Random Photo の終了
ブログのトップページに表示していた Random Photo Selection を終了します。
ブログのリニューアル時に当初少ないコンテンツを補う目的だったのが、1年が過ぎて記事数も増え、その役割の必要性もなくなったので、本日をもって終了。作品は フォレスト をご利用いただくことでご覧いただけます。
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赤城高原のこの冬一番の冷え込みは今朝であった。日の出前に氷点下12℃まで下がって、犬の水バケツは完全氷結である。昨日のような風もなく、雲ひとつ無い放射冷却によって、上越国境の山々が見事なモルゲンロートに映えた。1月に入り厳冬のシーズンを迎えるが、それは凛とした美しい季節でもある。
そして北部フィールドも雲ひとつ無く晴れ上がり、絶好のワシ日和に。風がなく上着も必要ないほど陽射しがあったが、風がないということは天狗様の行動にも影響が出そうなもので、午前中は例のごとくクマタカ相手に暇つぶし。が、昼頃より突然の天狗フィーバーに沸いて、久しぶりに昼飯のカップラーメンが倍返し状態であった。
雄がゆっくり先行し、やや遅れて雌が後追い。突然雄がジグザグに反転と降下を繰り返しつつ獲物を牽制、緩斜面の疎林に突っ込むと見せて急上昇すると、すかさず雌がフォローに入って同様の動きを繰り返す。ペアで連携してハンティング行動を行うのは、猛禽類の中でも天狗様独特のものだ。ペアのどちらかが入れ替わってすぐにはなかなか難しい動きだが、シーズンを幾つか過ごせば息もぴったりである。
厳冬期と聞けば生きものにとって厳しい世界を想像するが、捕食者として食物連鎖の頂点に立つ天狗様が狩りを行うということは、その姿は見えずとも、狙われ食われる側の餌動物たちも必死に生きている証となる。厳冬に息づく生きものたちの気配を感じたいものだ。
その後にまとまった雪が降らないため、予想とは裏腹に少雪の越年となりそうだ。北部フィールドの林道も一部は車で進入できるところがチラホラ。ただ、鉄砲撃ちが先客として入り込んでいるため、溶けて凍ってを繰り返した路面は条件が悪く、板バネジムニーにはちと辛い状況だ。
林道の周辺から新しい伐採地周りを歩き回ると、ノウサギのフットプリントを結構見かけた。過去に何度か書いていることだが、ノウサギの足跡を見るのは嬉しいことである。 木を切ったからといって、シカのようにそう簡単に増えてくれないのがノウサギだから。
フードチェーンの頂点に立つ捕食者たる天狗様を守る上で、餌動物の数というのは非常に重要な要素である。天狗様そのものを直接保護する施策も大事だが、繁殖活動を持続させていくの必要な餌量を確保できるように、ノウサギやヤマドリが増えていくような環境作りに重きを置くほうが、より効果的に天狗様の保護につながる。
北部フィールドでは普通種のクマタカ。場所によってはハイタカ属よりもよく見かける。こちらは別にこれと言って用はないのだが、向こうから近づいてくる分には遠慮なく撮らせてもらう。午前中、ペアで目の前を飛び回り、仲睦まじく爪合わせなどしていたが、1羽がこちらの頭上まで来てジロジロ眺めて去っていった。
午後に再び近くまでやって来たが、向かいの稜線上に天狗様が姿を見せると、アッという間に背後の尾根を超えて姿を消し、天狗様がいなくなってもその後はまったく姿を見せなかった。名前も見た目も勇壮なイメージがある猛禽だが、同属同士では争っても、大抵は他種に追い回されて林内に逃げ込む事が多く、案外小心者だ。
写真家の宮崎学氏が、著書「鷲と鷹」で「野武士のようだ..」と表現されていたが、私的にはまったくそんなイメージはない。