日本海側の奥山で天狗と小天狗探し。萌黄色に染まるブナ林はいつ見ても美しい眺めだ。
谷筋にはいくつものスノーブリッジが残っていた。この辺りは有数の豪雪地帯ではあるが、今年は降雪量は意外に少なかったようだ。
はるか遠い雪渓の上に黒い物体を発見。双眼スコープで観察するとクマであることが判る。それもかなり立派な雄グマだ。のっしのっしという表現が似合うゆっくりとした歩みで残雪の上を移動し、そのまま隣接するブナ林へと姿を消した。
この後、続けてもう1頭瓜二つの個体がまったく同じコースを辿るという珍事があったが、この季節に奥山で天狗様を探しているとこういった出来事に遭遇するので面白い。