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昨晩は高崎でサラリーマン時代の仕事仲間との花見?に参加。サラリーマンだったのはかれこれ20年以上も前の話ではあるが、辞めた時期が皆近いメンツなので、こうして時々集まって他愛もない昔話で旧交を深めている。

仕事が変わっている人、結婚した人、離婚した人、亡くなった人、まったく変わってない人、20年も経つと人生いろいろだね。

FUJIFILM X-T2 / XF16mm F1.4 R WR

最近は仕事の関係で前橋で飲む機会が多かったので、高崎駅前は久しぶり。知らない間に何だかご立派な商業施設ができていてびっくり。前橋と違って高崎はどんどん開発が進んで変わっていく感じがよく判る。

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mmF4 R OIS

呑んだので当然高崎泊の朝帰り。正月から閉鎖していた赤城の北面が昨日の午後から開通したので、朝一で裏山経由で帰ってきた。

北面の県道が開くと裏山のアプローチが格段に楽になるので、今シーズンもまた撮影に通わなくてはね。

カテゴリ:独り言

風任せな旅路

2018/3/23

先日の夕方、やや西寄りの南風が強く吹く中をツグミの群れがやって来た。暗かったので正確な数は不明だが、恐らく100羽は超えていたと思われる。

薄暗い中をキョキョッと鳴き交わしながら、すぐにまた東の方へ飛び去るもの、そのまましばらく庭木に留まるもの、そこはてんでに適当だったが、小一時間近くかけて家の周りを移動していった。

ツグミは冬鳥の中では最終走者として渡来する割に、帰る時もまたゆっくりしている個体が多い。それでもこんな南風が強く吹けば、風に乗って少しづつ北上を始める個体もいるようだ。

LUMIX GH5 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

その大風のお陰で今朝は久しぶりに視界がスッキリ。漂う花粉もPM2.5もどこかに吹き飛ばしてくれ、この時期には珍しく八ヶ岳連峰までクリアに見通せた。

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いつものように餌台を横目で眺めつつ朝飯を食っていると、カラ達がピッーという警戒声を発して一斉に近くの樹上に飛び上がるのが見えた。

またロシアからの客人たちとのいざこざ..餌台の対立軸は概ね地元勢vsロシア勢の図式..だろうと新聞に視線を戻そうとすると、視野の隅に小鳥とは違う大きな影が入ってきた。

ハトが来ていると家人が言うものの、拙者が座っている位置からは死角になっていたので、茶碗を置いて窓辺に近づきカーテンの隙間から除くと、雪上に降り立っているのはハトではなくハイタカの雄の成鳥であった。

その距離3mほどだが、狩りに成功して興奮しているのか、両翼を軽く開いて周囲を睥睨してこちらには気が付いてない様子。証拠写真を押えようかこのまま食事を見守ろうかの刹那に、こちらの心中を見透かしたように不意に飛び立っていった。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

襲われたのはアトリだったようである。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

左奥に立っているのが餌台の一つ。ハイタカは死角になる家の陰から不意に襲ってきたようだ。この後スズメとアトリはしばらく姿を見せなかったが、シジュウカラとヤマガラは何事もなかったようにすぐに戻ってきていた。

赤城高原ではハイタカは通年姿を見かけ、特に冬は家の周囲を飛んでいることが多いが、これは餌台を設置するようになってからだ。餌台に集まる小鳥たちの群れはどうしても目立つ。特にアトリはちょっとしたことですぐに一斉にバタバタと飛び立つので、普段からハイタカが目を付けているのは明らかだ。

昔BigDipperを名乗っていた頃のブログ記事にも似たようなものがあった。

狙っている獲物が集まる場所で待ち伏せするというのは、襲う側からすれば理になかっている行動だ。オオタカが水鳥が集まる湖沼に居着いたり、ライオンがマラ川を渡るヌーの群れを襲うべく川辺りで待ち伏せしたり、例えは悪いが痴漢やスリが人混みに紛れるのも同じようなものだ。

Canon EOS-1D / EF600mm F4L IS USM x 2

こちらはさらに以前の写真。この時襲われたのはムクドリだが、季節はやはり冬。ただ、この頃はまだヒマワリレストランは開いてなかったので、これ自体はハイタカが普通に生息していることを示しているものだ。

ちなみにこれはうちの裏がまだ空地だった頃の話だが、Exifを見ると機材の古さが時代を語るw

カテゴリ:猛禽, |タグ:

春の雪

2018/3/21

赤城高原は昼前から雪になった。空模様が芳しくない日が続くのは早春ならではといったところか。今週はこのまま少し冷え込むのかと思っていたら、明日以降は一気に春日に向かうという。既定路線と思われた花冷えは2日だけだったようだ。

季節の動きを何人たりとも邪魔はできないのだが、月末まで多忙な日々が続くので、桜前線にはまだしばらくジッとしておいてもらいたかったのが本音だが、どうやらそうは問屋が卸さないようである。

というどこかで読んだようなテキストだが、決して昨日の記事の焼き直しではないので念の為w

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR / ETERNA

結局ちょっと降っては止んでを繰り返していたので、庭先で10cmも積もってない。明日少し気温が上がれば、一瞬で解けてしまうだろう。

カテゴリ:季節感

ETERNAトーン

2018/3/20

赤城高原は昨晩から冷たい雨。空模様が芳しくない日が続くのは早春ならではといったところか。今週はこのまま少し冷え込むという話なので、既定路線?というかまあ結局花冷えになったようである。

季節の動きを何人たりとも邪魔はできないのだが、月末まで多忙な日々が続くので、桜前線にはまだしばらくジッとしておいてもらいたいのが本音だ。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

片品から引き上げてくる途中、昨年暮れにコミミズク(らしき物体w)を見かけた畑に寄り道。うちの辺りだと子持山がすぐそこという感じだが、この辺りだと上州武尊山がすぐ目の前に迫って見える。もちろんコミミがいると思って立ち寄ったわけではないが、ついつい棒杭の上とかを探してしまう。

昨日のビビッドな色合いから一転して誇張抑え気味にETERNAを使う。以前ならCLASSIC CHROME一択だが、日中ここまで光のない沈鬱な情景だと、CLASSIC CHROMEでは畑土のトーンが潰れてしまうので、ここはダイナミックレンジの広いETERNAがいい感じだ。

Velviaカラー

2018/3/19

日没直後、仕事場の西向きの窓が赤く染まる。開き気味だったブラインドを全開にして外に目をやると、子持山のスカイラインが怪しいほど赤く焼けた西の空に浮かび上がってた。

先だって色鮮やかさは程々にと書いたばかりだが、こんな情景ではフィルムシミュレーションはVelviaと相場は決まっている。とにかくVelviaの赤紫から群青へのグラデーションは秀逸なのである。

他のメーカーのビビッド系ではなかなかこのトーンは出せない。そしてここにもXシリーズを使う明快な理由が存在するのだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

春先にいい感じで夕焼けが出る要因はヘイズだが、特に今の時期は花粉かPM2.5の影響が大きい。そしてそれを裏付けるようにこの翌日は車が薄っすらと汚れていた。

春の霜

2018/3/18

下界で桜は咲いたが赤城高原では霜が降りた。

ただ見ていて面白いのは、畑の畦に射し込む陽の光の形に解けていること。放射冷却で冷え込んだとは言っても、今の時期の直射日光はそれだけ強いということだ。光が差し込む傍からみるみる霜が消えていく。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S
カテゴリ:季節感|タグ:

東京では例年より9日早く桜が開花したようが、これだけ暖かい日が続けば当然だ。これで季節外れの花冷えでも来ない限り、県内での撮影予定も一週間は早めないとならないだろう。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

と言いつつ、標高800m付近のおらが村のソメイヨシノはこんな感じ。暖かさに釣られて少しつぼみが膨らんできたかなという程度だ。

カテゴリ:季節感|タグ:

X-H1から「ETERNA」という新しいフィルムシミュレーションが追加された。ETERNAはもともとは映画用フィルムの名前で、ハリウッドを始めとして映画界では定番の銘柄だそうだ。永遠とか不朽とかを現すEternalという単語から来ており、「エテルナ」と読むのが正しい。

写真は表現技法としての組写真を除けば、基本的にそれ1枚で見せるものなので、往々にして記憶色が人気がある。フィルム時代に風景写真で一世を風靡した富士フイルムのベルビアや、コダックのエクタクロームE100VSなどは有名であろう。

デジタル時代になってからはメーカー各社各々でビビッドな色調のカラースタイルを適用できるようにしているし、何より昨今話題のInstagramの過剰なまでに「盛ってある」写真が無駄に盛況とくれば、自ずからその傾向はよく判る。

ただそれが動画となると話は変わってくる。短時間に消費されるYouTubeのようなネット動画は別として、動画は主題から目を奪うような色調は良しとされず、彩度低く中庸に表現する必要がある。ビビッドな色が激しく流れていく様は観るに耐えないからだ。

X-H1はプロフェッショナルで頑強なミラーレスカメラとして登場したが、実はフジがシネマカメラへの参入を明確に目指したエポックメイキングなモデルでもある。現在でもフジは放送用レンズの分野ではキヤノンとシェアを二分するレンズメーカーであり、実際、ソニーEマウント向けにシネマ専用のレンズを昨年発売したことから、カメラ自体の参入も時間の問題と見られていたのだ。

ビデオカムコーダーとして売ることは自社の客との競合になるので、パナのように敢えて一眼カメラスタイルで出したと穿って見えなくもない。

が、シネマの世界ではリグを組んで使用するのが通例なので、大げさなものよりスチルカメラのようなコンパクトな筐体のほうが適している。パナのGH系やソニーのα7系など、あそこまで動画に特化するならあの形である必要はないという意見はよく耳にするが、実はそれは逆の話なのである。

ということで、色鮮やかなビビッドな写真を好む人には見向きもされないだろうETERNAをX-H1に搭載してきたのには、シネマ業界への参入という大きな野望というか狙いがあるということに他ならないのだ。

以下、X-H1のフィルムシミュレーションで撮り比べたサンプル画像である


PROVIA


CLASSIC CHROME


Velvia


ETERNA

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR (すべて共通)

こうしてサンプル画像を並べてみれば一目瞭然だが、ETERNAは彩度を浅くして色調を広く取り、デフォルトでダイナミックレンジも400%広く設定されている。ビビッドなVelviaはともかく、スタンダードとされているPROVIA(ダイナミックレンジは100%)と較べてもその差はよく判る。

地味に見えるCLASSIC CHROMEよりさらに彩度が低く、コントラストの高いVelviaから比べれば一見眠い絵に見えると思うが、手前の雑木林のシャドウ部がしっかり表現されているのが判る。

ダイナミックレンジを広く取る関係でETERNAはISO800が基準となるが、フジのX-Transセンサーではまったくそこを感じさせない。むしろフィルムチックな粒状性まで再現しているのではないかと思わせるほどだ。

人の目はどんなカメラよりも遥かに優秀で且つダイナミックの広いセンサーを持っているが、記憶色というくらいなので人は映像を思い出す時点で勝手にフィルタをかけている。何より色鮮やかという時点で誰もがそれを否定しないこともあって、世の中過度なインスタ映え流行りであるが、実際にその場で見た景色は実はETERNAの情景が最も近い。

目的にもよるが、X-H1とETERNAの登場で、フジが誇るフィルムシミュレーションにまたは一つXシリーズを使う理由付けがされたと言ってよいだろう。

客足鈍る

2018/3/15

昨日に続いて今日も暑かった。午後に仕事で前橋に降りたが、敷島公園の通りでは早咲きの桜..河津桜だったかも..が何本か咲いていた。

道両脇に立ち並ぶソメイヨシノも何となく赤っぽく見えていたので、早ければ来週早々には咲き始めるのではないだろうか。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

ヒマワリレストランの来客数もかなり減った感じ。シジュウカラとヤマガラはまだペアでやって来るが、アトリはもう数羽しか見掛けなくなった。

下界で桜が咲き始めたら、そろそろ店仕舞いの頃合いだろうか。

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