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ブログのトップページに表示していた Random Photo Selection を終了します。

ブログのリニューアル時に当初少ないコンテンツを補う目的だったのが、1年が過ぎて記事数も増え、その役割の必要性もなくなったので、本日をもって終了。作品は フォレスト をご利用いただくことでご覧いただけます。

カテゴリ:お知らせ

20140107

赤城高原のこの冬一番の冷え込みは今朝であった。日の出前に氷点下12℃まで下がって、犬の水バケツは完全氷結である。昨日のような風もなく、雲ひとつ無い放射冷却によって、上越国境の山々が見事なモルゲンロートに映えた。1月に入り厳冬のシーズンを迎えるが、それは凛とした美しい季節でもある。

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そして北部フィールドも雲ひとつ無く晴れ上がり、絶好のワシ日和に。風がなく上着も必要ないほど陽射しがあったが、風がないということは天狗様の行動にも影響が出そうなもので、午前中は例のごとくクマタカ相手に暇つぶし。が、昼頃より突然の天狗フィーバーに沸いて、久しぶりに昼飯のカップラーメンが倍返し状態であった。

雄がゆっくり先行し、やや遅れて雌が後追い。突然雄がジグザグに反転と降下を繰り返しつつ獲物を牽制、緩斜面の疎林に突っ込むと見せて急上昇すると、すかさず雌がフォローに入って同様の動きを繰り返す。ペアで連携してハンティング行動を行うのは、猛禽類の中でも天狗様独特のものだ。ペアのどちらかが入れ替わってすぐにはなかなか難しい動きだが、シーズンを幾つか過ごせば息もぴったりである。

厳冬期と聞けば生きものにとって厳しい世界を想像するが、捕食者として食物連鎖の頂点に立つ天狗様が狩りを行うということは、その姿は見えずとも、狙われ食われる側の餌動物たちも必死に生きている証となる。厳冬に息づく生きものたちの気配を感じたいものだ。

久々降雪

2014/1/6

20140106

今朝は各地でこの冬一番の冷え込みとのことだったが、赤城高原では氷点下8℃とさほどでもなかった。ただ、日中でもほとんど気温が上がらず、そういう意味では確かに寒かったかもしれない。午後には上越国境付近より雪雲が押し寄せ、久しぶりの降雪となった。

カテゴリ:季節感

伐採地巡り

2014/1/5

冬季の県北は積雪があるため、伐採作業は遅くても年末がギリである。そんな新たに刈られた狩場として有望な伐採地をカシミールに記録しておき、冬季に作業が入らなくなってから定期的に張り込みを行っている。大抵はクマタカやノスリに当たることが多いのだが、天狗様の領地内であればその飛来の可能性は無きにしもあらず、だ。

20140105

とあるペアの外郭ギリギリの尾根。標高の高いところはカラマツばかりで芸がないが、それでもバッサリ刈ってもらうとしばらくは楽しめる。尾根筋に残ったミズナラにクマ棚が見られるので、春先から初夏が頃合いだろうか。

カテゴリ:猛禽

仕事始め

2014/1/4

20140104

三ヶ日で正月休みは終了。表稼業はクライアント次第だが、裏稼業は本日より仕事始めだ。ただ、北部フィールドはまだ降雪続きで視界が良くないので、空模様が変わるギリギリまで引いて遠望してきた。ちょうど2ペアの境界に当たる集落に立っていたので、上手くすれば同時にと意気込んだが、残念ながら二兎を得ずであった。午後には雪雲が押し出してきて、視界も完全に塞がれたため、今年のワシ初めは明日以降に持ち越しである。

カテゴリ:季節感

初詣

2014/1/2

20140102

初詣は例年通り迦葉山にて大天狗様にお参り。北部山域は冬型の影響で荒模様のため、実物のワシ初めはもう少し先になりそうだ。

カテゴリ:季節感

謹賀新年

2014/1/1

20140101

砂伴霖を駆ける縞馬の如く、

荒ぶる時代を駆け抜けて行きましょう。

今年もよろしくお願いします。

カテゴリ:お知らせ|タグ:,

20131231

今日は大晦日ということもあって、午後はそばを打たねばならないため、ワシ納めには朝早くから出撃。が、慌てて出掛けたため、短い焦点域のレンズを忘れ、今日の一枚は朝の散歩から失礼。ま、何はともかく、ワイルドライフに人の暦は関係ないのならい通り、今日も普通に一日が暮れましたとさ。ではまた来年。

カテゴリ:季節感

少雪越年

2013/12/30


20131230

その後にまとまった雪が降らないため、予想とは裏腹に少雪の越年となりそうだ。北部フィールドの林道も一部は車で進入できるところがチラホラ。ただ、鉄砲撃ちが先客として入り込んでいるため、溶けて凍ってを繰り返した路面は条件が悪く、板バネジムニーにはちと辛い状況だ。


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林道の周辺から新しい伐採地周りを歩き回ると、ノウサギのフットプリントを結構見かけた。過去に何度か書いていることだが、ノウサギの足跡を見るのは嬉しいことである。 木を切ったからといって、シカのようにそう簡単に増えてくれないのがノウサギだから。

フードチェーンの頂点に立つ捕食者たる天狗様を守る上で、餌動物の数というのは非常に重要な要素である。天狗様そのものを直接保護する施策も大事だが、繁殖活動を持続させていくの必要な餌量を確保できるように、ノウサギやヤマドリが増えていくような環境作りに重きを置くほうが、より効果的に天狗様の保護につながる。

カテゴリ:ほ乳類|タグ:,

20131229

北部フィールドでは普通種のクマタカ。場所によってはハイタカ属よりもよく見かける。こちらは別にこれと言って用はないのだが、向こうから近づいてくる分には遠慮なく撮らせてもらう。午前中、ペアで目の前を飛び回り、仲睦まじく爪合わせなどしていたが、1羽がこちらの頭上まで来てジロジロ眺めて去っていった。

午後に再び近くまでやって来たが、向かいの稜線上に天狗様が姿を見せると、アッという間に背後の尾根を超えて姿を消し、天狗様がいなくなってもその後はまったく姿を見せなかった。名前も見た目も勇壮なイメージがある猛禽だが、同属同士では争っても、大抵は他種に追い回されて林内に逃げ込む事が多く、案外小心者だ。

写真家の宮崎学氏が、著書「鷲と鷹」で「野武士のようだ..」と表現されていたが、私的にはまったくそんなイメージはない。

カテゴリ:猛禽|タグ: