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今まさに話題の渦中にある米のラストベルトは、イリノイ・インディアナ・ミシガン・オハイオ・ペンシルベニアなど主に五大湖の東から南側の、かつて米の経済を支えた工業地帯の諸州を指す。

工業生産分野は30年前なら日本、現在は中国に取って代わられたことでその工業地帯も没落した結果、ラストベルト..ラストはLastではなく錆のRustでいわゆる「さびついた工業地帯」だ..と呼ばれるまでに至っているのは周知のとおりだ。

そのラストベルトに隣接する五大湖西岸の州がミネソタ州であるが、隣の工業地帯(だった)とは真逆のイメージで、付近一帯はノースウッズと呼ばれるカナダ国境と接しており、手つかずの野趣豊かな自然を有する美しい州として知られている。

ナショナル・ジオグラフィック誌で活躍する米の自然写真家ジム・ブランデンバーグ氏の故郷であり、同氏がテーマとして撮影し続けている場所としても有名だ。ちなみに日本でも写真家の大竹英洋氏がノースウッズをテーマに活動している。

そのノースウッズ南端に位置するのがミネソタ州で、中でも「バウンダリー・ウォーターズ・カヌー・エリア・ウィルダネス(Boundary Waters Canoe Area Wilderness)」は広大な自然保護区であり、大自然と呼ぶのにふさわしい自然景観の中、文明から隔絶されたウィルダネスとしてアラスカなどと並んで人気が高い。

そんな森と湖の聖地の地下に、銅やニッケルなど貴金属類の地下資源が埋まっていることが判って以降、米では採掘計画が浮上したり沈んだりを繰り返してきたことは意外に知られていない。

オバマ政権時代の2017年に既存の採掘場の上流部に当たるバウンダリー・ウォーターズでの採掘を禁止した方針を打ち出しているが、自国経済優先を掲げる現トランプ政権になってからそれをあっさり解除してしまったのだ。

自然環境が大きく変わる最大の要因は水の流れである。地下資源に手を付けるべく地面を掘り起し、結果水の流れが変化すればどういう事態を招くかはさまざまな歴史が証明している。

表立っては目に付きづらい地下採掘こそ不可逆的な自然破壊の最たるものであり、利を求め軽々に地面や地下に穴を穿つべきではないのだ。

今回の米大統領にトランプが再選するのかバイデン..正確には民主党だな..が取って代わるのか、今朝の段階でもまだ不透明。日本にとってはトランプ再選のほうが良いという意見が多いようだが、トランプ政権がまだ続くようだと、地球温暖化対策含めこうした自国のかけがえのない自然保護区をも危機に晒しかねないやり口がまた4年続くことを意味する。

あくまで他国の出来事であり、論評する以外に関わり得ないのが実情ではあるが、経済活動と違って「判断が間違っていたので元に戻します」って感じに絶対ならないのが自然であるが故、そういう視点で興味深く注視せざるを得ないのが、今回の米大統領選ということになる。

まあどっちが大統領でも日本との関係がそう大きく変わることもなさそうだが、自然保護という観点から言えばやはり花札野郎の再選は支持できないけどね。

Canon EOS-1V / EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM / PROVIA

見渡す限りのハイランドのツンドラに佇むカリブー。そしてここは北米アラスカで北極圏はすぐそこだ。

アラスカも北極海に面したプルドーベイ油田からバルディーズまで、内陸を縦断する石油パイプラインを敷設することで大いに揉めた過去がある。

日本は国土が狭いが故にその自然環境は箱庭的と評される。国土の7割が森林とは言え、そのほとんどが人工林もしくは2次林であることも大きいし、何よりその周辺に人の生活が想像できるからだろう。

北米の自然、とりわけ北極圏を擁するアラスカやカナダの場合、言葉通りその多くが「手つかず」である。厳密に言えば先住民の生活の営みや行楽での人の往来はあろうが、少なくてもそれを感じさせられことは稀であろう。

人の生活を寄せ付けない荒々しさが大きな要因なれど、そもそもそこに人の手を介在させないという選択肢を持つ人たちと、それを認める判断ができる人がいるというのが大きいのではないだろうか。

