月別アーカイブ : 2023/04

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里のサシバを護るには、まずは狩場環境の保全が優先されなればならないのはイヌワシとよく似ている。

平野部で主な狩場となる谷戸は、湿地と違って人の生産活動に直接関わっているので今のところ辛うじて保全されているが、問題は周辺の営巣林適地。

サシバはオオタカほど営巣林にこだわりはないようだが、それでも太陽光発電で周辺の林が軒並み伐られてしまうと、餌は確保できても巣を架けられずに子育てできない事態となる。

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OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

雄は相方探しの合間に侵入雄の排斥行動で大忙し。ピックィーピックィーと警笛響かせながら現れるので存在はすぐ判る。

まだ田起こしなど一部しか始まってないが、農繁期を迎えつつあるこの時期は誰かしら農作業従事者がいるので、谷戸内に人影があるのはまったく気にしない。

と言いつつ、「またアイツか」的に頭上からこちらをチラ見して行くときもある。

カテゴリ:猛禽|タグ:,

関東平野の平野部を徘徊しているが、それにしても土地柄なのか隠れ?太陽光発電施設の多いことと言ったら。

さすがに谷戸の中は周囲より低地なので立地に不適のようだが、周辺の休耕地は軒並み太陽光パネルが並んでいて、もはや乱立と言って良い。Googleマップの衛星画像でも当該地の様子は分かるので、特に最近の話ということではないようだ。

これでは平野部でオオタカが増えていると言っても、彼らの狩場は続々と失われつつあるという事態だぞ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

この春は色々が早いのでもう驚くことは無いのだが、うちの近所ではGW明けた頃に咲き始めるウワミズザクラも満開だった。山間地と平野部の気候の差を最も意識するのが春。

にしてもこう花が早いと虫たちが動きについて来れないのではないかとちと心配。特に虫媒花の類などは。

谷地でサシバ

2023/4/18

今週は春の関東平野ラウンド。昨日からイイ感じの谷地を踏査中。

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早速ピックィーとサシバが出迎えてくれる。こちらは先日の山サシバに対して里サシバということになるか。

カテゴリ:猛禽|タグ:,

オスプレイ

2023/4/17

この春先に箕郷梅林へ出かけた際、相馬原駐屯地に出入りしているオスプレイを見掛けたが、離れていてもなかなかのエンジン音だった。ダウンウォッシュも並みのヘリの比ではないと聞く。

いつだったか忘れたが、うちの近所の上空を南方向から飛んできてそのまま北へ抜けていったことがあって、その時は一機だったが室内に居てもやはり結構なエンジン音が響いていたのを覚えている。

そう考えるとオスプレイが日常的に離着陸している基地周辺は、相当な騒音となっているのは想像に難くない。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-2

写真は何れも最近のもので、撮影場所はそれぞれまったく別である。

一枚目は割とすぐ近くで確かに行く先に某駐屯地があったが、二枚目はええ?なんでこんな山の中?って場所を結構な高度で飛んでいた。

こちら航空機にはさほど興味はないが、まあ観る人が観ればどこの所属の機体かは判るのだろう。

カテゴリ:独り言|タグ:

先週の後半は黄砂の襲来で視程が得られず、商売上がったりといったところ。

すぐその辺なら双眼鏡でも辛うじて視えなくもないが、スコープやコリメートだとほぼ絶望的。何せ大気の層を圧縮して眺めているので、ヘイズなど浮遊物が多いほど視界が効かなくなる。

それに野外に終日突っ立ているのもいかにも体に悪そうな空気で、花粉対策も兼ねて二重のマスクは必要だ。

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / 4K120P静止画切り出し

条件が良ければ2km少々離れていてもこのくらいの個体情報は得られる。この日は気温も低く午前中は陽炎の影響も少なかったのが功を奏した。

飛んでいるのはクマタカで背景は富士山の残雪。

カテゴリ:季節感, 猛禽|タグ:

山サシバ

2023/4/15

ピックィーという他の猛禽類とは明らかに異なる独特な鳴き声が、まだ田起こし前の田んぼが広がる山里周辺に響き渡る。

サシバは先月末に南関東で今シーズンの初見しているが、東北や北陸などにも続々渡ってきているのを観察している。

ペアが形成され本格的に営巣に入るまでは、渡来したての今の時期は縄張り争いで賑やかだ。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

サシバは里山の猛禽のイメージが定着しているが、意外に雪深い奥山の渓谷沿いでも繁殖しており、特に日本海側のイヌワシ生息地ではイヌワシにまとわり付く姿をよく見掛ける。

我々ワシ屋の間ではそんな個体群を山サシバと呼んでいる。

カテゴリ:猛禽|タグ:,

いきなりシカが道脇の防風林から飛び出してきて、目の前5mほどを横切って走り去ったのにはさすがに驚いた。

こちらが歩いてきたのに気が付いたが時既に遅しで、逃げようかどうしようか悩んでいるうちに小生の接近を許してしまったといったところだろう。

こちらも1頭程度ならそこまで驚かないのだが、林からガサガサと続けざまに7頭が走り出てきたのでビックリした次第である。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

農地に張り巡らされた防鹿柵に沿って逃げ去る一群。相変わらずシカ除けとしてまったく機能していない。

これから出産シーズンを迎えるので、そろそろシカの群れもバラける頃合いだ。

カテゴリ:ほ乳類, 鳥獣・環境問題|タグ:

新緑富士

2023/4/13

東北・北陸の雪国出張から戻って今度は南関東へ。表稼業にはこの4月から若いエンジニアがチームに加わったので、ロートルは心置きなく裏仕事に従事できる。

やはりデスクワークより野天で活動するほうが面白い。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

9日の降雪は高い山に再び冠雪をもたらしていた。新緑と相まって流石に富士のお山は貫禄ある。

カテゴリ:, 独り言|タグ:

桜の季節になると風もないのに頭上から花が落ちてくることがあるが、大抵はスズメが蜜狙いで花の付け根を噛んで千切っているのが原因だったりする。

その点、蜜を吸うことに長けたメジロやヒヨドリではそんなこともなく、花にくちばしを突っ込んで起用に蜜だけを舐めている。

そういう意味でメジロとヒヨドリは鳥媒花の目論見通りとも言えようか。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

シジュウカラがスモモの花の周辺を飛び交っていたが、シジュウカラの目的は花の蜜ではなく、花に潜っている甲虫の類の幼虫である。

この時も花の中や裏表を入念に見回りながら、時にホバリングしつつ採餌していた。

冬の間あれだけ家の周囲を賑わしていた小鳥たちも、庭の春の花々が咲き始めた途端に見掛けくなった。

冬鳥たちは春の季節移動で北上の旅路についたと思われ、常連の留鳥たちは近所の森で営巣の準備に入っていることだろう。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / カワラヒワ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME / エナガ

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA / シジュウカラ

シジュウカラは営巣中も時々姿を見せるが、カワラヒワは夏に巣立ってから家族で庭のヒマワリ狙いで再びやって来る。

エナガは流石に家の周辺では営巣していないので、秋になって群れるようになってからだ。