3月にまさかの夏日。
前橋で25℃、赤城高原でも17℃とは、それこそ初夏の陽気、
先日はこの春何回目と数えるほどの春の嵐で大荒れだったようで、
半月前まで雪原で暮らしていたのが信じられない。
当然のごとく今日はシャツ一枚、今年に入って初めて股引の着用要らずであった。
そう言えば、留守中、家の餌台にシメが来るようになっていた。
これでようやくカラ類が手を出さずに残っていたマメの処分が決まった(笑)。
一部のその筋の方々には絶大な人気を誇るBORG。以前からその存在は知ってはいたものの、本日とうとうBORGデビューを果たした。
BORGはもともと天体望遠鏡のラインナップだが、その光学性能の高さが一部の鳥屋さんたちに評価され、近年人気が高まっているトミーテック製の望遠レンズである。
キャノンでもニコンでも、いわゆる超望遠レンズは桁一つお高い高額商品である。貧乏人にはとても手が出ない代物で、そんなニッチを狙ったどうかは定かでは無いが、BORGはとにかく手頃に安く、しかも様々なパーツを自分で組み立てることで、各自のニーズにかなった仕様とできるのが特徴である。
一応はEDガラスを使用してはいるものの、何しろ2群2枚という潔いレンズ構成で、かの往年の銘レンズ、ライカ テリートR400/6.8 とその仕様は全く同じだ。
で、肝心の性能だが、正直に言えばそれはやや期待外れといった感がある。全般的にフレアっぽく、世評で言われているような画質のキレが見られないのだ。やや強い風が吹いてその影響は否めなかったものの、順光であったのでそんなに悪い条件では無かったはずだ。借りたレンズには1.4倍のテレコンが装着されていたのだが、それを差し引いてもイマイチと言わざるを得ない。
さらにその操作感の悪さは動画撮影時に完全にアウト。ピントリングが重く、ヘリコイドが繰り出し式のため、小刻みにピントを合わせていると、撮影中に画面がブレてしまうのだ。そして何より笑うしか無いのが、絞りリングに手が届かないこと(苦笑)。絞りの機構がレンズ銅鏡の先端部に付いているため、無限遠を出すためにドローチューブを延ばした状態では、右手でパン棒を握っていると、左手が絞りリングに届かないのである。
世の中には、BORGのこの仕様でも、写真や動画を撮っている人が沢山いることは知ってはいるが、残念ながら私的にはこれは苦行でしかない、というのが現時点での結論だ。