリーからガンダムが起き上がるシーンは、サイド7で初めてアムロが搭乗して起き上がるシーンのオマージュだろうし、後半であのファースでおなじみのBGMが流れた時はグッとくるものがあった。

安彦監督はこれでガンダムに関わるのは終わりと言っていたが、周囲はやる気満々と思われ。興行成績次第だとは思うが、俗にファーストと呼ばれるガンダムについては、全話とは言わずとも安彦原作のオリジン版で作り直して欲しいね。

iPhone 13 mini

Google Pixel 5

スマホの写真でもシネマトーンに仕上げればそれっぽく見える。

とりあえずこの後は「大河への道」「流浪の月」「峠 最後のサムライ」と「キングダム2」「ジュラシック・ワールド」と続くかなぁ。

あと恐らくロングランになるだろうから「シン・ウルトラマン」と「トップガン マーヴェリック」は再度観に行きたい。

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悩ましいH2S

2022/6/5

先日フジX-H1の後継機が4年ぶりに発表された。

情報管制が厳格に敷かれていたのか、用途別に2種類用意されているということ以外、あまり細かい情報が事前に漏れ伝わってこなかったが、昨今フラッグシップモデルでは流行りの積層型センサーの採用など、スペック的には何となく想像できた内容である。

開発上の都合なのかマーケティングの理由なのか定かではないが、スピードと動画重視のX-H2sが先に発表され、無印のX-H2がこの秋に発表という流れなのは不思議である。

X-H2sはフジX使いとして、OM-1とGH6を持ってなかったら真っ先に導入するスペックではあるが、正直なところ個々の機能で両機と丸かぶりになっているので、フィルムシミュレーションが使えるフジXであること以外に導入する動機が今のところない。

X-H1の時からその直線的な意匠と質実剛健な造作はもろに好みなのだが、こと動画性能はGH6で余りあるほど十分であるので、X-H2sの4K/120Pが1.39倍にクロップされるテレコン仕様..一般的にはデメリットと取られるが..と聞いても今のところまだ触手は動かない。

それとご多分にもれず、ようやくフジも物体認識AFを採用してきて、サンプル映像を見る限り最後発だけあってなかなか優秀な印象があるが、OM-1と比べてどの程度のアドバンテージがあるのか気になるところだ。

ただ、フジXはGFX同様にどちらかと言うと写真がメインとなるので、とりあえず秋発表予定の高画素版のX-H2を見てからの検討になるかな。APS-Cで4000万画素となるらしいので、恐らく8K/30Pはイケると予想している。そのための電動ファンが外付けアクセサリーと想像。

と言いながらも先のことは自身でも予想できないところがあるwが、とりあえず同時発表されたインナーズームの150-600mmとパワーズームの18-120mm、それにロードマップに上がった単焦点の8mmは良いね。

Google Pixel 5 / ミネザクラ

2000m級の稜線では冷たい風に揺れながらサクラが咲いていた。

残雪期の山並みの美しさは良い。山頂で昼飯食いながら眺める様々な雪形に彩られた山稜は見飽きることがない。

見下ろす眼下の岸壁の前をイワツバメが乱舞し、すぐ目の前ではイワヒバリが恋の歌を奏で、頭上ではアマツバメが風切り音と共に飛び交ってゆく。

こういうシチュエーションは何にも代えがたいね。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM SYSTEM OM-1 / LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

マイクロフォーサーズのメリットの一つに被写界深度の深さが挙げられる。

何かというと35mm版と比べてボケないだの何だのと言われるが、被写界深度の深さはその逆の話で、F8辺りで十分に遠景までピンが深くなるので、回折の影響を受けないで済む。

何より三脚に乗せて絞り込まずとも、目の前の岩場から遠く連なる山並みまで隅々までピンが来る。もっとも、OM-1なら優秀な手ブレ補正のおかげで三脚を持っていく必要すらないけどね。

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残雪谷川

2022/6/3

仕事場から眺めていてわかってはいたが、予想通り今年の上越国境は残雪が多い。所用でオキトマに登ってきたが、熊穴の避難小屋までの天神尾根沿いの谷筋は雪上のトラバースだらけだった。

山頂直下の残雪は下から見上げる限り例年より多く見えているが、登山道上は50mもないので軽アイゼンでも何とかなる感じ。ただ、無策でここまで登ってきた観光客はここでUターンを余儀なくされる。

チェーンスパイクでもないよりはマシで登れないことはないが、雪が腐ってくる降りは恐怖だな。実際滑り落ちていた登山者が何人かいた。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
Google Pixel 5

GW頃までならスキーで滑り降りることも可能だったらしく、シュプールがシュカブラのように残っていたが、さすがにもうそんなツワモノはいなかった。

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パナのLUMIXにL.クラシックネオというフォトスタイルがあるが、これはG9PROやGH5にはなくS5以降から搭載されたようで、その方面では評判が良いと聞く。

実はS5は動画機としてしか使ってなかったので写真を撮ったことがなく、当然のようにL.クラシックネオを使ったことがない。というか存在自体を知らなかったし。てかそもそもLマウントレンズを持ってなかったなw

そのL.クラシックネオがGH6にも搭載されているのをつい最近知ったので、早速試してみた次第。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ちょっと撮ってみた限り、カラーネガっぽいハイキーな調子に仕上がるようで、名前の通りノスタルジックなトーンを表現するフォトスタイルである。

彩度が抑えめの点でフジのフイルムシミュレーションであるクラシックネガに似た印象もあるが、クラシックネガはコントラスト高めなのに対し、パナの写りがもともと自然で柔らかいトーンなので、このL.クラシックネオのほうが明るく軽い印象となる。

フジのクラシックネガもそうであったが、自然風景や生きものの写真でここまで彩度を抑えて撮ることはあまりないので、出番自体は限られてくるが、たまには気分転換で使うのも面白いだろう。

それにしてもパナの画作りは意識的にか誇張した味付けがされておらず、他社に比べてニュートラルな感じで良い。以前はそれをどこか薄っぺらい印象と捉えていたのだが、世の中に出回っているレタッチ三昧でギトギトコテコテの写真を見せられているせいか、今は逆に好印象である。

素材として自然風景を撮るのにLUMIXの画作りは適していると思うのだが、何故かこの界隈はキヤノン使いが多い印象w

県内の天狗谷周辺ではぼちぼち見かける機会が増えてきたハチクマ。

近くで出現する分には気にならないのだが、遠い稜線の上で陽炎に揺れてながら飛んでいるのを見つけると識別に困ることがある。

3kmとか5kmくらい先まではふつうに観察範囲なので、特にそれ以上の距離感でチラッとだけ尾根陰に入られると何かと面倒なのである。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

ちょっと前に家の近所でも見掛けた。まだこの時期だと移動途中の可能性もあるが、いつもフラフラと所在無げに飛んでいるので、何を考えているのかどうしたいのかよくわからないタカの仲間である。

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