雪がそこまで

2020/11/4

昨晩天気図を見ていて西高東低な完全な冬型だなと思っていたが、今朝は気温が下がったこともあって北部の県境付近は初雪となった。

赤城高原のわが仕事場から眺めていても、望郷ラインより北が白くなっているのが分かる。

まあこの程度は日中の日差しですぐ解けてしまうので、午後には再び秋の景色に戻ることになるが、こういうのを何回か繰り返すことで季節は確実に冬に向かうことになる。

FUJIFILM X-T4 / XF35mm F1.4 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF90mmF2 R LM WR / ETERNA BLEACH BYPASS

家の中は先月のうちにコタツとストーブには火が入っていて、半纏を羽織ってキーボードを叩く冬仕様となっていたが、車のスタッドレスタイヤへの換装はまだこれから。

車内はすでに冬装備と入れ替えたが、今週はまた山へ出かける用事があるので、明日辺り履き替えねばなと思っている次第。

カテゴリ:季節感|タグ:

名前だけはよく知られているが、実際に日本の野外でその姿を見ることはない、そんな代表的な生きものの一つがカメレオンだ。

周囲の環境に合わせて体色を変化させるその能力は、「あいつはまるでカメレオンのようだ」的な比喩ですでに人の生活に言葉として溶け込んでいるが、実際のカメレオンが生息するのはインドとその周辺、アラビア半島の南部、アフリカ大陸の一部とマダガスカル島だけである。

カメレオンの仲間は100種類近く..亜種まで含めるともう少しいるかも..確認されているが、その半数はマダガスカル島に生息していると言われている。

そのマダガスカルで1913年にドイツの学者が発見して以降未確認だった「Voeltzkow」が、約100年ぶりに発見されたとのことだ。Voeltzkowはその発見者の名前である。

カメレオンの寿命は種によってはまちまちで、長い種で数年、短いと半年程度という種もいる。爬虫類好きにペットとして人気があるようだが、そういう意味では愛玩動物としては不適ではないだろうか。

幻と言われていた件のVoeltzkowが長らく未発見だったのも、短い雨季の期間だけしか生息していないという寿命の短さにその理由があるようだ。

発見された場所は開発が進む熱帯降雨林の伐採地だったというが、我々が訪れた1990年代後半の時点でもすでにマダガスカル全島で無秩序に開発が行われていたので、貴重な固有種が今でも人知れず失われている可能性は否定できない。

大雑把に言うとマダガスカルはアフリカ大陸に面した西側、特に南西部は乾燥地帯で、インド洋に面した東側はモンスーンの影響を強く受けるため降雨量が多い。

それ故に温帯湿潤な森は東側に多く集まり、必然的に伐採を伴う森林開発が進むのも東側ということになる。開発理由は東南アジアの島国と同様、農耕地を求めてということになるが、空路アンタナナリボへの降下中に目にする広大な赤茶けた裸地は、なかなか考えさせられる眺めであった。

Canon EOS-1n / EF70-200mm F2.8L / PROVIA / ストロボ使用 / カメレオンsp.

初めて野生のカメレオンを観たのは首都アンタナナリボの東に位置するペリネ特別保護区であった。

マダガスカルには私有地内にあるプライベートな保護区もあるが、ペリネの森はアンダシベ国立公園の一角にあるその名の通り国の管理により保護区である。

インドリなど森林性の原猿を観察するのに地元のガイドに案内を頼んのだが、その合間のちょっとした休息中にも関わらず、林縁で数種のカメレオンを見掛けた。

原猿にしろカメレオンにしろ、あれだけ開発の進む荒んだ状況にあっても、未だ新種の発見や絶滅危惧種の再発見が続くマダガスカルの生きもののポテンシャルはかなり高いとも受け取れるが、それがあと半世紀も持たないのではないか?と感じてから早20数年。

まだ彼の地に地力のあるうちに、時間が許せば再訪したいと思うことがある。

XF50mm F1.0は、その開放F1.0という大口径スペックが故に「F1.0以外で撮ると死んでしまう病」を患ってしまうという、クセ玉を通り越してある意味的病的なレンズである。

