科学は大事
2022/1/17
一昨日のトンガの火山島の噴火はすごかったな。今や気象周りは世界中の衛星画像からその状況が手に取るように分かるが、隕石が衝突でもしたかのようなインパクトが見てとれた。
そしてその余波というか影響が津波となって太平洋沿岸各国に到達し、我が国でも漁船転覆などの被害がもたらされており、壮絶な威力をまざまざと見せつけられた感じだ。
津波情報は一旦は気象庁も出したが、通常の地震による津波でなかった..因果関係を科学的に証明できない事象..ためかすぐに取り消されたものの、潮位の上昇と全国的な気圧変化から夜半に改めて警報を出すことになったようだ。
今回のこの気象庁の対応では、過去の観測データと照らしても該当する事例がなかった..噴火による空震で潮位変化が起きて津波となる..ことが今回のバタバタにつながったと記者発表で発言しており、それについて賛否両論があるようだが、予測するためには地道な観測データの収集とそれに基づく科学的な研究と判断が必要になることが改めて認識されたと言って良い。
近年の気象庁は予算削減が顕著であり、それは公的機関の公式サイトと思えないような広告バナーの多さを見てもよく分かる。特にここ10年ほどの科学や研究を否定する政治の姿勢がそれを助長していると言っても間違いない。
前にも書いたが、科学と研究そしてそこに至る教育に資源を割かない重視しない国家に未来はない。
OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
今でも時々小規模の火山性地震の群発と噴煙が見られる浅間山は、100年活動度または1万年活動度が特に高い国内有数のAランクの活火山に指定されている。
生まれたばかりの海底火山が火山島として成長し、それが噴火につながった先日のトンガほどはないにせよ、1783年の天明大噴火レベルの災害がいつ起きるとも限らない。