月別アーカイブ : 2023/01

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上越国境の山々を除き、山を歩いていると山の上で観音像や仏像をよく見かける。もちろん山を信仰の対象としているのは我が県に限った話ではないので、これは全国的なことではあるが。

修験道のような過酷な修行を行うケースだと標高の高い山となるようだが、里に近い低山では周辺集落の単位で仏像や偶像を建立し、五穀豊穣的な神事や祀り事の儀式に利用したりしている。

それらの像を目にすると、その風情はまさにいにしえとう言い回しが適当になる。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / CLASSIC CHROME

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

1枚目は観音像の一体だけピンを合わせて他をぼかしている。2枚目はお地蔵様の端から端までピンが来るように深度合成している。

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スマホの普及で痛手を食っているのが出版業界で、とりわけ鮮度命の情報を扱う雑誌系は危機と言って良く、そう遠くない時期に新聞と一緒にオワコンとなると見ている。

文庫など紙の書籍はアナログとして素材的に紙を好む向きがまだ多いので、雑誌系よりは生き残る可能性が高いが、利便性の点で紙の出版別であるよりもデジタルの方が親和性が高いものがあって、それはいわゆる図鑑である。

もちろん図鑑にも種類があるので、写真集のように家でパラパラとめくって眺めるものは大判の印刷物が適しているが、本来図鑑に求められるのは目的の情報をいかに早く探し出せるかである。

図鑑なら大抵は巻末に索引があるが、紙の印刷物ではその程度が限界..それすら制作側の都合でしかない..であり、デジタルが本来持つ高度な検索性にはまったく及ばない。特に今ならAIを用いた画像認識やテキストの自然言語解析や形態素解析が利用できるので、そういった技術の恩恵を受けられるのもデジタルならである。

それに「いかに早く」とは検索だけでなくタイミングのことにも掛かってくる。ここで言っているのはフィールド図鑑と呼ばれる種類のものであるが、現場で確認できることこそフィールド図鑑の真骨頂なのである。

出版社の中にはポケット図鑑と銘打って小さい変形版で分類ごとに図鑑をシリーズ化しているところもあるが、いかにそれらが小さく持ち運びに適したサイズに収まろうとも、すべての分類毎に複数冊を持ち歩くことは不可能。ポケットサイズと言われても、物理的に2冊以上をポケットに入れて持ち歩くなど非現実手な話である。

デジタルは情報の鮮度を保つ意味でも最適である。印刷物で間違いを訂正したり新たな情報を追加するには次版を待たねばならないが、デジタル図鑑なら臨機応変に改変に対応可能である。

すでにEPUBのようなデジタル書籍向けのフォーマットも存在するが、あれは出版向けに既存の印刷物の延長にあるものなので、ここで言う図鑑に求められる検索性にはまったく適さないし、何よりデータの準備に専門的な技術を要求される。

出版社のWebサービスの中にはデジタル性を生かしたものもあるが、インターネットに接続しないと閲覧できないものは奥山など電場の届かないフィールドでは利用できず、それではフィールド図鑑としては片手落ちである。

哺乳類、鳥類、植物など分類ごとにデータをサブスクリプション形式で利用可能とし、ダウンロード数に応じて著者や写真提供者に支払いが生じる式にすることも可能だろう。

目指すはInformation at your finger tips
(Nレコの写真アルバム機能)

実は以前、アプリを介してスマホやタブレットにデータを同期して、ネット環境のないところでも図鑑を利用できる仕組みを構築するプラットフォームを考えたことがあり、それに則ったアプリを開発したことがあった。

輪転機を回したい出版社だと話に乗ってこないと見て、専門の然るべき団体に話を持っていって協業を代診してみたが、カメラマンという人種には「撮るだけ」という認識の人が多く、結局上手く進めることは叶わなかった。撮るだけで仕事が回っていた時代はもう終わったと見ているのだが..

その後も関連して色々そう言ったことを考える機会もあり、何よりうちのチームにはその技術もあるので、どこかでこういう話に乗ってくれないものかと思うのであるが、人はなかなか現在のポジションから脱却するのは難しいようである。

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冬兎の記し

2023/1/9

昨年暮れのクリスマス寒波で降って以来、その後は上越国境から風花が飛んでくるぐらいで雪の積み増しはないが、気温が低いので周辺の畑はまだ積雪状態だ。

そのおかげでノウサギやキツネなど野生動物たちの動向がうかがい知れのはありがたい。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

警戒心の強い野生動物を直接観察するのは難しいが、足跡を追いかけることもまた楽しみの一つである。

カテゴリ:ほ乳類|タグ:,

狼月の出

2023/1/8

昨晩は満月。農事暦で北米先住民がウルフムーンと呼ぶ今年最初の満月だ。

FUJIFILM X-H2 / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / Velvia

日頃からカレンダーと天気予報にらめっこでそれを狙っていれば別だが、普通に生活していて月の出に良いタイミングで巡り合うのは難しい。

今回はNレコの通信テストで庭に出ていて気がついて、慌てて部屋に戻って2Fのベランダから撮れた。

カテゴリ:気象・天体|タグ:

X-H2とX-H2Sそっくり問題の続き。

ファインダーアイピースをGFX100Sの丸型に変更してみた。よくできたものでアイピースはXとGFXで共通である。

これなら背面から見た時かEVF覗く時に気がつくかも?という期待を込めてw

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / CLASSIC CHROME

いっそ専用のバッテリーグリップを装着して見た目からして別物にする手も考えたが、どうにもあのぼったくり価格のアクセサリーを買う気にならない。

何か性能が上がるなら納得もするが、バッテリーを複数で運用できるというだけなので、仮にその必要性に駆られたらモバイルバッテリーから給電するれば済む話なので。

フジに限った話ではないが、この手のアクセサリー類の価格が異様に高いのが気になる。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:,

新年早々にパナがS5の後継機を発表したが、米でCESやってるのでそこで先行発表したようだ。

弱小マイナーメーカー推しの小生としては35mm版ならパナのSシリーズをとは思うが、コリメートで使う限りマイクロフォーサーズのGH6であることに意味があるので、Sのほうはまあ様子見。

GH6の前に中継ぎで高感度性能を求めて先代のS5を使っていたことがあって、実際GH5比で2段分は高感度性能が高く、パナ機全体に言えることだが操作性もよく考えられた良いモデルだった。何よりコストパフォーマンスが良く、S5IIもしっかりその路線で来ている。

S5IIの目玉は何と言っても像面位相差AFの採用だろう。これまで頑なにDFDにこだわって来たが、セールス的にどうにも商品の企画力で他メーカーに太刀打ちできないので、路線を変更してきたということだ。

もともとパナの被写体認識は定評があるので、新しいAFがどの程度の仕上がりなのか気になるところ。この後にS1系もリニューアルされるのは既定路線であるし、噂のあるG9の後継機が本当に出てくるなら同じシステムが搭載されるはず。

S5IIも動画の仕様はGH6同様に相変わらずエグいwのだが、さすがに35mm版のスタンダード機なので4K120Pはない。一度ハイスピード使ってしまうとそれなしではいられないので、望遠ファクターともどもその点でもGH6のほうが小生の使い方には適している。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

世の中には色々な嗜好の人がいるようで、鉄塔に興味があって鉄塔写真ばかり撮っているという人がいるようだ。

そりゃ字面で鉄塔を鉄道や鳥に置き換えれば似たようなものではあるが、そっちに興味がないと不思議には思うよね。

体力の低下以上に記憶が薄れて曖昧になりつつあることで、いかに自身が年をとったかを実感するわけだが、長いことブログで駄文を綴ってきたことで、その頃に何をしていたか何を考えていたかが思い出せる。

ブログは2002〜2004年辺りから国内で普及し始めたWebサービスで、小生も2005年から始めているので約18年ほどになり、それまでスタンダードだったプレーンなWebサイト..いわゆるホームページってやつね..含めれば約20年まで遡れる。

ただ、ブログの掲載内容についてある時までは割と不用心にリアルタイムな事象を書いていたが、ある時から諸般の事情でわざとタイムラグを付けており、それは掲載写真についても同様。

理由は単純に「その日その時どこに居た」をなるべくあやふやにしたいから。天狗様に関わる情報はもとよりそれを実践していたが、今はそれ以外の記事も同様の扱いにしている。諸般の事情でw

ということで記事の内容は今日とか昨日とか日付を明記していない場合は、最近の話程度に読んでもらえばと。

Nレコのサマリー画面(写真はiOS版)

ではあのとき何してたっけ?をどう把握するかといえば、それは「写真は記録のために撮る」で書いた通りメモ代わりに撮った写真である。

さらにメタ情報を必要とするケース「どこに行って何を観た何をした」については、TM IMAGING謹製のフィールドノートアプリ「Nレコ」に書き留めることで記憶を補完するという流れに。

Nレコの製品版はまだ昨秋のリリースだが、iOSのベータ版から数えるとすでに3年近く使っており、さらにファイルメーカーで管理していた以前のデータも一部はCSVファイルでインポートしてあるので、フィールドワークに関わることならNレコを開くのがもっとも正確で速い。

ということで老いも若きも記憶の補完にIoTの力を借りましょうというお話で..

◆Nレコ iOS版はこちら
https://apps.apple.com/jp/app/id1605321258

◆Nレコ Android版はこちら
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nature.record.nrec

カテゴリ:ガジェット|タグ:

すでにぼちぼちSlcakとLINEに仕事のメッセージが飛び始めているが、世間一般も今日から本格的に始動することになる。

クライアント界隈は今日辺りまだ新年の挨拶モードと言った感じだろうが、先行しているうちのチームでは夜半から濃いレスの応酬となっている。

うちも通常日中型と完全夜型人間とに分かれるので、いわゆるリアルな会話は中をとっての夕方zoomの時くらいしか無い、完全チャットフロー作業である。

ちなみに小生は早起きジジィ型と言われてるw

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

冬は空気が澄んで沼田市街地の夜景も良く観える。

上越国境方面は冬型の影響で吹雪いていたが、今年の正月は沼田以南は好天に恵まれたと言って良いだろう。

カテゴリ:独り言|タグ:,

初詣に出かけたぐらいで何もせず過ごしたのは元旦だけで、すでに昨日から70%の平常モードに戻っており月曜から業務開始に。

それでもまだ三が日なので世の中は正月モード。勤め人の倅たちが帰省してきているので家の中が賑やかなのと、食事が正月エディション全開なので昼間から酒呑んでいるのが100%でない理由だなw

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

来る年があれば行った年もあったということで、写真は昨年暮れの赤城高原の最後の夕景。

カテゴリ:独り言|タグ:,

初詣

2023/1/2

赤城山の麓に住んでいるので初詣は赤城神社が定番。昨年は地吹雪の中のお参りだったが、今年は快晴無風だった。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

ワカサギ釣りにはまだ早いが、大沼も結氷し始めている。今後の冷え込み次第だが、今月末には全面結氷になるのではないだろうか。

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