ピョォーという絵に描いたような吹きすさぶ風が屋外を吹き抜ける。北風だが勢い強く建屋を巻いてくるため、今日ばかりは餌台に集まる鳥たちの数も少ない。
この冬は例年になくよく雪が降る。量はさほどではないものの、まめに雪かきをするようにしているが、地吹雪になるとかいた側から埋まっていくので厄介だ。
2006年に開設以来、地元群馬の自然映像の取り扱いに端を発し、12年間ご愛顧いただいてきた映像ライブラリ『ネイチャー・イメージング』ですが、この度2月10日をもって直販サービスを終了することとなりました。
今後は、取り扱い映像のすべてを「MotionElements モーションエレメンツ」での販売に切り替えることになり、新たな映像素材はモーションエレメンツにアップされることになります。
引き続き『モーションエレメンツ&ネイチャー・イメージング』をよろしくお願いします。
クリエイターページ:http://www.motionelements.com/ja/artists/nature-imaging
カケスはよく見かける鳥だが、これが意外に撮影は難しい種類の鳥である。
不用意に近づくと一定の距離を保って逃げていくし、逆に近づいてきたかと思うと、全身をさらすこと無く常に木の幹や枝の陰から覗く感じで、こちらを観察しているように思う。
カラスの仲間なので頭の回転がよく、記憶力も他の鳥よりはあるようで、好物のドングリなどを貯食する習性がある。ま、時々忘れてしまうこともあるようだが、そういった何気ない行動が、森を作る手助けをするわけだけどね。
そんな用心深いカケスが、毎朝うちの餌台にやって来る。滞在時間は一時間もいないのだが、ほぼ毎日姿を見せる。
シジュウカラやスズメを蹴散らしていつも威張っているヒヨドリも、そんなカケスには一目置いているようで、森のワンダラーが訪問している間は離れた梢でジッと見守っているから面白い。
意外だが、この冬一番餌台に来るのが遅かったのはヤマガラだ。正月明けてもなかなか姿を見せなかったので、いつも来ていた個体は落ちてしまったのかもしれない。
小鳥とは言え、野生下でも何事もなければ10年ぐらいは生きると聞いたことがあるが、それとて餌が十分に摂れての話だ。
さらにタカやフクロウなど猛禽類に常に命を狙われるわけで、食う騒ぎの以前に食われる心配をせねばならぬは、野生動物の世の定め。弱肉強食の世界は甘くないね。
同じカラ類でも、シジュウカラはその冬最初に餌台に来た時は警戒心のかたまりだが、ヤマガラはやって来ていきなり警戒心ゼロ。とにかく人懐っこい。
ヒマワリを餌台に補充している側から、ニーニー鳴きながら目の前の枝にやって来て、今か今かと待っている。その内掌からヒマワリを持っていくようになると面白いかもね。