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なんかくれ

2017/4/11

ってな感じで後を付けてきたヤツ。まあ、こいつだけじゃないけど奈良公園ではお約束のようでw

シカはうちの近所では人を見ただけですっ飛んで逃げて行くけど、ここの連中は逆に人を見たら寄ってくる。とても野生とは思えないが、奈良市が飼っているわけでない。

寄ってくると言っても条件があって、鹿せんべいは当然としても、紙袋のようなものに手を入れていると、どうも何かくれると勘違いして近づいてくるようだ。

角がないのを知ってか知らずか、唐突に角突きを始めて小競り合いとなる。

本来ならこの時期の雄鹿には袋角が付いているはずだが、ここの連中は前の年の秋に角を切られてしまうので、ほぼ角がない。ほぼと言うのは、恐らく前年の角きりを免れたであろう個体も時々見掛けるからね。

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サルの群れを探して、林道伝いに山間の耕作地帯をゆっくり車を走らせていると、突然ガサガサとオスジカの群れが走り去るのが見えた。

程なくその群れは今度はこちらに向かって走ってきたが、林道から逸れて林脇に駆け上がると、こちらの脇をすり抜けて..100m以上は離れているが..逃げ去っていった。

国有林と耕作地の間に防鹿柵が張り巡らせてあるが、それより内側に居たということで、まあここに限った話ではないが、ほとんど柵が機能していないのである。

季節柄、猟友会が出張ってきて終日狙われているので、人や車にはかなり敏感に反応する。目的のサルを見かけないのも、そんな事情はあるだろうね。

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バンビ

2016/7/14

今日は珍しく子連れの四つ足を2種を見かけた。最初はイノシシのウリボウ3匹で、林道に入って少し沢伝いに降りたところで出くわした。

ちょうどお互いにブラインドのカーブに入ってきて言葉通り出会い頭だったのだが、ウリボウたちはさながらジェットストリームアタックを仕掛ける黒い三連星の如く、突然3頭シンクロしながら藪に飛び込んで姿を消したのである。その間本当に1秒もないくらいの早業であった。

さらにその後ろには母親らしき大きめのイノ子さんがいて、これはちょっと近くて拙いと思ったものの、うちの駄犬君が猛烈に吠えたのに怯んだのか、ウリボウらとは反対側の藪に逃げ込んでしまった。ここでこれ以上はヤバイと判断し、散歩コースを変更して引き返したのである。

20160714

と、コースを迂回して村道に戻ったところで出会ったのがこちらのシカの親子。

最初はバンビくんがピョンピョン跳ねながらこちらに近づいてきたのだが、背後で心配そうに見守るシカ子さんがキャンと吠えたら、きびすを返して母親のところへ逃げ帰っていった。

シカの仲間は皆、怖くて逃げたいけどちょっと見ていたいというキュリオシティが強いので、ばったり出くわすと意外に逃げ出すまでに間が空く。なんというか、怖いもの見たさというか、まあそんな感じなんだろうね。

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20160709

普通、硬いアスファルト舗装に蹄の跡など残るわけないのだが、畑から出てきてすぐだとこんな感じで判ることもある。これが乾くともう何だか判らなくなってしまうのだけどね。

ちなみにこれはシカの足跡。特に左は、畑土の上でかんじきよろしく蹄を開いていて、そのまま出てきたのが見て取れる。

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あ、いや葉物はレタスなんだけど、このブログ的には撮ったのはそっちじゃなく足跡のほうね。

蹄なのでシカのそれと判るとは思うが、まあこんな感じでマルチを踏抜きながら一面この状態なので、食われないまでも踏み荒らされる農家は困るのである。Hさんのこめかみに怒りマークが浮き出てくるのが想像できるぞ..

20160622

この写真を見て、おや?と思ったあなたはカメラマン。

そう、画角とパースから望遠レンズで撮ったことが判ると思うが、普通200mm程度の焦点距離でこの角度から5mほど離れて撮れば、被写界深度の関係でどこか1点にしかピンは来ないのであるが、この写真は手前から奥までピンが来ている。

まあ明かすほどのタネではないが、いわゆる深度合成という手法を用いたのである。手前から順に少しずつピンをずらして連続撮影したカットを、Photoshopでレイヤー合成かけて1枚の写真に合成したという次第。

パナの最近のカメラには、4Kフォトの技術を使ったフォーカスセレクト機能が実装されており、1回の撮影行為で一気にフォーカスをずらした連写ができるので、ボディ内手振れ補正の恩恵もあって実に便利なのである。

コマーシャル系のブツ撮りでは深度合成はよく用いられる手法である。昔ならシフトレンズを使ったり、三脚に固定してフレーミングが大きくずれないようにと気を使うことがあったが、それが今や手持ちで簡単に撮れてしまうのだから恐れ入る。

本来、フォーカスセレクトは後からピンの位置を選べることがウリなのだが、我々業界人にとってはそっちじゃなくて、深度合成用の素材撮影のほうに魅力を感じる、というお話であったとさ。

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ちらほらあちこちから秋の便りが届いてるが、ここしばらく穴蔵生活に没頭を余儀なくされており、なかなかデスクトップの前から離れられないでいる。少し前までは天気が悪かったので窓の外の景色はまったく気にならなかったが、さすがに青空が広がりだすと気もそぞろである。

