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暖かいのぅ

2015/10/21

今年は秋が早いとか何とか巷では囁かれているが、県北部で言えばそこまでの印象はない。例年ならそろそろ初霜が降りても良い頃合いなのだが、日の出前でも寒いということが実感としてまだ無いのである。

20151021

昼間はまだ20℃近い日があってもいいのだが、早朝は薄着だと身震いする感じがないと、どうにも秋という雰囲気が出ないのだ。

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20151018

周辺の山々はそれなりに紅葉が進んでおり、子持山も山頂から獅子岩のラインまでは色付いている..実際は見頃は過ぎているとは思うが..のが見て取れる。一昨日には隣家の庭先で冬鳥であるジョウビタキも初認しており、ゆっくりではあるが秋は静かに進行中である。

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ブナがいち早く色づき始め、カツラがその独特の甘い匂いを漂わせている我が家の庭に、真っ昼間から珍客が姿を見せた。

少し前から駄犬が低く静かに唸っているのが聞こえていたのだが、その鳴き方はいつもの人に対したものではなく、夜間に時々耳にするくぐもった声に近い。

家人が外に犬が来ているようだと言うのだが、どうもいつも見かける野良より一回りは小さい感じで、そっとカーテン越しに覗いてみると、そのシルエットからすぐにキツネであることが判った。しかもキツネはデッキの上に上がり込んで、カーテンと窓ガラス1枚のすぐ向こう側に寝そべっているではないか。

どうにかして写真の1枚も抑えたいのだが、如何せん窓のすぐ向こうに寝そべっているため、カーテンを開けることもままならず。しばらく様子を見ていると、唸る犬を横目にデッキを降りて、庭の畑を横切って向かいの家の防風林へと消えていった。

以前、庭の畑で懐中電灯に照らされたタヌキの兄弟を見掛けたり、冬にはノウサギやテンの足跡が玄関前を横切っていたり、側溝内に仕掛けたトラップカメラにアナグマが写ったりと、野生動物の話題には事欠かない我が家周辺だが、用心深いはずのキツネまで敷地の中に入り込んでいるとは思わなかった。

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巨羆

2015/10/11

一昨日、北海道の紋別で体重400kgのヒグマが駆除されたらしい。8月くらいから付近のトウモロコシ畑で食害があって、猟友会が見回っていたようだが、隠れていた畑を刈り込んで周囲を囲み、飛び出してきたところを駆除したとのことだ。

それにしても400kgはデカイ。冬ごもりに備えトウモロコシをたらふく食ったとはいえデカすぎる。有名な三毛別羆事件の個体が340kgだったのだから、その巨大さが判るというものだ。

エゾヒグマの平均体重は120〜250kg程度で、ヒグマの亜種の中では最も小型になるが、それでも本州に生息するツキノワグマに比べればかなり大きい。アラスカでは500kgぐらいありそうなのをゴロゴロ見掛けたが、それは知識として大きいことを知っていたので特に驚くことはなかった。

が、北海道のヒグマでその大きさはちょっと想定外である。知床あたりだとさすがにそこまでの個体は少ないようだが、内陸部だとまだまだ人知れず原野を闊歩している巨羆がいるのだろうか。

20151011

実は動物園で飼育されている個体は結構デカイ。恐らく300kgオーバークラスがザラではないだろうか。ろくに運動もせず野生個体のように餌を探して歩き回ることがない、いわゆるメタボグマなのである。

飼育グマ同様、人も運動せずにPCの前に張り付いている..え、誰のことだって?..ようでは、何れ遠からずメタボ呼ばわりされてしまうのは必定。天高く馬肥ゆる秋を地で行かないよう、精進せねば..

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ちらほらあちこちから秋の便りが届いてるが、ここしばらく穴蔵生活に没頭を余儀なくされており、なかなかデスクトップの前から離れられないでいる。少し前までは天気が悪かったので窓の外の景色はまったく気にならなかったが、さすがに青空が広がりだすと気もそぞろである。

ずっと座りっぱなしで体を動かす機会が減っているので、散歩がてらカメラ片手に家の周囲を歩くが、これといって秋らしい絵はまだ見つけられなかった。それでも裏山の鈴ヶ岳が遠目に薄っすらと色付いているのが判る。

20151007

標高700mの我が家の周辺が色付くのはまだもう少し先の話であるが、暗くなると家のすぐ近くでシカのラッティングコールが聞こえてくるようになり、音では秋の気配ビンビンである。

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今日がそうであると判っていて、赤城山から昇るまさにその名月赤城山..赤城の山も今宵限りっていう例のやつ..をタイムラプスで撮影する準備も万端であったが、月曜日という一週間でもっとも電話対応の多い日であったのが災いし、すべて片付く頃にはいつもの月と何ら変わらないという残念な状態に。

20150928

確か何年か前にも同じようなことがあったが、どうもこの手の天体ショーにはフラれることが多いような気がするのは気のせいか..