当然のように撮影前に絞りリングが1.0の位置であることを確認するが、万が一撮影後に1.0からわずか1/3クリックでも動いていようものなら、再生確認してF1.0で撮れてないカットを探し出し、わざわざ戻って撮影し直さないと気が収らないという症状が現れてしまうから困ったものだw

XFレンズの絞りリングは一応クリック感があるが、電気的な信号を送るだけの単なるエンコーダで、昔のレンズのような物理的な機構ではないので、うっかり触ると簡単に動いてしまうのが難点だ。

プログラムオートとシャッター速度優先用にAポジション的な位置が最小絞りの隣に用意されているが、それすらも完全に固定できないのはメーカーの手抜きとしか言いようがないな。

そんなAポジションの完全固定と、絞りクリック感のさらなる硬さの追求はすべてのXFレンズでやって欲しいのだが、このXF50mm F1.0に限っては、開放1.0の位置でも固定というギミックも是非欲しいねw

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.
FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.
FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / ETERNA BLEACH BYPASS

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.
FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

晴天下の日中では電子シャッターのお世話になるので、「チッ」という舌打ちのような味気ないシャッター音wになるが、薄暗い林内ではF1.0の大口径が利いてくる。

iPhone 11 Pro

「何でもかんでもF1.0病」には困ったものだが、XF50mm F1.0にはメリットもあって、それはそのサイズ感故に、それまで大きく重いと思っていたXF16-55mm F2.8が小さいと思えるようになった点かなw

コンパクトな単焦点レンズばかり揃えていると、APS-C専用とは言えフジの大三元ズームと言えどいずれも大きく重いのは否定できない。とりわけその一角をなすXF16-55は、その性能とのバーターで贔屓目に見てもサイズが大きいのは間違いないからね。

実際、最近はXF16-80mm F4ばかり使っていたが、XF50mm F1.0が手元に来てから標準ズームの座にはXF16-55mm F2.8が復権していて、XF16-80はND装着しっぱなしで動画専用と化している。

先日のXF14mm同様、このレンズでも大げさすぎる専用フードは使っておらず、うちにあった77mmのメタルフードを常時付けっぱなしで使用中。これまたこのままバッグに収められるのがありがたい。

フードが短いと遮光になっていないのでは?という意見もあろうが、フレアが出るような強い逆光では手やキャップ..そのための帽子愛用者なんでね..で不要な光をカットするので特に問題なし。

XF50mm F1.0は大口径というそのスペックから想像するより意外に逆光耐性があるのも特筆だしね。

新コロナ禍で例年とは諸々異なるのは仕方なきことで、映画鑑賞の機会がないのもその一つ。

正月明けに「スカイウォーカーの夜明け(字幕版)」と「AI崩壊」を観に行って以降はゼロで、まあ観たい映画が軒並み延期になっているのでこればかりはしょうがない。

最近は漫画原作のアニメ「鬼滅の刃」の劇場版が話題で、歴代の興行成績を尽く塗り替える破竹の快進撃だとか。

が、そう言われると逆に観る気が起きない天の邪鬼が目覚めるのは昔からでw、一斉を風靡した「君の名は」も一年後にようやく観たぐらいだし。

連載は少年ジャンプらしいが、原作をまったく知らない..ワンピースは読むがコミックだしね..身としては、家人ともども本件に関する世間の話題は蚊帳の外だ。

子供と観に行ったという仕事仲間から「仇討のための鬼退治」と言われて、それなら桃太郎が主人の仇討に行く忠臣蔵みたいな話か?と聞いたら微妙な顔をしていたぞw

そう言えば、依然としてキングダムの第3シリーズが再開せず、さらにゴールデンカムイの第3期もいまだ始まらず、日々悶々としているが、毎日のようにNetflixがオススメしてくる「ジョジョの奇妙な冒険」を何気なしに観始め、最近ようやく「黄金の風」まで到達←今ここw

ジョジョの原作漫画はバルブ時代のサラリーマン期に「ダイヤモンドは砕けない」まで読んでいて、懐かしくもおぼろげに記憶があったが、「黄金の風」はNetflixで初めて。で、さらに原作はまだ続編が続いていると倅から聞いて驚いている次第。

そしたらNetflixが今度は「鬼滅の刃」のテレビアニメをオススメしてくるようになっていて、ジョジョを観終わったら観てしまいそうで怖い。

怖い?だって万が一ハマると映画館に足を運んでしまいそうじゃんw

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / velvia

暗いトンネルの出口の向こうはまさに夜明けの光。そう、ようやく月末との戦いを終えて月初へと解放されたw

でも早いねぇ、もう11月か。まあワシ屋にとってはシーズン突入ではあるので、少しはうろつかないといかんよな。

カテゴリ:映画・映像

谷川の山焼けを眺めていたら、頭上を今シーズン初認となるツグミの小群が鳴きながら飛んでいった。上越国境のシーズン初モルゲンロートと初霜、それにツグミの渡来は例年いつも同じくらいだな。

谷川の冠雪も今秋はすでに数回あるが、雲が掛かっていてチラッとしか見ていなかった。今朝は赤城高原からもようやくその全容が望めた。

吐く息白く、霜踏みしめつつ神々しいモルゲンロートを眺めていると、今年もいよいよこの季節がやって来たな感あり。

FUJIFILM X-T4 / XF90mmF2 R LM WR / Vlevia

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.
FUJIFILM X-T4 / XF35mm F1.4 R / Classic Nega.

うわ、裏のホレンソウ畑が霜で真っ白!と思ったら、その霜被害を防ぐパオパオだったw

ホウレンソウは寒さで甘みが増すので霜はまったく問題ないが、それでも作付けしたては成長に影響あるので、このくらいの時は農家も気を遣う。

家人いわく、近所の農夫たちは畑にパオパオが多く見られるようだと冬の到来を感じるらしい。

XF14mmメインで色づくブナの森を写してきた。同レンズは35mm版換算で約21mm相当の超広角単焦点レンズだ。

画角だけで言えばXF10-24mmの同換算15mm相当のほうが圧倒的に広いが、XF14の凄さは開放F2.8でも隅々まで解像する解像力と、デジタル補正なしでも歪むことなく直線がまっすぐ写る..XF10-24mmはデジタル補正あり..光学性能の高さにある。

何でもかんでもPhotoshopで補正できてしまうこのご時世、歪まないよう無理に設計するよりはデジタル補正前提で解像力を重視したほうが良いという風潮が多い中、APS-C専用とは言えこのコンパクトさを実現した上でのこの光学性能はさすがである。

登場時期も古く地味なレンズで、ネイチャー系よりは夜景や都会的な人工物のほうが使い勝手が良いとは思うが、XF16mm F1.4ほどではないが意外に近接能力も高く、ズームほど出番は多くはないが個人的には好きなレンズである。

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia
FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF14mm F2.8 R / Velvia
iPhone 11 Pro

XF50mm F1.0のように大口径で明るさにこだわったレンズもあるが、フジにはXF14mmのように地味だが良い仕事をしてくれる単焦点レンズも多くラインナップされている。

同梱のフードは同時期に発売されたXF18-55mmと兼用でいささか大きすぎる。それにフジの単焦点レンズのフードは一部を除いてデザインがいただけない。

そこでXF14mmにはネットで探してきた角型フードを使っており、見た目もさることながら、付けっぱなしのままバッグに収納できるのが良い。

環境破壊大臣

2020/10/29

スダレが2050年までにカーボンニュートラルをとか言い出した時点で嫌な予感はしていたが、案の定、セクシー環境大臣が国立公園内でも再生可能エネルギーの発電施設の設置を促すよう、規制緩和するとか言い出しやがったぞ。

コラ小童ふざけんな、お前いつから経産大臣になったんだよ。何の成果もない、仕事もしてないセクシー野郎が、パンドラの箱を開けようとしてんじゃねぇ!

ちょっと前までワーケーションとか何とか、美しい自然景観の中でテレワークで仕事しろって言ってなかったか?

自然保護の聖域たる国立公園の風光明媚な景色の中に、辺り一面のメガソーラーの太陽光パネルとか、尾根上に林立する巨大風車群とか、辺り一面に漂う地熱発電の水蒸気とか、そんなもん眺めて何が美しいんだか。

「保護一辺倒でなく保護と利活用の両立へ発想を転換する」って、そんことがたやすくできるくらいなら誰も自然保護で苦労してねぇんだよ。自然環境やそこに棲まう生きものを守る活動がどんだけ大変か、知ってて言ってんのかって話。

あの小僧、環境大臣どころかとうとう環境破壊大臣に成り下がるってか?

