今日は午後遅くからチラチラ風花が舞った。
赤城高原の畑はもうそのほとんどが冬仕舞い。未だ収穫しているのはホウレンソウぐらいで、どこも来春に向けて畝ってある。
そんな畑の隅に、この秋の暖かい日に狂い咲いたものだろう、本来は春に咲くホトケノザがひっそりと残っていた。
野に咲く花は案外生命力がある。
高崎の市街地にイノシシが出没してJK他が襲われたらしい。よくこの手の目撃談に「何でこんな場所に」というのがあるが、グンマーとはいえ周囲に山など一切ない、高崎の平地の住宅街なので、まさにその何でこんな場所ではある。
ただ、貝沢町ということで思い当たるフシはある。当地は榛名山麓に端を発する井野川が流れており、イノシシはその井野川沿いに移動してきた可能性が高い。
近年、長野市内にツキノワグマが出没したことがあったが、その時も犀川沿いに移動してきたことがわかっている。野生動物はそれなりに人目を避け、夜陰に乗じて移動するので、河川敷伝いというのは今後も十分ありがちな話であろう。
ちなみに井野川には、用水路である長野堰が合流している。群馬にあるのになぜ長野堰かといえば、榛名山麓の箕輪を領地として栄えた長野氏が作ったからで、その長野康業の子孫である長野業正の代で整備され今に至るのである。
長野業正といえば、時は戦国の世、甲斐の武田信玄と何度も戦った武勇の誉れ高い関東豪族であり、今をときめく真田幸村(信繁)の祖父、真田幸隆に攻められ滅んだことで有名である。
榛名山を形成する烏帽子ヶ岳のスカイラインが、見事なオレンジラインを描く。
岩手北上高地のイヌワシ(英名:Golden Eagle)が、今まさに存亡の危機にある。
本来エコを目指すべき自然再生エネルギー開発の名のもとに、ニホンイヌワシという絶滅危惧種の生息地そのものが脅かされそうとしている。
北上高地は、国指定の天然記念物でもあるイヌワシの国内でも有数の生息地である。その生息地内に数十基もの巨大な風車タワーが建設されれば、2008年に国内初のイヌワシ衝突死を起こした釜石風発の二の舞いが懸念され、バードストライク問題の再発を予見せざるを得ない。
ニホンイヌワシの岩手個体群の消失を止めることは、無機質な風車が回り続ける異様な光景から、イーハトーブの故郷を守ることにほかならない。
Save the Golden Eagles, Save the Ihatov.
天気が下り坂で、今日の東京はどんより曇り空。そんなこんなで、関係省庁に意見書を提出すべく、終日霞が関巡りであった。
この年末の忙しい時期、我々の切実なる思いに、イヌワシの未来に、真摯に耳を傾けてくれた関係者にまずは感謝したい。
我々の世代で、それこそ宙への憧れの象徴と言えば、月面探査を目的とした米NASAのアポロ計画。そのアポロ計画の前、ソ連に先を越された世界初の後を追った米の最初の有人宇宙飛行が「マーキュリー計画」である。
そのマーキュリー計画で地球の周回軌道を単独で初飛行した元上院議員のジョン・グレン氏が亡くなった。氏は米の強さの象徴であり時代の英雄とも言える存在で、真のアメリカンヒーローと讃えられた人物だ。
今、同国は強さを取り戻すべく大きく揺れに揺れている。自他ともに認める世界最強の国であるが故、世界中の国々がその動向を中止せざるを得ない。
宙へと永遠に旅立ったかつての英雄には、そんな故郷の未来はどんなふうに見えていたのだろうか。
仕事場の窓から見える天頂付近の月。漆黒の闇に浮かぶ昨晩の月齢は約10。やはり高感度性能の高いカメラの絵は良いね。