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お願いだから動画は横位置で撮影して欲しい。できればそういう法律を作って規制してでも何とかして欲しい。と、まあ後者は半分冗談だが、縦構図で撮影された動画ほど見づらく不快なものはないのは事実だ。

スマホの普及とSNSの台頭で、今や一般人が撮影した写真や動画が情報として溢れかえっている。特に速効性の必要なニュース系では、現場に居合わせた人の撮影した写真や動画を日常的に目にする時代になった。どんなに撮影技術が高いプロカメラマンであっても、現場にいなければ撮影はできないから、それは至極当然のことだろう。

スマホは縦長であり、片手で保持するときも縦に構えるほうが自然なので、そのまま撮影すれば縦位置構図の写真となるのは自明の理である。横位置構図で撮りたければスマホを横に構えれば良いだけの話だからだ。これは専用機であるカメラで写真を撮ることに置き換えれば判りやすいだろう。

が、それを意図してない限り、ビデオカメラを縦位置構図で構える習慣はない。なぜなら出力装置であるテレビやモニターは、これまた意図してない限り横位置で眺めるものであり、それは歴史的に見ても恐らく今後も変わることはない..デジタルサイネージとかは意図したものなので別の次元の話だ..だろう。

それに人の目は動いているもの、もしくは映像を見る場合、眼球の構造からも判る通り、左右方向の動きへは無理なく追随できるが、上下方向の動きには適していない。それが冒頭の「動画は横位置でお願い」の理由なのだ。

ただ、スマホは縦に構えることが自然であると前述した通り、インターフェイスとしてそれは間違っておらず、この問題は撮影する側に起因するのでない。基盤に配置したセンサーからの情報を、何も考えずに単純にそのまま記録して格納する仕様を良しとしている、世の中のスマホ全メーカーの責任に他ならない。

百歩譲って、映像文化自体ろくに理解していないであろう中韓のメーカーや新興ベンチャーはしかたないとしても、放送機器やビデオカメラ、出力装置であるテレビまで販売しているS◯NY..伏せ字になっていないか(笑)..でさえこの体たらくなのだから、こいつらもう何も深く考えてない、絶対にアホちゃいますか、って感じである。

写真には絵画同様に構図という技法があり、それは文化と言っても良い。が、動画にはそんなものはない。誰が決めたって?何をどう言われようとも無いものはない、見づらいものは見づらい。そんな簡単ことも判らず、頭の悪いメーカーの設計者は、漫然と間違ったインターフェイスのデバイスを今日もせっせと考えているのだ。

スマホは出来ることはやり尽くして、もはや安定期に入ったとか言っているメーカーの話も耳にするが、冗談ではない。世界初4Kスクリーン?掌に収まるような小さなデバイスで、そんなもの一体誰が違いが判るというのだ。目を付けるとこそこじゃねぇべさ。YouTubeとか眺めていると酷いもんだが、映像文化がこれ以上無法地帯と化してしまわないよう、是非とも早急な対応を望みたい。

じゃあどうするかって?そりゃ簡単な話だ。

縦で構えようとも横で構えようとも、動画の場合は横位置構図で記録すればいいだけだ。そしてそれはデフォルトであり、意図して縦位置構図で撮りたければ、その時は設定で変更すればいいだけの話である。こんなことはハードにはまったく依存しないので、ファームアップで明日にでもすぐに対応できるはずだ。

さあこれを読んでいる全スマホメーカーの設計担当者たちよ、いますぐ立ち上がって行動せよ!

20150921

写真は一枚の絵として完結したものであり、表現方法として縦位置構図で撮ること自体に意味がある。

カテゴリ:映画・映像

滝雲

2015/9/20

スッキリしない天気もようやく先が見えてきた。これで秋雨の季節が過ぎれば、山や森は秋本番を迎えることになる。空気も澄んで遠くまで見通しも利くようになるので、終日フィールドに出ていて一番気持ちの良い季節の到来だ。

20150920

上越国境の稜線に滝雲が現れた。その名の通り雲が山の稜線を超えて滝のように流れ下る様を指すが、これが群馬側で見られるということは、新潟側は厚い雲海の下ということになる。

カテゴリ:, 気象・天体|タグ:

風景写真家の新井幸人氏撮影によるタイムラプス映像『Time Lapse of OZE』をYouTubeで公開中。

タイムラプスの撮影機能は今やカメラに標準で組み込まれるスタンダード機能であり、YouTubeなど眺めているとまさに百花繚乱だ。特に海外のアーティスト系の作家の作品は手間暇掛かってるものが多く、見ていて飽きない。

微速度撮影という日常的な視覚の域を逸脱した映像なので、いつも目にしている眺めでもそれなりではあるが、前述した海外の例でも判る通り、やはり美しい景色を時間をかけて映し込んだ映像のほうが見栄えがする。

観てよし歩いてよし撮ってよし。尾瀬は自然景観では文句なく国内屈指の環境を誇るが、そんな尾瀬を朝に夕にそして夜..さらに鳥のように空からも..にと時間を早めて眺めるのは実に新鮮である。

 
ネイチャー・イメージング

お問い合せはネイチャー・イメージングまで。

HDVの終焉

2015/9/14

ソニーのα7RIIとPXW-FS5の情報収集の過程で、同社のプレスリリースに「業務用HDVレコーダーおよびHDVカムコーダー生産完了予定のお知らせ」というのを発見。今後はファイルベース製品に注力するので、HDV関連の製品群は年内で生産を終了するとのことだ。

HDVはDVカセットテープに無理やりハイビジョンフォーマットを詰め込んだ規格であり、それが故に1080iを名乗りつつも横方向の解像度が1440しかなく、出力時に不足分を補完するというかなり強引なフォーマットであった。そんな出自があったため、その後に策定されたAVCHDが1980の解像度を実現し、差別化のためにフルハイビジョンなどといういい加減なキャッチを生む..今後のHDフォーマットはフルじゃねぇのか?という誤解を招く..原因ともなった。

そんなHDVも思えば最初に関わったハイビジョンフォーマットであり、ネイチャー・イメージング..当初はHDビデオ映像ライブラリと言った..を始めるきっかけとなったものだ。では愛着があるか?と問われれば、実はそんなものは微塵もなく、フッテージ屋としてはむしろファイルベースに早く変わってほしいと思っていたので、HDV機器が生産完了と聞いてもフーンといったところである。

ただ、HDVは3年位前まではうちのワークフローでもまだ現役だったのも事実で、収録後に専用レコーダーでテープからキャプチャして取り込んでいたわけだ。その後はビデオチームがXL H1からC100に変わったのを機に、すべてのワークフローをファイルベースに切り替えたのである。収録後に待ち時間なく即編集に入れるファイルベースに慣れてしまった今、実時間かけてのんびりとキャプチャを待っていたのは今となっては懐かしい。

20150914

ネイチャー・イメージングの取扱素材にもまだHDVフォーマットが多いのだが、今後は徐々にH.264系のFHDに切り替わっていく予定。

カテゴリ:写真・カメラ

やってくれたなソニーって感じ満載のPXW-FS5。30Pとはいえ単体で4K記録でき、240fpsのハイスピード(10倍のスロー)もいけてしまうので、一頃のFS7とかFS700とかはあっさり忘却の彼方か。

Logに関してフッテージ屋としては興味ないのでそんなもんかと言ったところだが、ラチチュードが14Stopというのは結構広い。ドローンなどに載せる目的らしいが、要らん付属品を外すと単体で800gというものかなり頑張った感あり。デジタルズームで無劣化の2倍可というもの、パナGH系のEXテレコンのようなものかもしれないとちょっと期待あり。

中でも一番興味を引いたのは内臓ND。電子制御で1/4~1/128まで可変で、単に露出を落とすというより、ボケのコントロールなど明らかに映像表現の幅を広げる使い方ができそうだ。

ソニーはしばらく大人しかったが、α7系の順次モデルチェンジなどここに来て一気呵成に頑張っているように見える。Eマウント機はフランジバックの短いミラーレスなので、パナのGH系同様、手持ちのキヤノンFD・EFレンズ資産をアダプター経由で活かせるので、α7RII辺り..さすがにFS5の68万はちょっとねぇ(苦笑)..使ってみようかと思う今日この頃である。

それにしてもキヤノンは一体どこを向いて何を考えているのやら。一眼動画の先鞭をつけておきながら、シネマEOSなどど差別化を図ってうつつを抜かしているうちに、すっかり一眼動画の分野では2周も3周も遅れをとっている。

確かに5D MarkIIIも7D MarkIIも、それに5Dsも良いカメラだと思う。スチルを撮るカメラマンには現在ベストな存在だろう。だが、一眼動画の分野に限って言えば、単体で4Kどころかハイスピード撮影もできないのだからそのていたらくと言ったらもう..

2億5000万画素のCMOSセンサーとか、1億2000万画素の一眼レフカメラとか、そんなものを自慢げに発表..もちろん陰ながら研究開発はドンドンすれば良いぞ..している暇があるのなら、FS5やGH4のような「今日明日」にすぐ実用的に使える製品を出してもらいたいと、フッテージ屋としての本音はそんなところだ。

20150913

毎年のことながら、9月は村と地区の双方で色々行事が目白押し。今年は地区の役で会計なんぞ受けているので、チマチマした用事が多い。先日は秋の祭事で近所の十二神社に終日詰めていた。

何をどの程度用意し、それをどのように配置するかといったようなことは、元々この辺りの出身ではないので、神主や諸先輩方に色々お伺いをたてないと判らない。役は毎年変わるので、間違いなく次回もまた周りに聞くことになりそうだが..

カテゴリ:独り言