ヤマボウシの花
2014/6/13
今日は久しぶりに晴れ渡って気温も上がったが、梅雨の今頃はヤマボウシの花の見頃である。
ヤマボウシの花が白いと思っている人が意外に多いが、実はその白い部分は苞(ほう)と呼ばれる葉の一種であり、実際の花は苞の中央に球形状に集まった淡く黄色い部位である。つまりヤマボウシの花は白いのではなく、黄色いが正しい。
その中央の部位が果肉となり、赤く熟すと甘く食べることができる。高木になると花が上の方に付くので、実を集めるのはなかなか大変だが、果実酒として漬けても結構イケる。
そんなヤマボウシだが、山中に単独で花を付けていると遠目にも目立ち、目印にもなる。
今日、にわかに信じがたい話だが、秋田の山中でヤマボウシの花を墜落した軽飛行機と見間違って消防に通報し、ちょっとした騒動になったらしい。通報者はかなり想像力が豊かとも思えるが、案外、裸眼だとそんなふうに見えてしまうのものだろうか。