あ、いや葉物はレタスなんだけど、このブログ的には撮ったのはそっちじゃなく足跡のほうね。
蹄なのでシカのそれと判るとは思うが、まあこんな感じでマルチを踏抜きながら一面この状態なので、食われないまでも踏み荒らされる農家は困るのである。Hさんのこめかみに怒りマークが浮き出てくるのが想像できるぞ..
この写真を見て、おや?と思ったあなたはカメラマン。
そう、画角とパースから望遠レンズで撮ったことが判ると思うが、普通200mm程度の焦点距離でこの角度から5mほど離れて撮れば、被写界深度の関係でどこか1点にしかピンは来ないのであるが、この写真は手前から奥までピンが来ている。
まあ明かすほどのタネではないが、いわゆる深度合成という手法を用いたのである。手前から順に少しずつピンをずらして連続撮影したカットを、Photoshopでレイヤー合成かけて1枚の写真に合成したという次第。
パナの最近のカメラには、4Kフォトの技術を使ったフォーカスセレクト機能が実装されており、1回の撮影行為で一気にフォーカスをずらした連写ができるので、ボディ内手振れ補正の恩恵もあって実に便利なのである。
コマーシャル系のブツ撮りでは深度合成はよく用いられる手法である。昔ならシフトレンズを使ったり、三脚に固定してフレーミングが大きくずれないようにと気を使うことがあったが、それが今や手持ちで簡単に撮れてしまうのだから恐れ入る。
本来、フォーカスセレクトは後からピンの位置を選べることがウリなのだが、我々業界人にとってはそっちじゃなくて、深度合成用の素材撮影のほうに魅力を感じる、というお話であったとさ。