カテゴリ : 花・植物

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そば畑

2017/10/20

何ヶ所か紅葉を撮りに行けてない北部の森があるのだが、台風が南の湿った空気を運んでくるとちょっと危うい感じ。

その台風も本州直撃しそうだとのことで、バタバタと家の周囲のいろいろを物置と軒下に収納。何とも間の悪い時期にやって来るもんだね..

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

そばの花が高原の風に揺れていた、というのは半月ほど前の話で、今日も終日雨模様。在庫写真のノビタキがたむろっていた近所のそば畑も、刈り取りが終わってすっかり更地に。

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冷たい秋

2017/10/17

みちのくから戻って以降、連日冷たい雨の日々。今頃秋雨前線かよと空を見上げながら悪態をつきつつ、自然の気まぐれには従わざるを得ないのが世の常だ。

さらに地元の秋も進行中。この秋は少し遅いだろうと勝手に予想していたのだが、意外に秋の足が速いようだ。ということで、こんな雨の日は遠征前に撮影した在庫セールを。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R (左) / XF16mm F1.4 R WR (左)

昔から焦点距離50mmは標準レンズと言われてきた。距離感で言えば中望遠である70〜80mm付近だが、画角的に人の目の視界に近いのは対角46°の50mmであろう。

ズームレンズ全盛の今でも、各メーカーとも自社レンズの指標的存在として50mm単焦点をラインナップしており、ZeissのPlanar辺りを除けばレンズ設計でも無理をすることのないレトロなガウス型が多く、F1.2とかF1.4など明るいレンズが多いのも特徴。

F3.5とかF5.6とか、今時のデジタルカメラの高感度性能なら日常使用で何ら問題ないが、やはりF1.4の明るさは捨てがたいし、何より近距離でのボケが全然違う。

FUJIFILM X-T2 / XF16mm F1.4 R WR

ライカ判フルサイズ..このフルサイズという表現には抵抗があるがその辺りはまた別の機会に..の50mmは、APS-Cのセンサーで言えば35mmが画角的に同等となり、当時フジのX-T1と一緒に最初に手に入れたこのXF35/f1.4がそれに当たる。

カメラボディと一緒に単焦点の標準レンズを買うなど、初めて買ったカメラであるキヤノンAE-1以来というくらい久しい話だったが、このXF35/f1.4の作例を海外サイトで見たのがフジのカメラとの馴れ初めであることは間違いない。

今でもキヤノンのFD50/f1.4とナイコンのAiニッコール50/f1.4は持っているが、この当時のF1.4はただ明るいというだけで、正直なところ実際の撮影では使うことをためらう描画性能であった。特に周辺画質は酷いものである。

その点、非球面レンズを用いるなどして、アウトフォーカスのボケにこだわって設計しているとメーカーが喧伝するとおり、XF35/f1.4は開放から十分使える周辺画質性能を持っているので、特に近距離でのマクロ撮影的な使い方で出番が多い。

個人的には、昆虫や花などをクローズアップする撮り方をほぼしないので、マクロ撮影といっても撮影倍率にこだわることはなく、野外ではむしろこの程度のワーキングディスタンスが丁度良い。

仕事では圧倒的にXF16-55/f2.8だが、日常的には同じF1.4ということもあってXF16/f1.4とのコンビが多い。同社の35mmにはより小型のF2モデルも存在し、シャープさでは後発で最新設計のF2のほうが良いという話であるが、C社..なぜここで急に隠語w..EOSを使っている身としてはF1.4モデルでも十分小型である。

巷ではジーコジーコと音を立ててAFが駆動する様が難点と言われているようだが、スナップ用途にはF2モデルが存在するし、個人的にこのレンズに速写性を求めてないのでそこは問題ではない。アウトフォーカスのとろけるようななだらかなボケ方は、その昔好んで使っていたAME(Leica APO-MACRO-ELMARIT 100/f2.8)に匹敵するほど秀逸なのである。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

これらは先月の在庫から。左はF2まで絞り込んで撮影。右はF1.4開放で。うまい具合に切り株に刺さっていた落果、というのは嘘でw、落ちていたいがを適当に置いて演出したもの。

以下余談だが、日本人は箱庭や枯山水を好む反面、なぜかヤラセ..人為的にある行為または事象を再現したもの..を否定的に見る人が多い。生きもの系で言えば餌付け撮影などがまさにそれだ。

逆に海外では普通に行われていることであり、BBC辺りの撮影方法を知ったら、ヤラセを否定する連中は卒倒するのではないだろうか。ヤラセ=後ろめたいではなく、それは演出であると理解すれば良いのである。

藤原の大先輩など、エンターテインメントだと常々言ってはばからないが、大きなインパクトや不可逆的に回復不能なほど現状変更しない限り、映像作家として演出は必要だと思うのである。何事も程度の問題なのだ。

公私ともに色々イベントがあったせいもあるが、あっという間に9月は過ぎ去った感じ。

それにも増して来月になればフィールドがそろそろ秋めいてくるので、昨秋取り逃がしたシーンを今年はなんとか抑えたいね。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

