磯と付くがそれは日本での話
2022/5/1
聞き慣れない調子のさえずりが聞こえてきて、しばらく周辺を探すものの姿を見つけられず。
ほぼ無風なので音源方向は特定できており、それでも姿を見つけられないということはかなり遠くから大音量で鳴いている判断し、さらに遠目を探したところその声の主を発見。
200mほど離れた電柱で鳴いていたのはイソヒヨドリであった。どおりで内陸出身の拙者には最初聞き慣れなかったわけだ。
LUMIX GH6 / Super Telephoto System / 合成焦点距離10000mm
超望遠システムにさらにPIXEL By PIXEを併用して10000mm相当で強拡大。陽炎でボヤボヤの4K/120p映像からフレームを切り出し。
イソヒヨドリが内陸に進出し始めたのはここ20年ぐらいとのことで、海岸から10〜20km離れている程度は珍しくないようで、写真の場所は太平洋岸のまあそんな感じの距離感だ。
地上性なので食性はツグミとよく似ており、国内では留鳥なので当然繁殖活動をする。本来は崖地のような場所で営巣するのを好むようで、それで海岸線に多く分布しているが、近年は都市部の人工構造物にも営巣するらしく、それで場所を限定しなくなったようだ。
前述の通り日本では海辺の磯で見かけるので和名でこの名前が付いているが、大陸の方では高山帯に生息するので、本来は内陸のそれもアルプス級の主脈に生息していてもおかしくない種ということである。
それが証拠に英名では「Blue Rock Thrush」だ。