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山サシバ

2023/4/15

ピックィーという他の猛禽類とは明らかに異なる独特な鳴き声が、まだ田起こし前の田んぼが広がる山里周辺に響き渡る。

サシバは先月末に南関東で今シーズンの初見しているが、東北や北陸などにも続々渡ってきているのを観察している。

ペアが形成され本格的に営巣に入るまでは、渡来したての今の時期は縄張り争いで賑やかだ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

サシバは里山の猛禽のイメージが定着しているが、意外に雪深い奥山の渓谷沿いでも繁殖しており、特に日本海側のイヌワシ生息地ではイヌワシにまとわり付く姿をよく見掛ける。

我々ワシ屋の間ではそんな個体群を山サシバと呼んでいる。

カテゴリ:猛禽|タグ:,

いきなりシカが道脇の防風林から飛び出してきて、目の前5mほどを横切って走り去ったのにはさすがに驚いた。

こちらが歩いてきたのに気が付いたが時既に遅しで、逃げようかどうしようか悩んでいるうちに小生の接近を許してしまったといったところだろう。

こちらも1頭程度ならそこまで驚かないのだが、林からガサガサと続けざまに7頭が走り出てきたのでビックリした次第である。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

農地に張り巡らされた防鹿柵に沿って逃げ去る一群。相変わらずシカ除けとしてまったく機能していない。

これから出産シーズンを迎えるので、そろそろシカの群れもバラける頃合いだ。

カテゴリ:ほ乳類, 鳥獣・環境問題|タグ:

新緑富士

2023/4/13

東北・北陸の雪国出張から戻って今度は南関東へ。表稼業にはこの4月から若いエンジニアがチームに加わったので、ロートルは心置きなく裏仕事に従事できる。

やはりデスクワークより野天で活動するほうが面白い。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

9日の降雪は高い山に再び冠雪をもたらしていた。新緑と相まって流石に富士のお山は貫禄ある。

カテゴリ:, 独り言|タグ:

桜の季節になると風もないのに頭上から花が落ちてくることがあるが、大抵はスズメが蜜狙いで花の付け根を噛んで千切っているのが原因だったりする。

その点、蜜を吸うことに長けたメジロやヒヨドリではそんなこともなく、花にくちばしを突っ込んで起用に蜜だけを舐めている。

そういう意味でメジロとヒヨドリは鳥媒花の目論見通りとも言えようか。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

シジュウカラがスモモの花の周辺を飛び交っていたが、シジュウカラの目的は花の蜜ではなく、花に潜っている甲虫の類の幼虫である。

この時も花の中や裏表を入念に見回りながら、時にホバリングしつつ採餌していた。

冬の間あれだけ家の周囲を賑わしていた小鳥たちも、庭の春の花々が咲き始めた途端に見掛けくなった。

冬鳥たちは春の季節移動で北上の旅路についたと思われ、常連の留鳥たちは近所の森で営巣の準備に入っていることだろう。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / カワラヒワ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME / エナガ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / シジュウカラ

シジュウカラは営巣中も時々姿を見せるが、カワラヒワは夏に巣立ってから家族で庭のヒマワリ狙いで再びやって来る。

エナガは流石に家の周辺では営巣していないので、秋になって群れるようになってからだ。

ブナの展葉は早いので、日本海側にある標高の低いブナ帯の奥山ではモスグリーンに色付いているところもある。

県内も早い春の動きに合わせて新緑が芽生え始めているが、県境の標高が高い山域ではまだモノトーンがメインだ。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia

それでも目を凝らして観ると新芽が膨らんでいるのが分かる。

カテゴリ:季節感

春の雪

2023/4/9

寒気流入で春の雪。図らずも先日満開のソメイヨシノと雪のコラボに。

iPhone 13 mini

新潟側に夜半に降雪予報が出ていたものの越境はないだろうと思っていたが、夜明け前に県北を雪雲が通り過ぎた模様。

いやしかし季節外れに寒い寒い..

早くも展葉し始めた奥山の谷の斜面を、高倍率双眼鏡とフィールドスコープで舐めるように遠望していると、連日のようにクマがブナの新芽や若芽を食べているのが視野に入る。

2km以上離れて陽炎でボヤボヤだが、ブナの新芽を除けばまだまだ景色はモノトーンなので、木の上の黒い大きな生きものは意外に目立つ。

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / 4K120P静止画切り出し

向こうとこちらで明らかに時間の流れが異なるのを感じる。個人的に最も春を感じさせる山の風物だ。

カテゴリ:ほ乳類|タグ:

サクラサク

2023/4/8

我が家のソメイヨシノも雪国に出張中の今週3日に開花していた。ご多分に漏れず平年比で10日は早い。

iPhone 13 mini

写真は一昨日夕方のもので八分咲きといったところ。この週末には満開となるだろう。

カテゴリ:花・植物|タグ:,

雪国の桜

2023/4/7

ここまで桜前線の動きが早いと、今シーズンは良いタイミングで花見となかなかいかないようだ。

5日に山形、先日6日に盛岡が満開となったようだが、先日滞在していた東北某所の平地ではまだ七分咲きと言った感じである。

FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

とは言え引き続き気温は高いので、彼の地もこの週末には満開となると思われる。

カテゴリ:花・植物|タグ: