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遅まきながら、フジからRAWデータ現像ソフトがリリースされた。まずはMac版で、Windows版は来年の予定である。

RAW現像ソフトは、ナイコンやC社のように自前で用意しているところもあれば、各社RAWデータに対応したサードパーティのSILKYPIX(市川ソフトラボラトリー製)をバンドル提供しているケースもある。

しばらくEOSデジタルユーザーであったため、現像にはDPPという同社製の無料ソフトを使っていたが、パナを使うようになってからはデータが混在し始めたため、PhotoshopのAdobe Camera Rawを使うことが多くなっていた。

ただ、ACRの問題点は、決して純正の画像エンジンが生成するJPEG画像..カメラが撮影時に出力すると同意..と同じ絵にならないという点である。

初めからレタッチして画像を加工するケースではここは問題にならないのだが、フジのカメラを使う最大のメリットは同社独自のフィルムシミュレーションにあるので、このパラメータがいじれないのでは魅力半減以下なのである。

正確には、色情報やホワイトバランスなど絵作りに必要な情報をいじれないこともないのだが、何度試してもフィルムシミュレーションと同じ色にすることは不可能であった。

もちろん、画像データをSDカードにコピーしてカメラ内現像を行えば、後からでもフィルムシミュレーションを含む撮影時情報の変更を行えるのは他のメーカーと同様であり、面倒でもこれまではそんなことを繰り返してきたのだが、専用の現像ソフトがリリースされたことでその煩雑さからようやく解放されることとなった。

FUJIFILM X RAW STUDIOの特徴は、MacやPC上でフィルムシミュレーションを変更できることで、広大な4Kモニター上で変更状態の前後を見比べながら処理を施せることだが、その処理自体をUSB3.0で接続したカメラ本体に肩代わりさせることである。

カメラボディの画像処理エンジンを使うことで、MacやPCのCPU性能に依存せず無駄なリソースを使わないため、バッチ処理による一括現像が圧倒的に早いのである。DPPを使っていた頃の「現像待ち」ということがほぼほぼないのはありがたい。

まだ初版がリリースされたばかりなので、ソフトとしての使い勝手などは問題あり..拙者はアプリ開発者でもあるのでそういう点にどうしても目が向いてしまうw..なのだが、フジはユーザーに対してのフォローが他社にないほど手厚いので、こういった改善は期待できるであろう。

LUMIX GH5 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

明け方近く、布団の中でウトウトしていると近くの林でフクロウが二声鳴いた。鳴き交わすと思って耳を澄ますものの、その後は鳴き止んでしまった。

カテゴリ:写真・カメラ, |タグ:

最後の満月

2017/12/4

今年最後を飾る満月は、地球に最接近したスーパームーンとなった。最も遠かった6月に比べて輝面比30%増しの明るさということだけあって、深夜の天球に煌々と明るさを放っていた。

LUMIX GH5 / Canon New FD800mm F5.6L(改)

久しぶりにアルミのジッツオ5型にモノボールB-2を載せ、直上に向けてフレーミング。1600mm相当ともなるとフレーミング中にズレていってしまうので、あらかじめ軌道を読んでセッティングしておき、スマホのアプリからリモートで撮影する。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

昨日は拙者も籍をおく某研究会の会議のために上京。師走最初の週末はどこもクリスマスに向けて活況で、田舎とは全然ことなる賑やかな雰囲気に酔いそうになってしまったw

iPhone 6

会議は午後からだったので、昼前に気になっていた写真展を物色。少し前にFacebookで流れてきた情報を元に新宿ナイコンギャラリーで開催中の渡邉智之氏の個展「ホンドギツネって知ってる?~散歩道に潜む野生~」を観てきた。

iPhone 6 (ご本人に許可をもらっての掲載)

野生動物の写真というと、アフリカやアラスカなど行けば誰でも撮れそうな被写体を安易に選びそうな昨今、ホンドギツネを敢えて被写体に選ぶというのは何とも玄人好みである。

キツネは民話に登場するほど人の意識の中に強くその名が残るものの、本州以南の野生でその姿を見たことがある人はほとんど居ないだろう。

同じアカギツネの仲間なら、いわゆるキタキツネが北海道に行けばこれまた掃いて捨てるほど道端にいるわけで、探す必要もなく向こうから近づいてくる個体が多いが、ホンドギツネはそれこそロボットカメラでも仕掛けない限り、その生息すら知られることはない。

では数が少ないかと言えばそんなこともなく、実は平地の河川敷などで人知れず子育てをしていたりするのである。

作品の殆どがデイライトというのも驚きなのだが、渡邉氏の写真がスゴイのは、キツネにレンズを意識させないその撮り方にある。わざと目線をもらったであろうカット以外は、ほぼレンズを見ていないのである。本人曰く慣れてもらったと言っていたが、犬猫じゃあるまいしなかなかそんな簡単に行くことではない。

色々話を聞いた限りではかなりキツネの生態にも精通していたので、かなり努力した点が伺える。雑誌やメーカーのカメラテスターみたいなカメラマンが多い..誰しも飯を食わねばなのでそれ自体悪い話ではないが..中にあって、若いのになかなか良い仕事をしているなぁと感じ入っているところである。

まだまだキツネをテーマに掘り下げるのか、また別の野生を追いかけるのか、時間的な都合でその辺りを掘り下げて聞かずにギャラリーを離れてしまったが、今後の活動に期待したい若手写真家の一人になった。

カテゴリ:ほ乳類, 写真家|タグ:

師走突入

2017/12/1

今日の午後をもって県北の積雪地内にあるほとんどの林道が冬季閉鎖に。これで来春まで奥山へは車でのアプローチは不可能となった。

しばらく奥には入れなくなるが、手前の林道で通年開いているところがあって、ジムニーなら雪が深くなるまでは眺望の効く場所へ入ることができるので、のんびり遠望調査となる。

iPhone 6

今日は師走の雲がジェット気流に乗って足早に流れて行くのが見られた。

カテゴリ:季節感

赤と白の競演

2017/11/29

週末に上映する短編の映像編集で久しぶりにFinal Cut Pro Xを使う。仕事ではPremiere Pro一択だが、時間を掛けずにちゃっちゃと済ますにはFCPX(またはiMovie)がお手軽で良い。

正味2時間ほどでフッテージの洗い出し..これが一番面倒だったりするw..と粗編まで済んで、後は少し尺の調整とディゾルブを入れる程度で済ます予定。業務の成果物でないし、そもそも月末なんで今日の昼前しか時間が取れないのでね。

FUJIFILM X-T2 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR

三峰の赤と谷川の白の競演はこの時期限定の眺め。

カテゴリ:, 映画・映像|タグ:

県南でもさすがに紅葉の見頃はとうに終わっているのだが、時折林道脇で良い感じの色付きが奇跡的に残っていることもある。

とは言え近くで見ると末期も末期なのだが、枝ぶりの下に入って逆光で透過を狙うというのは、これ紅葉撮影のセオリー通りといったところか。

FUJIFILM X-T2 / XF10-24mmF4 R OIS
カテゴリ:季節感|タグ:

行動開始

2017/11/27

例年より遅れ気味ではあるが、ボチボチ季節恒例の県内巡回を開始中。まずは根雪になる前に県北の高標高地から攻める。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR
カテゴリ:季節感

月末に向けてやや追い込みモードで多忙中。今月は少し早めに動いて、来週後半は楽したい..

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR

ミズキの実が電柵に引っ掛かって日に日に乾燥が進行中。背景に白く輝くは浅間山。

カテゴリ:季節感

今年は雪が早いおかげで、県北のスキー場のオープンがいつになく早い。玉原(たんばらスキーパーク)が11月にオープンするのはかなり珍しいことだろう。

何しろ県内で最も早くスキー場開きをすることをウリにしている丸沼高原と同じ(23日)なのだから、そりゃ驚きもする。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

モルゲンロートに染まりだした上州武尊山。剣ヶ峰(左奥のピーク)の手前に見えるのが川場スキー場で、こちらは玉原よりかなり標高が高いのだが、準備の差だろうか、オープンはこの週末のようである。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

ついでなので当ブログではお馴染みの谷川岳のモルゲンロートも貼っておこう。

村を流れる片品川の渓谷を貝野瀬付近より望む。

片品川は利根川ともども日本一の河岸段丘を作った川として知られていて、上流にある東洋のナイアガラを謳う吹割の滝なども有名だ。

中流に位置する薗原ダムまでは両岸が切り立った地形で、途中にはクマタカの営巣する森などもあって、なかなかに野趣豊かな流域を抱えている。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

おらが村の紅葉も、標高が一番低い役場周辺まで下がった。

カテゴリ:季節感|タグ: