カテゴリ :

portfolio

隠れたつもり

2013/1/26

連日の降雪で餌台が賑わっている。

一時はだいぶ溶けて、所々地べたが露出していたのだが、昨日の降雪で再び白く覆われてしまった。

鳥たちは実に判りやすい動きをしていて、地べたが見え始めると朝しかやって来ないのだが、積雪が増すと途端に終日千客万来となり、餌台のパンくずとヒマワリはあっと言う間に無くなる。

今よく姿を見せるのはシジュウカラとヤマガラ、それにカワラヒワ。朝夕限定だが時々ベニマシコに、もう我が家で飼っていると言っても過言ではないスズメ一家とヒヨドリ。ツグミも常連だが、ツグみんは餌台に用は無く、どちらかと言えば勝手に歩き回っている感じ。

定期的に巡回してくるエナガに混じって、コゲラも姿を見せる。さらに先週、餌台にすき焼きの残りの牛脂を置いたところ、時々見かけるだけだったアカゲラが頻繁にやって来るようになった。アカゲラは直接は餌台に近寄らず、周囲の木々をつつきながら近づいてくる。特にお気に入りはタラノキで、よく見ると幹はすっかり穴だらけであった。

20130126

ライカのアポ・エルマリート180mmを装着したWi-Fi対応デジカメを、あらかじめ予想してデッキに設置し、スマホで置きピンリモート撮影。一応、これで隠れたつもりらしい(笑)。

カテゴリ:|タグ:

20130108

久しぶりに朝からブラインドに隠った。

ヤマドリポイントにて雪中ヤマドリを撮ろうと、チョー寒い中震えながらチャレンジ。

どうにかこうにか4時間耐えたが、待ち人来たらずで時間切れ。

早朝に水を飲みに来るのか、足跡が結構残っていたので期待していたのだけれど。

やって来た生きものはカモシカとテン、それにルリビタキ。

カモシカはブラインドを訝しげに遠巻きにして見ていた。

テンはあっと言う間にブラインドのすぐ前を通り過ぎて行ってしまったが、

ルリビはヌルデの実に執着していて、30分おきに姿を見せてくれた。

場所は日の当たらない薄暗い沢筋なのだが、

ISO3200の動画から切り出して、ここまで映れば御の字だな。

カテゴリ:|タグ:

山雀

2013/1/3

20130103

昨冬の反動からか、この冬は冬鳥が多く感じられる。

ツグミもカシラダカも家の周辺には沢山うろついており、ベニマシコも隣家の築山に常駐している。そして何より珍しいのはウソ。初めてというわけではないが、ここ近年に家の周囲で見かけた記憶は無い。昨秋暮れに北東北で結構な数を見かけたのだが、ウソは今年は当たり年かもしれない。

冬鳥の渡来数の増減については諸説あり、特に繁殖地が海外ということもあってハッキリとした理由は判らない。何らかの原因で繁殖数が少なかったという仮説を立てたとしても、その翌年にはまた平均的な数に戻ったりもするので、一概に繁殖個体群が減ったとは言い切れない..もちろん繁殖個体予備軍としては数年後に影響が出る可能性もあるが..のだ。

ただ、日本列島を通過もしくは越冬地としている場合、大陸のように大きく他のコースに逸れるとは考えづらいので、本来なら日本に渡来するはずであった個体群にだけ、何らかの作用が及んだと考えるのが妥当だろうか。もっとも、越冬地に集中する水鳥と違って、山鳥の場合は「たまたま」観られなかっただけかもしれないが..

当初は多いのではないかと予想された積雪も、よく降っているのはみなかみから北のエリアであって、赤城高原では降ってもすぐに溶けてしまい、ほとんど積雪はない。なので餌台への配給はそれなりに押さえているのだが、この冬はシジュウカラを押しのけて、冬鳥ではないがヤマガラが3ペアほど終日常駐し、庭先を賑わしている。

ちなみにこの写真は、昨秋から年末に掛けて手に入れたブランニューカメラのうちの1台と、同レンズによる撮影。それぞれに目的と役割があって使い分けることになるが、今時のカメラはどれを使っても平均点以上の写りをするので驚きだ。

カテゴリ:|タグ:

東日本最高峰

2012/10/20

我が県とお隣の栃木県の県境にそびえる日光白根山。

意外に知られていないが、これより東または北には高い山は国内に存在しない。溶岩ドームをその2578mの頂きに持つ秀麗な活火山は、名実共に東日本最高峰の名峰である。ちなみに2番目はすぐ近くに鎮座まします尾瀬東端の名峰、燧ヶ岳の2356mである。

好天の週末とあって山頂付近は行楽登山客で賑わっていたが、端っこの方では遠慮がちにまだ高山帯に留まるイワヒバリの姿が見られた。イワヒバリはまったく人を恐れず逃げることがないので、短い焦点距離のレンズでも近くに寄ってアップで撮影できる。

されどそれでは、やたらとドアップ写真連発で芸の無いデジスコと同じになってしまうので、中望遠であえて引いて、バックに平ヶ岳を入れてハイチーズ。そう、私はデジスコ写真=ドアップは好きではない。

久しぶりに取材仕事で東日本最高峰へちょいと山行。今年の紅葉は県内でも予想通り良い感じである。オーバー2.5Kより見下ろす下界の景色は、森林限界から針広混交林、そして山塊の中腹へと続く見事な秋色のグラデーションを見ることができた。360℃の眺望は相変わらず素晴らしい。

カテゴリ:, |タグ:,

ジョウビ初認

2012/10/19

今朝、♂を今シーズン初認。家の前の電線でヒッヒッヒと鳴いていた。北海道では積雪があったとかで、本州も今週末は寒気が入る見込みなので、県内の山の上は冠雪するかも。

冬鳥がちらほら姿を見せ、山の頭が冠雪するようだと、いよいよ秋も深まれりといったところだ。

カテゴリ:|タグ:

秋コサメ

2012/10/3

ご存じコサメビタキ。ちょっと前まで、隣家の藪から出て電線に止まったりしていた姿を、仕事場から双眼鏡で眺めていたのだが、ここ数日は見掛けていない。

名前はその色合いが鮫の肌に似ていることに由来し、同属のサメビタキより小さいので、漢字で「小鮫鶲」と書く。サメビタキが割と高標高地を好むのに対し、こちらは低山域の落広林が主な生活の場である。

夏鳥なので秋には南へ渡っていく。赤城高原でも普通に繁殖しているとは思うが、まだ巣を見つけたことはない。なので一週間ほど家の周囲にうろついていた個体が、地元産なのか南への移動途上の個体だったのかは定かではない。

コサメビタキは割と人を恐れない。特に巣作りをしている時期など、平気で人の足下にやって来ては、苔などの巣材を集めていくことがある。巣は苔などを固めたお椀状のものを木の横枝に作るので、葉っぱが展葉する前ならば簡単に見つけることができる。

鳥の写真を撮り始めた高校生の頃、200mmレンズに2倍のテレコンを付け足して、とにかくアップで大きく写そうと腐心していたわけだが、鳥は基本的に警戒心が強くて、なかなか思うようには叶わなかった。そういう時に山中で出会うコサメビタキの人懐っこさには、随分と助けられたものである。

もちろん、巣がどこにあるかなどとは気にも掛けない若気の至りで、当のコサメビタキにしてみれば、迷惑千万だったに違いないだろうけど..

ちなみに写真は春に撮った個体。

カテゴリ:|タグ: