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世の中のニコ爺、いやカメラファンが待ちに待ったナイコン初のフルサイズミラーレス機が発表された。その名もNIKON Z。

拙者の世代では「ゼェェェェェェット」とつい叫んでしまうw、というどうでも良いことはさておき、またまた名前の付け方で迷走しそうな感じがしないでもないナイコンよ。

Z7とZ6はZ7のほうが上位機に当たるようだが、Z7程度の仕様ではとてもプロ用とは言えない。恐らくレンズが出揃う2020年以降にフラッグシップ機が登場..ナイコンは東京五輪はレフ機で勝負ということだ..するだろう。

問題はその名前だが、今までのナイコンであれば一桁機は1が最初だが、今回はなぜか6始まり。しかも上位機は数字が1つ多いという謎。もしかしたらソニーαに倣ってフラッグシップをZ9とかにして、次のモデルから某C社式にMarkxxを付けたりして。

ちなみに「Z7」ではなく「Z 7」だそうだ。お判りかな?にわかに信じられないことに、Zと7の間に空白があるのである。このネット検索のご時世に、そこに空白を空けるか!

試しに「Z 7」と「Z7」でググってみると良い。正式名より後者のほうがより上位に製品ページが並ぶはず。もちろんGoogleの検索結果は生きものだから日々変動していくものの、マーケ部隊の責任者って判ってやってんのかね、これ。っていう製品の本質とは違うところについつい目が言ってしまうのはWeb屋としての性なのさw

さて、はたしてNIKON Zはカメラ業界にそびえる黒鉄の城になれるか!って、しばらくこのZネタで遊べるw

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mm F4 R OIS / CLASSIC CHROME
LUMIX G9 PRO / LUMIX G VARIO 14-140mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.

空にそびえる黒鉄(くろがね)の城と言えばマジンガーZだが、現実の世界ではそこはやはりSLに敵うものはないだろう。漆黒の鉄の塊が疾走していく様は、重厚な走行音と共に力強く迫力がある。

稲穂揺れる

2018/8/24

処暑を過ぎ、その言葉通りなら朝晩は涼しくなる頃合いだが、連続して通り過ぎて行った台風の置き土産のおかげで、夏の暑さがぶり返している。

猛暑と言うほどの気温ではないが、太平洋の湿気が大量に運ばれてきているせいで蒸し暑くてかなわない。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

山間の棚田の稲穂が色づいてきた。今日は台風一過とはならず、終日強い風が吹いていた。

カテゴリ:季節感|タグ:

火星が明るい

2018/8/23

先日、月を眺めていたら近くの空に黄色く輝く明るい星があることに気づいた。金星は月のすぐ下に付かず離れずであるが、そう言えば火星が大接近みたいなニュースをちょっと前に見たことを思い出した。

先日の月同様にEXテレコンで撮影し、ハイライトを少し下げてみたところ、よく見かける火星の模様?が浮かび上がった。という事でこれは恒星ではなく惑星ということになる。

キラキラ輝く夜空の星は、その殆どが自身の発する光であり、いわゆる恒星である。つまり、満天の星空と言って我々が眺めている無数の星星は、そのほぼすべてが太陽と同じ恒星なのである。

そして我らが地球やこの火星を始めとした惑星たちは、自分自身で光ることは出来ず、付き従う中心の恒星..太陽系の場合は太陽ということ..の光を受けて明るく見えるという理屈である。

余談だが、前述の無数の恒星の中には惑星を従えているものもあるかもしれない。仮にその惑星がこの火星のように中心の恒星から照らされても、そこまではこの地球上から見ることは出来ないという、そんな距離感の話なのである。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

適当にそのままAFで撮影してみたが、地球に接近して尚且明るいとは言え、さすがにこの大きさを普通のレンズで写すのは無理があった。それなりの技術を要する人が、天体望遠鏡を使って撮る必要がありそうだ。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

日中の暑さがぶり返してきているが、夜の空気はすっかり秋の高原のそれである。マツムシの秋の声に誘われ、仕事場の窓を開け放って空を見上げると、淀みのない大気に月齢10の月が浮かんでいた。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

G9 PROでEXテレコンに設定(約2倍)して撮影。撮影後にトリミングしたほうが自由度も高く好結果が得られるが、画質の低下がほぼなく..ただし画素数は減るが..手軽に焦点距離を伸ばせるのは、JPEGしか取らない人には便利であろう。

個人的にはEXテレコンは動画用だと思っている。動画も編集時にトリミングはできるが、画像のように画素補間ができずジャギーの目立つ荒い絵になってしまうので、撮影時に必要な焦点距離で収録するのがベストである。

パナ機のEXテレコンは4KでもFHDでも必要な解像度は維持したまま焦点距離を伸ばせるので、動画の望遠野郎には非常に有効である。

湖に山に

2018/8/21

急遽の依頼を受け、県内某所の湖沼にてとある生きものの捕獲作業に従事。早朝は湖岸の竹やぶ主体の雑木林をうろつき、その後はゴムボートで湖上へ繰り出した。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.

捕獲作業は日の出前から始まってお昼には終了したので、帰路は少し寄り道して某天狗様ペアの観察へ。

いつもの展望ポイントも林道脇の木々が繁茂してやや視界が良くなかったが、コンビニで仕入れた昼飯食いながら、のんびり双眼スコープで山並みと谷筋の斜面を覗く。

3kmほど離れた尾根上に黒い鳥影が2つ浮かんでいるのを3分ほど見ただけであったが、ここはまあいつもの事なので、朝が早く眠いこともあって今日はここで山を降りた。

カテゴリ:独り言

オリンパスのフィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980。海野先生の小諸日記を読んでいて、そう言えばうちにもそんなレンズ..いやボディキャップかw..あったなと思い出して、久しぶりに使ってみた。

どこに仕舞ったかしばらく思い出せなかったが、結局パナのGM1に文字通りレンズキャップ代わりに装着され、本棚の途中に放置されていたのを発見した。

iPhone 6

BCL-0980は製品名通りボディキャップ並みの薄さで、パナのG9 PROに装着するとグリップのほうが突出して目立つことになる。m4/3規格で尚且電気的な信号のやり取りもないので、パナ機でも何の問題なく使用可能だ。

スペックとしては9mm F8 Fisheyeということで、いわゆる魚眼レンズに分類される。ただ、m4/3では18mm相当になって、普通に遠景を撮ると歪みの目立つ安っぽい超広角レンズという写りになるので、使い方としては近接域で広角マクロとして使うのが正しい。

LUMIX G9 PRO / OLYMPUS 9mm F8 FISHEYE

最短20cm付近まで寄って撮影。この時の撮影倍率は35mm換算でも0.1倍にも満たないので、いわゆる接写を目的としたマクロレンズ的に使うのは厳しい。

BCL-0980はMF専用レンズだが、当然のようにヘリコイドの類はついてなく、レバー操作で無限遠と20cm近接で固定して使用する。なので無限遠の場合はピント合わせはパンフォーカスに期待することになる。

最短付近ではさすがに背景がボケるので、カメラ自体を前後させてピントを探ることになるが、GH5やG9 PROではMF時にピントの合った場所を強調するピーキング表示ができるので、EVFでも背面モニターでもピント合わせは容易である。この辺りはミラーレス機の恩恵と言えよう。

LUMIX G9 PRO / OLYMPUS 9mm F8 FISHEYE

庭のアサガオに同じく最短20cmで近接。花の直径は8〜9cm程度。背景を選べば特有の歪みもさほど気にならないだろう。

LUMIX G9 PRO / OLYMPUS 9mm F8 FISHEYE

前述した通り普通に構えて遠景を撮ると水平が歪んでしまうので、一般的な撮影としては魚眼の特性を活かしたこんなアングルからの使い方が良い。小売価格8千円程度のレンズで、ここまで写れば必要十分と言える。

吐く息が白く

2018/8/19

ここ3日ほど寒い日が続いている。日中でも家中の窓を閉め切り、夜は夜で芋焼酎のお湯割り、寝る時は毛布までかけるといった状況。今朝など吐く息が白くて驚いたw

さすがに明日からまた暑さが戻るらしいが、赤城高原では少なくてももう夜の暑さの心配はいらないだろう。こうなるともう錦繍の秋が待ち遠しくなってくるね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

こんなに夕焼けになる年も珍しい。それだけ湿気が多いということだが、それに慣れてしまったせいか、久しぶりに乾燥した空気に身を置くと身震いするほど寒く感じてしまう。

カテゴリ:季節感|タグ:

個人的にシダと聞いて想像するイメージは原始的なものだ。そう、ジュラシックパークの森のなかの1シーンのようなあんな感じ。

一般的な種子植物は種から発芽し花を咲かせて実をなすという成長過程を経るが、シダ植物は胞子によって繁殖する点で、より原始的なコケ類に近い。

ただ、根から水分を吸い上げて葉に送るという構造..総称して維管束植物という..を持つ点で種子植物に近いとも言えるため、コケ類と種子植物の中間に位置する植物となる。

光合成をするので日光は必要だが、基本的に日陰で高温多湿を好む。よく見かける場所として、林床にあまり手入れの行き届いていない山間のスギやヒノキの植林地が挙げらる。

例外的に日当たりの良い乾燥した裸地を好む仲間もいて、ゼンマイ・ワラビ・コゴミなどは山菜として馴染みが深いだろう。

シダの仲間は国内では約600種ほど見られるそうだが、正直なところパッと見ではよく見分けがつかない。葉の形などまったく異なるが、スギナ..いわゆるツクシの地下茎..もシダ類同様に維管束植物である。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA / シダの仲間(左)、スギナの蒸散作用(右)

そんなシダの仲間にシムライノデという種類があるそうで、環境省のレッドデータリストで我らが天狗様と同じ「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」とされる絶滅危惧IB類に分類されている。

東京都内のスギの植林地にそのシムライノデの自生地がわずかに残されていたが、その森を都の公益法人が3年ほど前に伐採してしまったため、乾燥化が進みほとんどが枯れてしまったということだ。

植林地としての手入れを行い、管理する森を守るという仕事は林業を行う上で重要であるが、そこに自生する貴重な植物の存在にまで注意が回らなかったことが今回の原因だろう。

件の公益法人はシムライノデのことを知らなかったと言っているようだが、事前に環境調査などを実施してはいない。ただ、そもそもそこに貴重な動植物が生息している事実を知らなければ、植林地という状況からして環境調査を行うのはなかなか難しいというのは理解できなくもない。

盗掘や不法採集、それに密猟を考えると軽々に情報を共有するのは難しいのだが、こういった希少な生きものの生息情報を安全に共有できる仕組みづくりが必要な時期に来ているのは間違いない。

それは我らが天狗様にも当てはまる喫緊の課題の1つと言えよう。

先日お盆なのに暑いと書いたばかりだが、打って変わって今朝は涼しいを通り越して寒くて目が覚めた。昨晩寝る前に予感がして薄い羽毛布団にしておいて正解である。

終日北風が吹いていたせいもあるが、日中も晴れていたものの実に過ごしやすい晩夏の1日だった。

一昨日辺りからオナガの若鳥が群れでやって来て、入れ替わりヤマボウシの実をついばんでいく。まだ熟しきってはないのだが、そんな人の味覚の都合などお構いなしといったところだ。

そして北海道大雪の黒岳では、観測史上最速で初雪が降ったという知らせも入り、ボチボチ山の方では秋の便りが散見される季節になってきたかな。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

旧赤城村や南面の旧粕川村、それに東の旧黒保根村辺りだと、傾斜を利用した棚田が見られる。まあ棚田と言ってもカメラマンが好むような風情のある古いものではないが。

ただ、同じ赤城山麓でも赤城高原周辺は水の確保が難しいので水田がない..同じ村内でも利根川や片品川沿いなら田んぼはある..ため、Project AKGの一環で定期的に足を運んでいる。

写真は勝保沢近くの鈴ヶ岳を望む水田で、さすがにまだ稲穂は青々しているが、ここが黄金色になるのももうすぐだ。

カテゴリ:季節感|タグ:,

先日、若手のカメラマンたちと話をしている際、「TMさんの写真ってすごくエモいですね!」と若者に言われて、オジさんはちょっと固まってしまった。

エロいとかキモいとかそっちの方の意味かと思ったがw、盆で帰省していた倅に聞く限りエモーショナルを語源とする表現らしく、SNS界隈ではそんなに新しい言葉でもないらしい。

言葉は時代に合わせて変化していくものと考えているので、別に日本語を正しく使えなどと言うつもりはないが、普通に「感動した」とか言えないもんかね。

SNSを天気予報とニュース速報の収集ぐらいにしか使ってないオジさんからすれば、せいぜいイイねぐらいで勘弁しといて欲しいねw

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

色温度の低い時間帯にVelviaで撮ると、どうやらそのエモい感覚を呼び起こすらしい。つまりエモいのは拙者の腕ではなく、フジのフイルムシミュレーションということだ。

もちろん、RAWからレタッチを施してさらならエモさを追求することもできるが、昨今流行りのインスタばえごときの盛り方は好みではない。自然を撮る以上、写真ジャンルでもネイチャーって言うぐらいだから、コントラストの微調整程度で丁度よいのだ。

カテゴリ:独り言