年別アーカイブ : 2016

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白鷺いと珍し

2016/6/25

北関東のそれも北部ともなれば、アオサギは普通種..水不足で話題の矢木沢ダムの水際にさえいる..なれど、シラサギの仲間はほとんど見かけない。それが水田や河川、湿地帯の無い我が赤城高原では尚更の話である。

しかし、南関東の水田地帯まで下ってくると、さすがにシラサギの仲間はよく見掛ける。その昔、平野部に住んでいた頃は珍しくもなかったコサギやチュウサギだが、ここ10年久しくマジマジ見ていないため、目の前をフワフワ飛んでいる..サギの仲間は総じてそういう表現がピッタリな飛び方をする..と、ついつい目で追ってしまう。

昔はダイサギが田んぼに突っ立っているだけで、ツルがいるなどと騒がれた時代もあった。さすがに情報で溢れかえるこの時代、サギとツルを間違える人も見掛けなくなったが、鮮やかな初夏の緑に佇む姿はどこから見てもよく目立つ。

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アオサギは確実に個体数を増やしている種だが、コサギやアマサギなどは逆に減っていると言われている。悪食で何でも食べるのはどちらも似たような食性なのに、何故シラサギの仲間だけが減っているのかは謎である。何れ白いサギは珍しいなどと言われる日も案外近いかもしれない。

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関東にも米所

2016/6/24

南関東のライスフィールドに滞在中。米所と言えば新潟や東北を思い浮かべるが、関東にも旨い米を生産する地域がいくつかある。

20160624

独特の谷戸に広がる水田地帯には、オオタカと並んで里山の猛禽を代表するサシバが多く見られ、今は育雛期のまっただ中である。

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あ、いや葉物はレタスなんだけど、このブログ的には撮ったのはそっちじゃなく足跡のほうね。

蹄なのでシカのそれと判るとは思うが、まあこんな感じでマルチを踏抜きながら一面この状態なので、食われないまでも踏み荒らされる農家は困るのである。Hさんのこめかみに怒りマークが浮き出てくるのが想像できるぞ..

20160622

この写真を見て、おや?と思ったあなたはカメラマン。

そう、画角とパースから望遠レンズで撮ったことが判ると思うが、普通200mm程度の焦点距離でこの角度から5mほど離れて撮れば、被写界深度の関係でどこか1点にしかピンは来ないのであるが、この写真は手前から奥までピンが来ている。

まあ明かすほどのタネではないが、いわゆる深度合成という手法を用いたのである。手前から順に少しずつピンをずらして連続撮影したカットを、Photoshopでレイヤー合成かけて1枚の写真に合成したという次第。

パナの最近のカメラには、4Kフォトの技術を使ったフォーカスセレクト機能が実装されており、1回の撮影行為で一気にフォーカスをずらした連写ができるので、ボディ内手振れ補正の恩恵もあって実に便利なのである。

コマーシャル系のブツ撮りでは深度合成はよく用いられる手法である。昔ならシフトレンズを使ったり、三脚に固定してフレーミングが大きくずれないようにと気を使うことがあったが、それが今や手持ちで簡単に撮れてしまうのだから恐れ入る。

本来、フォーカスセレクトは後からピンの位置を選べることがウリなのだが、我々業界人にとってはそっちじゃなくて、深度合成用の素材撮影のほうに魅力を感じる、というお話であったとさ。

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夏至

2016/6/21
20160621

今日で日照時間の折り返し。でも相変わらず雨振らず、いい天気だね。

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巣立ちっ子

2016/6/20

家の周囲は鳥の巣立ちラッシュを迎え、そこかしこに巣立ち雛の姿がこれでもかというくらい沢山見られる。

ザッと見回すとスズメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、カワラヒワ、ヒバリ、ホオジロ、モズ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ムクドリ、サンショウクイ、そしてツバメ。

とにかく終日ピーピー、チーチー、ピーチクパーチク、あーでもないこーでもないと、親が東に行けば東に、西に行けば西に、兄弟、従兄弟、ご近所さんが渾然一体となって一堂にワラワラと動き回っているので、とにかく賑やかというかうるさいというか。

