カモは夜行性
2014/1/12
大型のハクチョウやガン類、それにアイサ類のように魚食性が強い水鳥を除き、カモの仲間は基本的に夜行性である。いやいや、昼間に公園の池などにいるじゃないかという意見もあろうが、日中に水上に浮いているのはもっぱら休息のためであって、採餌活動のためではない。
水に浮いて休息するのは外敵から身を守るために他ならない。日中は羽繕いなどしつつ、キツネなど捕食者が近づけない湖沼の開水面で羽を休め、陽が落ちてから周辺の田んぼや草地、それに岸辺に上がって餌を採るのである。そして陽が昇る頃にはまた休息地である湖沼や池に戻ってくるため、知らない人にはカモは一日中水の上に浮いていると思われているのだ。
そんな事情があるため、休息地である湖沼が凍結してしまうと、見事にカモの姿が見えなくなる。朝から水鳥調査の手伝いで近所の水たまりに足を運んだが、湖面中央部を除くほぼ90%が氷結していたため、それこそ双眼鏡を一回覗いただけで用事は終了した。