昨日ほどではないが今日も朝はそこそこ冷えた。こんなふうに水滴がイイ感じに見られる季節ももう終わりだろう。

キャベツ畑のノビタキたちは2日間だけの滞在であったが、今朝はいつもの防風林にコサメビタキとエゾビタキの混群が姿を見せていた。黒々と熟したミズキの実が、渡り途上の彼らの大切なエネルギー源である。

最近記事にフジの機材ネタを書くことが増えたせいか、C社からフジに鞍替えしたのかとよく聞かれる。事実としてフジの機材を使用しているのは間違ってはいないのだが、考え方としてそれは正しくない。

そもそもフジを使い出したのは昨日今日の話ではなく、X-T1と同時なのですでに3年以上は経っている。それにフジ以前に動画機としてパナを7年は使ってきているし、ナイコンなど何をか言わんやで、C社以外という意味ではいつの話だという事になる。何よりC社の機材はまだ所有しているし、仕事では現役なのだから。

考え方が正しくないというのは、現状ではどこか1社の製品系列に縛られることはないというのが今の拙者のスタンスなのであって、それがたまたまフジの製品を好んで使っているという状況に過ぎないからである。

なので間違ってないという前段で言えば、今はC社よりフジとパナを贔屓にしているわけで、C社が拙者の必要と思われる機能を適切な価格で提供すれば、またC社がご贔屓さんになるということだ。そしてそれはSO社もしかりで、現状なら新型α9などはその筆頭であろう。

デジタルカメラ全盛のこの時勢、何も特定のメーカーの枠に囚われる必要などなく、そんな考えは実にもったいないと思うのである。レンズマウント?そんなものはマウントアダプターで何とでもなるし、いざとなればオークションでもフリマでも利用すれば良い。

むしろ新しいテクノロジーやイノベーションを率先して導入する方が、人生楽しく過ごせるのではないか、という達観に至っている次第である。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R (左:マツヨイグサ) / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS (右:ミゾソバ)

南関東では前線の影響で朝から大雨で騒ぎになっているが、赤城高原はシトシト雨程度で終わりそうだ。

最初の色付き

2017/9/27

ここ数日、近所の農耕地でノビタキ数羽を確認している。秋の渡りでの立ち寄りの様子。キャベツに留まる姿は何とも新鮮w

それと一昨日辺りからシカのラッティングコールが聞こえ始めた。昨晩など結構近くて、道路挟んだ向かいのコンニャク畑から聞こえてきた。駄犬は何しているんだ一体w

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

我が家で最も早い紅葉はソメイヨシノだが、今年はなぜか遅れている。なのでブルーベリーが先に色付き始めた。

最初はフイルムシミュレーションをベルビアモードで撮ったが、色温度の低さからか極端に誇張されてしまったので、プロビアモードで撮り直す。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

畦の守護神であるヒガンバナ。黄金に埋もれるように、それでいてその特徴的な朱色は遠目にもよく目立つ。

最近は都市公園などに観賞用に植えられているようだが、本来の用途は鳥獣被害の防止目的であることは周知の通り。

鱗茎全体にアルカロイド系毒を有しており、地下茎周りにミミズなど小動物が寄ってこないため、モグラなどに畦を壊されないように対策するのである。

もともとは日本産ではなく、大陸から稲作文化とともに伝来したというから、外来種とはいえその起源は意外に古い。別名は仏典に由来する曼珠沙華。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS (左) / XF16mm F1.4 R WR (右)

毒も煎じて飲めば薬に転じるよようで、生薬として利用している地域もあるようだが、素人の生兵法は大怪我の基だ。

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ジパング

2017/9/25

黄金色の稲穂の海が秋風に波立つ。北毛の山間地では稲の刈り入れ期を迎えようとしており、遠目に見てもまさに黄金の国そのものだ。

不意にスズメたちが稲穂をかすめて逃げていく。上空ではオオタカが弧を描いてゆっくりソアリングしていた。

FUJIFILM X-T2 / XF16mm F1.4 R WR

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

写真は高山村のブランド米「月あかね」。無農薬・天日干しの自然米もあるが、こちらは要予約だ。

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夏と秋

2017/9/23

下界では、夏の名残の花と秋がすれ違うように共演していた。山野の花もリンドウの仲間が終わればまた来年ということだ。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

遅咲きの種なのか、小型のヒマワリがまだ元気に花をつけていた。うちのはすでに種を収穫して、冬季限定開店のヒマワリレストランに備えて備蓄済みである。

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ドングリと並ぶ里山の山野の実りと言えばクリ。これまたいがが弾けて落果しないと口にするのも難しいが、地面に落ちてしまえばいがに包まれていようとも関係ない。クマは掌、イノシシはその頑強な鼻先で器用に開いて実を取り出して食べている。

山に入れば原種のシバグリ..いわゆる山栗のこと..だが、農村の集落周辺では粒の大きい品種なので、人があまり食べなくなって放置されているクリの木は、動物たちにとってはさぞご馳走のなる木に映っているであろう。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

最後まで頑張っていた実もほとんど落果してしまった。人が拾うのが早いか、動物たちの口に入るのが早いか、農村部では争奪戦となることもある。

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