昨日渡来したばかりのクロツグミが、
家の前で朗々と春を歌い上げているというのに、
未だ庭先には霜柱が立っている。
遅い時はGW明けても霜が降りることがあるので、
特に霜柱で驚くことはないが、
朝と日中の気温差のギャップには困りものだ..
どこにでもいると言えばいるセグロセキレイ。よく河原の石の上で尾羽を振っている様子から、「石叩き」なんて呼ばれたりもする。
町中でも山の中でも普通に見かけるので、鳥屋の注目度は低いものの、一応は日本固有種である。台湾や朝鮮半島など極東全般で見かける話も聞くが、欧米あたりのバーダーには喜ばれたりするので、まあところ変わればと言うところだろう。
その昔、高校生の頃、近所の河原でカワセミを待っている間、手持ち無沙汰を紛らわすのによく撮影していたこともあってか、個人的には少々思い入れもあったりするから不思議なものだ。こちらがまだ写真を始めたばかりで、留まっている鳥さえ写すのがおぼつかない時期に、友人が飛翔写真を撮ったのを印象深く覚えている。
そして今日も例のアレを待っている間、目の前の電線に留まってよく鳴いていたので、何となく被写体になってもらった。時は移ろっても、やっぱりこいつは適当なヒマつぶし相手なんだなと、独り合点が言った次第(笑)。
60pの動画から切り出したジョウビタキ♂。従来のインターレス画像とは一線を画す映りに、良い時代になったもんだと感慨深い。
pはプログレッシブのPであり、対義はインターレスのiである。静止状態の画を映し出すのに、インターレスが2フィールドで1コマ(フレーム)合成して表示するのに対し、プログレッシブは最初から写真と同じ1コマであるため、静止画という意味ではパラパラ漫画の原理と同じで再現性では有利である。テレビやPCでは30pが標準であるが、単純に情報量が倍になる60pなら尚更だ。
静止画を切り出すために動画を撮るわけではないが、記録という点では写真よりも動画のほうが色々な意味で情報量が多いのは自明の理。動画から必要な情報を取り出す、つまり静止画を切り出すという使い方は、報道や研究の分野ではすでに当たり前の使い方である。
そしてそれは映像業界の今後のトレンド「Digital Still and Motion Camera」の世界。昨年末に登場したC社のCINEMA EOS-1D Cは、まさに現在最強のDSMCである。