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5の4

2016/8/29

満を持してC社のドル箱フルサイズ機がモデルチェンジである。

動画屋としては、4K今頃かよ!しかも後出しておいて30Pってか?というツッコミはあるものの、スペックのどれをとっても優等生で、性能的に何ら不足も不満もない。まあソツがないというか無難というか、すっかり面白みの欠片もないメーカーに成り下がったC社ならではの製品ではある。

正直、今さらこの大きさのカメラを使う気になど到底なれない。レンズは馬鹿でかいし、画像ファイルも無駄にデカイ。今どきの安いミラーレス機と較べても、撮れる写真の質にそう大きな隔たりがあるわけでもなく、メーカーの戦略に乗せられて「やっぱりカメラはフルサイズだよね」などと宣う気になどなれないのが本音だ。

それに驚いたのは価格。ボディ単体で初値が40万を超えているではないか。糞ニー同様、高価格路線に転じているのは、やはりデジカメ事業の不信が関係しているのかと勘ぐってしまう。まあ、C社の場合は下位に売れ線の6Dがあるので、大方そちらを20万前後に引き上げる算段なのだろう。

どこのメーカーも、スマホにシェアを食われてろくすっぽ利益の出てないカメラ事業。高性能・高価格路線で利益率を上げたいのは理解できるが、こんなビジネスモデルが長続きなどするわけもなく、景気の良い昭和のカメラ親父たちの購買力が落ちた時、間違いなく破綻するだろう。

突出した高性能を売りにして「このカメラでなければ撮れない!」って製品なら、高い金を払う価値はそれを欲している人には訴求力があるだろう。が、至って凡庸な性能が平均的に高いだけであれば、仕事で使うことを考えると元も取れない過剰投資となってしまう。5の2の頃のように、その時それが必要であった時代はもう過去の話なのだ。

20160829

時を同じくしてC販からカタログが送られきた。

メディアへの宣伝も最低限だし、カタログもあっさり金の掛かってない安い作りなのは、そもそもカタログを眺めつつ指折り数えて発売を待つような客層はお呼びでないということだ。

放っておいても売れる、どこかそんなC社の傲り思惑が透けて見える5の4である。

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