再び原発万歳の道を歩みだすのか
国内の原子力発電所は全国に57基..もんじゅまで含めると59基..あるが、2011年の東日本大震災後に全基が一旦停止してから、現時点で再稼働しているのは九州電力の玄海原発の1基のみである。
再稼働に至らない理由は個々には色々あれど、概ね安全性の担保が不十分ということに他ならない。
原発は他の発電施設と異なり、ひとたび事故が起きればその被害の大きさは甚大で計り知れないことが、東日本大震災の福島第一原発の事故状況を見れば一目瞭然である。
その福島第一原発と並んで東日本大震災の震源にほど近いのが、宮城県の女川原発で、当該施設も津波で相当な被害が及んでいるが、辛うじて原子炉は停止して無事だった。
先日、その女川原発の再稼働に同意すると村井宮城県知事が記者発表しているが、「原発で事故が起きる可能性はある」という前置きと共に「事故が起きたからとダメだと言っていては他の乗り物も事故で否定されてしまう」的な詭弁を弄していて唖然としてしまった。
村井知事は隣の福島で起きて、そして現在まで続いている原発被害について見て見ぬ振りをするつもりなのだろうか。毎日のように交通事故は起きていても、それはその事故現場だけの出来事で済んでいるが、国内の相当な範囲に放射能汚染を引き起こす原発事故を、それらと同列に扱うのはどう考えても無理筋であろう。
苦渋の決断とも受け取れなくはないが、裏では相当な圧力..脅しと言い換えても良いかも..があったのは想像に難くないな。
2050年までにカーボンニュートラルを目指すスダレの大号令のもと、1基また1基と原発が再稼働されていくのはもう待ったなしのようで、再び日本は原発バンザイへの道を歩んでいくことになりそうだ。
今朝の外気温は氷点下1℃で今シーズン初のマイナス。車のフロントガラスが霜で真っ白に凍結し、出発に少々時間を要した。
当然のように股引も標準装備となっているが、日中はさすがにまだ暑くて大変なので、結局どこかで脱ぐ羽目になる。