という自然保護運動からの反発までが織り込み済みで、「それじゃやっぱり原発しかないよね?」という原発再稼働エクストリームというのが自民の本丸というのが見え隠れ。

それが証拠に国会の質問でもそんな寝言をほざく与党議員がいたからな。しかもセコーなんざ新設も検討だとさ。冗談じゃねーぞ。

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

森の林床で見掛けたのはタテハチョウ?で良いのかな。日は当たっていたが、気温が低いのでさすがに動きが鈍かった。

タテハチョウは成虫のまま越冬することもあるらしいので、どこか寒さをしのげる木の洞でも見つかれば良いね。

国会中継をながらで聞いていたが、スダレいわく「原発への依存度を下げるという政府の基本方針のもとに、CO2削減のため原発を含めたあらゆる選択肢を追求していく」だって。

何言ってんの?もしかしてバカなんじゃないか?「依存度を下げる」のだから「選択肢に含める」はどう考えてもおかしいだろう。

自分で喋っていてその内容に矛盾があることに気が付かないのかね、我が国のソーリ大臣は。前任のアレ同様、どこぞの腰巾着スピーチライターの書いた原稿をただ読むだけだから、そんな恥ずかしいザマなんだよ。

少しは自分の頭で物事を考えられないものかね。

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / ETERNA BLEACH BYPASS / 榛名湖畔

デジタル版の銀残し技法とも言えるETERNA ブリーチバイパス。その低彩度で高コントラストな表現は、ある意味モノクロよりモノトーンを印象づける。

季節が冬に向かうことで徐々に景色から色が失われていくが、ETERNA ブリーチバイパスはまさにこれからのシーズンで活きてくるフィルムシミュレーションだ。

新コロナ渦もあってお江戸関係の仕事をオンライン対応以外ではお断りしているため、上京する機会がまったくない状況である。

正月に初詣で明治神宮に行って以来、10ヶ月も足を運んでいないが、バブル期にシステム営業で都内を飛び回っていた頃から含め、ここまで長期間上京しないのは初めてのことである。

同じ関東ではあるが、東京はまったく生活圏ではないので、そもそも業務以外では用がないというのもあるが、それでもついでに済ませてくる用事が多少なりともあったのは事実だ。

何より写真展の類を見て回れないのはなかなかつらいものがある。今どきはSNSの時代ではあるが、やはり写真を大伸ばしのプリントで生で眺める感覚と、何より撮影者自身に出会える機会は、小さなモニター越しでは味わえないものだからね。

そんな中、ニコンサロン銀座が閉館するというのを知ってやや驚いているところ。カメラメーカー系列が運営するフォトサロンでは、ニコンサロンは富士フォトサロンと双璧であり、中でもニコンサロン銀座は半世紀の歴史を誇る写真文化の拠点だった。

それが店仕舞とはまた由々しき事態だと思いつつも、どうもニコンサロン自体が無くなるという話ではなく、銀座を閉館して新宿にフロント業務を集約するということのようだ。

新コロナ禍で人が直接介する写真展にお客が足を運ばない時期もあったが、最近は人出も戻ってきていると聞いているので、閉館の直接の原因はこの新コロナではなく、やはり昨今のニコンの窮状というのが大きいのだろうと推察する。

もちろん景気が悪いのはニコンに限った話ではないので、各メーカー軒並み拠点の集約を図っているのは耳にしているが、事情はどうあれ人と人をつなぐコミュニティの場が狭まっていくのは寂しい限りだ。

それと、銀座が文化の拠点だったのは今は昔のことであり、近年は新宿など山の手の西側に移ってきているというのも大きいのかな。

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia
FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / Velvia
FUJIFILM X-T4 / XF10-24mm F4 R OIS / Velvia

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

昨年の秋はパッとしなかったが、今年の関東甲信越は台風の直撃を受けていないので、色合いは近年になく見栄えが良い。特に赤が良いね。

ブナは不作の年なので、山の生きものには残念と言わざるを得ないが、実のなりとは関係なく森の彩りは実に賑やかである。