ずっと座りっぱなしで体を動かす機会が減っているので、散歩がてらカメラ片手に家の周囲を歩くが、これといって秋らしい絵はまだ見つけられなかった。それでも裏山の鈴ヶ岳が遠目に薄っすらと色付いているのが判る。

20151007

標高700mの我が家の周辺が色付くのはまだもう少し先の話であるが、暗くなると家のすぐ近くでシカのラッティングコールが聞こえてくるようになり、音では秋の気配ビンビンである。

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冬季、降雪後に道路に塩化カルシウム(カルシウムの塩化物)が撒かれることがあるが、塩カルの場合は融雪が目的であり、凍結防止用に撒かれるのは塩化ナトリウム(いわゆる塩)である。両者ともほぼ似たような効き目ではあるが、塩化ナトリウムのほうが効果の持続性が高く、コスト面で有利なので、高速道路などで事前に散布されるのは塩化ナトリウムのほうである。

さすがに今の季節に融雪剤を撒くことはないのだが、雨中に高速道路を走行すると、冬の間に散布された塩化ナトリウムが流されずにまだ残っていることがあり、それが車体周りに付着するのである。

そんな理屈を知ってか知らずか、ヒョウモンの仲間..ウラギンヒョウモンかな?..が塩分を目当てに入れ替わり立ち代りやって来ては、盛んに車体の下部に近いところを舐めていた。

生きものにとって水分と同時に塩分補給は重要なので、この手の行為はヒョウモンに限らず、ほ乳類でも普通に見られる。以下の映像は廃屋の漬物桶に集まるニホンジカを捉えたもので、資料としてなかなか興味深い。

塩化ナトリウムより強力な塩カル..水に溶けると発熱して低温でも融雪効果が高い..が車体に付着すると腐食の元になるので、雪道を走行した後には必ず洗車、それも下回りを入念に洗浄するのがベターだ。

その昔、頻繁に北海道へ渡道を繰り返していた頃、洗車を怠りタイヤが外れなくなって苦労したことがあった。ホイールを止めていたボルトが錆びて回らくなってしまい、修理に結構高く付いたことがあったのだ。

と言うことで、今の季節であってもまだ車体に融雪剤の類が付着することをヒョウモンに教えてもらったので、早々に洗車場で下回りを洗浄しようと考えているところだ。

秋の裏山調査

2014/10/26

裏山で行われたシカの調査に同行。葉が落ちて見通しの良くなった、標高1600m以上の斜面にいくつかの小群を双眼鏡で目視。さらに移動中、登山道付近で数頭とニアミス3回。ラッティングコールも5回ほど確認。登山客や行楽客の多い週末、それも昼日中にここまで堂々と行動しているのはちょっと驚きだ。裏山の特に南から東にかけては積雪が少なく、北東側はお隣の足尾方面にそのまま続いているので、連中が季節移動している可能性はかなり高いと思われる。


20141026

午前中は山の上は天気は良かったが、お昼ごろから雲が多くなって視界も若干悪くなった。

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秋進行中

2014/10/10

近所の牧草地に冬羽のノビタキがやって来た。この辺りは春と秋の渡りの途中で立ち寄っていくのだが、今はその南下の途上だ。滞在は3、4日と短く、すぐにまた南へと移動していく。また、防風林ではジェージェー賑やかなカケスに混ざって、コサメビタキの姿もちらほら。コサメビタキもノビタキ同様に夏鳥なので南方へ渡って行くが、カケスは国内の低地で越冬する個体も多い。

20141010

夜になるとシカのラッティングコールが響き渡る。今し方もしばらく鳴いているのが聞こえていたが、知らない人が聞けばうら若き女性の悲鳴のように聞こえるだろう。それと毎日ではないがフクロウも時々鳴いている。

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小豆被害

2014/10/5

小豆畑の食害被害を発見。農道上に切れた電牧の電線が落ちていたので気がついた。畑の西側に回ってみると、防風林側の電牧が数本なぎ倒され、数頭と思われるシカの侵入を許していた。

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このHさんの畑は盆前まではレタスが植わっていたが、その後は小豆畑に変わった。赤城高原には某有名羊羹屋と契約している農家がいるため、連作障害対策にレタスのあとに小豆を作る農家が多い。

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レタスもシカにやられるが、小豆など豆類は特に甘いので、葉も茎も花芽もシカの好物である。なのでどこも電牧で囲むのが常套作だが、食う方も必死なのでそこはそれ、背に腹は代えられないのだろう。

一般的な電牧は、太陽光電池で弱いパルスの電流を流しているだけだが、何気にちょっと触れるとピリッとくるので大抵はそこで驚いて逃げる。ただ、何か危険から逃れようと勢いよく走ってきたりすると、避けるまもなく引っ掛けてしまうことも多い。特に夜間はその傾向が強い。

意図的に電牧を破ったのかどうかは不明であるし、電牧を壊したものと小豆を食ったものが同一犯かも判らないが、このまま放置しておくと続々と便乗犯が増えるので、壊れた電牧は即刻修繕した方がいい。もちろんHさんには連絡済みである。