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隙間を探せ

2019/5/18

春から夏にかけて、低山から亜高山帯までよく耳にするホーホケキョのフレーズ。

言わずと知れたウグイスのさえずりであるが、大きな声の割に、藪の中で鳴くその姿をを拝むのはなかなか至難の業である。

されど時々樹冠で縄張りを主張する個体もいて、春の展葉前ならすぐに見つけることも可能だ。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

とは言え新緑の季節になると、声を頼りに葉や枝の隙間から探すことになる。

さらにその姿をキッチリとフレームに収めようとすると、それこそ前後左右上下にと、見通しの利く隙間を探して動き回ることになるのは受け合いだ。

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ヒゲエナガ

2019/5/17

何やら妙な形の小鳥が枝陰をウロウロ。あいにく葉が被っていてなかなか姿を確認できず。

闇雲に追いかけても撮れそうにないので、ちょっと隙間を見つけて待っていると、狙い通りの位置に。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS x1.4 / PROVIA

正体は巣材をくわえたエナガ。キジバトの羽だろうか、嘴いっぱいの巣材は文字通りの羽毛布団になるだろうね。

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夏鳥追加

2019/5/16

オオヨシキリ、サンコウチョウ、コルリ、コノハズク(声のみ)を先週からここ数日にかけて初認。あ、GW中にコマドリ、ジュウイチ、センダイムシクイも声を聞いたな。

渡来の早いツツドリは先月に確認しているので、あとはカッコウとホトトギスだ。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

久しぶりにキビタキの雌を確認。キビタキに限った話ではないが、ペアを形成して営巣に入るとなかなか雌の姿を拝むのは難しい。

葉が展葉して森が鬱蒼としてくればそれは尚更の話である。

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ヒバケツ

2019/5/14

SNS界隈では生きものの尻を撮るのが流行っているようなので、当ブログからはヒバリのケツを。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

別に恥ずかしがっているわけではなく、羽づくろいの途中だったりする。さらに背景が風流に残雪っぽくもあるが、ただのマルチの残渣だったりするしw

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

ヒバリは赤城高原で見られる鳥類では、もっとも早くに子育てに入る。ただ、場所とタイミングによってはトラクターで畑にすき込まれてしまうので、その度にやり直すなどなかなか苦労の耐えない。

端っこの畦で営巣すれば良いのだが、キツネやノラネコが近づいてもすぐに気がつけるように、周囲がよく見通せる畑の真ん中に営巣することが多いようである。

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4K/60Pを10bitで内部記録できるX-T3の動画性能は、連続した録画時間の長さを除けば、パナのGH5を超えて現行コンシューマ機では最強と言っていいだろう。

さらに、1.25Xクロップされた1660万画素なれど、AF追従で30コマ/秒でJPEG60枚(RAWの場合は35枚)を記録できる点で、同じくパナのG9 PRO(AF追従で20コマ/秒、JPEG50枚)と比肩する性能である。

そしてその前連写番長であったG9 PROのウリの一つであるプリ連写機能においても、X-T3は遡り最大20コマ(G9 PROは最大24コマ)と健闘していると言って良いだろう。

辛口の海外レビューで知られたDPREVIEWの総評で、昨年の金賞(APS-C部門で優勝)を取ったのも頷ける。

飛んだ瞬間にレリーズしているものの、この画角(600mm相当)で通常なら絶対に写し止めることは不可能だが、事実上時間を遡って記録できる点で、プリ連写は人間業では到底成し得ない機能であることは疑いようもない。

ただ、そうは言ってもそこにはいくつかの条件が揃わないと実用的な結果が伴わないのは、特に生きもの相手の場合は自明の理である。

わかり易い例として鳥が飛び立つシーンを適当に狙ってみたが、兎にも角にも早いシャッター速度で撮るのが必定、とりわけ朝早い時間帯とか暗い林内では高感度を必要とするため、そこは画質との戦いということになる。

上の例だと1枚目・2枚目はISO1600で1/3000秒だが、3枚目などISO6400でも1/200秒なので、動きは捉えられても被写体ブレはどうにもしようがない。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

これはG9 PROの例だが、1/16000秒まで出せればこの程度は止まる。

それと大事なのは対象の次の行動である。いくら時間を遡れても、こちらが期待した方向に動くとは限らないのが生きものの常。

スポーツなどで次の行動を予測するのはそんなに難しくないが、野生動物は日頃から対象を観察する目を養っておかないと、なかなか意図したような絵にはならない。

上の例は予想ハズレの図。右方向に飛び出すものと思いつつも、一応両方向どちらにでも対応すべく中央に配置していたが、直前にこの手前を別の雄が横切ったので、それを追いかけるように手前に飛びしてきたという例。

逆に1枚目・2枚目は予想が当たった例だ。

桜散る

2019/5/9

今年のキビタキだが、桜の近くに縄張りを構える個体がいたので、桜に留まる絵を想定して毎朝楽しみにしていたが、結局満開のうちはチャンスがなく、留まったところを取れたのは散ってしまった後であった。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PRO Neg. Hi

ピッコロピッコロと毎朝良い声で鳴いてくれるのだが、こうなってはどうにも絵にならないよね〜

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PRO Neg. Hi

ピーヨピーヨと蜜が目当てのヒヨさんだが、鳴くというより雄叫びを上げると言った感じ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / ACROSS

防風林のヤマザクラも散り始めた。隣接の畑には風花の如く春が終わりを告げていた。

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八重の季節

2019/5/7

ミズキが芽吹き、初夏の香り漂うGWにはヤエザクラが満開となる。ソメイヨシノと違ってヤエザクラの仲間は花期が長いので、しばらく見頃が続く。

蜜を目当てに集る鳥たちの中でも、メジロは特にご執心だ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PRO Neg. Hi

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / Velvia

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PRO Neg. Hi / Dレンジ優先

いやぁ〜、それにしても今日はメールとチャット、電話が忙しい一日であった。もちろんある程度は予想していたが、間断なく続くとはまさにこれ然り。

デバッグ用の2台のPCに新元号対応のWindows Updateを走らせつつ、あの時こう言ったよね?とか言われるのを避けるべく、打ち合わせなど口頭で答えた内容をMacでメモにタイピング。

もう寄る年波には勝てず、記憶でなく記録に頼る日々である。

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この連休中にキビタキ同士のいざこざはあらかたの決着を見たようだが、一箇所だけまだいざこざが続いている林がある。

あまり長くやり合っていると肝心の営巣行動に影響が出そうで、黄色い人たちの仁義なき戦いをヤキモキしながら観察しているが、先日も書いた通りこの状況では周囲に目が行き届かないので、人が立っていてもお構いなしである。

実際、歩行中のそれこそすぐ掴めそうな目の前をブブブ言いながら行き交ったりするので、もう少し離れてくれると撮影できるんだけどなぁ、などと思ってしまう。

何より近くではオオタカも営巣中なので、あまり目の前のライバルにばかり集中していると、自分自身の命が危ういぞ。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

2枚目の写真はISO3200だが、驚くほど低ノイズでありつつディテールが潰れることなく解像しているのが判る。XF100-400の高画質さもあるが、X-T3はX-H1に比べて高感度性能が一段上がっているのが間違いない。

この辺り、マイクロフォーサーズ機のG9やGH5なら粒子荒れることを覚悟で使う値だが、X-T3ならISO6400を常用する..生きものの撮影に関して..ことも躊躇しない。

メインで使用しているX-H1は、フジXシリーズ機では最上位機の立ち位置にある。

が、ヒエラルキーを無視した遠慮ないフジの商品企画により、X-H1自身が持つアイデンティティであるその堅牢性やIBISを除けば、後発であるX-T3のほうがカメラとしての基本性能は上である。

画質面ではその差を看破するのは難しいほど仔細の差..高感度域では結構差がある..ではあるが、ことAF性能に関しては完全にX-T3のほうが上というのは使ってみればすぐに判る。

特に像面位相差AFの測距点が画面内の99%、つまりほぼ全面に配置されているため、AF-C&ワイド/トラッキング時における動体の捕捉能力がかなり向上している。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x 1.4 / CLASSIC CHROME

そこにダイサギが居るのは判っていたが、この連中は漁をしている時はいつ飛び立つか予測は難しい。というか目的の対象ではないのでずーっと観ているわけにもいかない。

が、飛び立とうする時の動作は経験上判る。意識の外にはあったものの何となく視野の隅でそんな気配を感じ、X-T3を掴んで構えようとした途端に飛び立ったので、AF-C&ワイド/トラッキングの840mm相当で流し気味に連写した。

連写20コマほどの中でピンが背景に抜けたカットはゼロ、全コマでダイサギに合焦している。通常X-H1だと、この手の背景ではピンを持っていかれる場合があり、その都度AFを駆動させるクセがついているが、X-T3ではその辺りはかなり改善していると言って良い。

ちなみにこの時はメカシャッターだった..普段はほぼ電子シャッターに設定している..ので、ローリングシャッター現象も出ていない。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR x 1.4 / PROVIA

突然低空で現れて眼の前を通過していったトビを、この時はAF-S&ゾーンで一枚だけ。こんな感じに至近距離でコントラストがハッキリしているケースは雑作もない。

ソニーやオリンパスにはまだ追いつかない場面があるものの、フジのAFも結構良い線来ているのをヒシヒシと感じる。来年のオリンピックイヤーに出るであろうX-H1の後継機..X-H2?..には期待したいところだ。

渡来したばかりでまだ縄張りが確定せず、あちこちでいざこざが続くキビタキの雄たち。こんな時は近くに人が居ようが居まいがお構いなしに、すぐ目の前までやって来たりする。

近所の500mほどの防風林周辺だけで10羽以上はいるようで、あっちでこっちでブブブという威嚇音?が聞こえてくる。ただ、近くには姿を見せはするのだが、ジッとしていることがないので、その姿ををカメラに収めるのはそう簡単な話ではない。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIAE

ということで、ようこそ令和。

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