全員が無事に成長できるほど自然界は甘くはないが、この調子はひと夏過ぎて秋まで続く。

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飛び回るのに疲れたのか、庭の杭に珍しくツバメの子が休んでいたので、コリメートの最大望遠で動画撮影。

野良ネコが多いので、親がこのような低い場所に留まるのはなかなか見ないが、世間知らずな子どもはそんなことにはお構いなしだ。

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ムシムシ

2016/6/19

20160619

大して雨もふらないのにやたらと湿度が高い。こういう日は庭仕事にはやや辛いが、終わった後のビールは旨い。よくビールは贈答で貰うのだが、冬の間は消費が進まずたまる一方なので、ここぞとばかりにノルマをこなす日々である。

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雨乞い

2016/6/17

奥利根の矢木沢ダムの貯水率が10%を切りそうである。水瓶は基本的に一番奥から蛇口を開けるので仕方ないことだが、隣の奈良俣ダムまで開けるようだといよいよ深刻な事態となる。

片品川の薗原ダムも湖底が見えそうな勢いで水が減っており、雨乞いでもするかという関係者のつぶやきが、あながち冗談に聞こえない状況である。

20160617

昨日は北部山域にも雨が降ったが、今日はまた朝から晴れ。陽射しと雨のバランスあっての作物だが、やはり梅雨なのだからこの時期は雨が多くて当然だろう。

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一筆啓上

2016/6/16

鳥は鳴くことで何らかの意思表示を行っており、鳴く理由としては求愛、誇示、警戒が挙げられる。

中でも、鳥の特徴の一つであるのがさえずりであるが、朗々と歌い上げるタイプや、短い調子を繰り返すタイプなどがいて、歌い手として美声がよく知られた種も多い。特にウグイス、オオルリ、コマドリの3種は、日本三鳴鳥として古くから日本人に親しまれてきている。

鳴くことで意思表示を行うとは言うものの、時々何故今頃、または何故このタイミングで鳴くのか、という疑問になるケースも散見される。

繁殖の前期に鳴けば求愛であることが多く、繁殖中であれば警戒と言った判断もあるが、繁殖も一段落したあとでも縄張りと思しきソングポストで朝から延々とさえずっている種もいる。

繁殖に失敗したか、ペアリング出来ずに独り身を嘆くのか定かではないが、聞いている側からすると求愛期のそれと変わらないので、何とも心情がうかがい知れずだ。

20160616

子育てが一段落したホオジロが、朝から林縁で「イッピツケイジョーツカマツリソーロー(一筆啓上仕り候)」と鳴いている。

ホオジロは夏の盛りのうちでもよく鳴いているので、求愛とか警戒とかそんな理屈とは別の理由があるように思えてならない。

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輝くガス

2016/6/14

北アの麓に滞在中。予報では晴れだったが、昨日の雨雲が本州を分かつ3000m級の稜線に引っ掛かって停滞し、朝の内はやや視界不良。ただ、朝日が渦巻くガスを透過する時間帯は、ほんの僅かなれど神々しく輝いて魅せてくれた。

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空梅雨か

2016/6/12

梅雨に入ったらしいのだが、一向に雨が降る気配がない。このまま空梅雨が続くようだと農作物に影響が出るのは必定。

となると乾いた農地に散水せざるをなくなるわけだが、上流のダム湖など肝心の水瓶が水不足でそれさえもピンチとなりそうな話である。

明日は久しぶりにまとまった雨のようだが、南岸ではなく上越国境の山間に集中して降ってほしいものだ。

20160612

乾ききって砂塵が舞いそうな近所の畑だが、美しくまっすぐにうなってある様はまさにプロの仕業。スマホ片手にトラクターを回したり、にわか農家にはなかなかこうはいかない。

そんな美しい畑に無遠慮にプリントしている輩がいるが、オープンエリアを堂々と横切って行く度胸は恐らく野良ネコの所業。夜間である限りキツネもこんな感じで歩く傾向があるが、歩幅はネコのそれである。

カテゴリ:季節感