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下仁田で仕事の後、その足で昆虫写真家の海野先生と打ち合わせのため小諸へ。

小諸高原美術館で海野先生のフィルム時代の作品を中心とした名作展と、今年で3回目となった生きもの写真リトルリーグを観覧してきた。リトルリーグは大筋、昨年とほぼ同じ感想なのだが、今年の最優秀作品賞は素晴らしかった。

ビワマスの水中写真で応募してきた小学6年生の女の子なのだが、組写真はその構成からして凄い。すべて家の前の小さな流れで撮影したらしく、写真はオリンパスのTG-4という防水コンデジというからこれまた驚き。

これが小学生かと思うと将来末恐ろしい限りだが、頭でっかちの大人カメラマンでは変な見栄とプライドが邪魔して、絶対こんな真似できないだろう。


小諸は浅間山を挟んで赤城高原とはちょうど反対になる。その浅間をこの角度から眺めるのは新鮮だ。

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今夜は雪か?というほど冷え込んだ赤城高原を後にして、午後は仕事で上京し夕方そのまま新宿に移動、オリンパスギャラリーで開催されている海野和男先生の写真展「蝶・舞う」のオープニングパーティーに参加。

自然科学分野だけでなく写真界でも巨星たる海野先生だけあって、お祝いに集まった顔ぶれは、老若男女写真家たち他、カメラメーカーの関係者などメンツはそうそうたるものだった。

海野先生をしても純粋に蝶の写真展は4回目だと言われていたが、この分野での先駆者たる力作にはただ見入るばかりである。難しいことは抜きにしても、被写体が好きであることが見て取れるというのは素晴らしいことだ。

オリンパスギャラリー東京 3月31日~4月5日

昆虫写真の巨星(左:海野和男氏)と四足動物の巨星(右:飯島正広氏)が、顔を突き合わせて何やら怪しい談義。話の中身は秘密w

大先輩たちがこうしてまだまだ元気で現役あることは喜ばしいことであると同時に、それに続く後輩たちが頑張らねばという思いに駆られるのはそれもまた時代だろうか。

会場で偶然会ったマサ先輩とは、この後夜の新宿へと繰り出すこととなった。

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本を読もう

2017/1/10

近年というべきか、忙しにかまけて本を読む機会がめっきり減っている。基本的に本がないと生きていけない人だったのだが、これも諸行無常なのかな。

ということで、我が心の師である星野道夫氏の著書を久しぶりに読み返し始めたところ。動画ばかりやって来ているので写真回帰の意味もあるが、フィルムカメラの時代、一枚一枚大事にシャッターを切っていた頃の気持ちを取り戻したいものだ。

星野さんはナイコン使いだったが、氏のプロフィール写真など見ているとF3またはF4だったかなと。でも世代的には絶対F2とかも使っていたのではないかと思ったりもするが、どうだろうか。

写真はX-T2+FD50mmF1.2Lで絞りF2、フィルムシミュレーションをACROSモードで。

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巨星墜つ

2016/5/7

すでに主要なメディアでは報道されているが、日本の動物写真のパイオニアとして半世紀以上活躍されてきた、田中光常先生が亡くなられた。享年91歳とのことである。

最近の若いカメラマンは知らないが、我々世代から上の動物カメラマンで田中先生と縁のなかった人はそうはいないのではないだろうか。直接の弟子でなくても、事務所のアシスタント的に関わった人も多い。アラスカで活動していた星野道夫氏(故人)は、3番目の助手だったと聞いている。

個人的に最後にお会いしたのはその星野氏の写真展だったと記憶しており、当時すでに80歳を越えておられたのに声もよく通り背筋もビシっとされ、フロリダでマナティの水中撮影をしていると話をされていたのが印象深い。

田中先生は、それこそ私などまだ生まれていない時代、プロの写真家という職業自体まだおぼつかなった頃から生きものの写真を撮ってこられた方で、ろくな機材などまだ無い時代、手探りの中で様々な撮影方法を考案してこられた。そうして野生動物写真というニッチなジャンルを切り開かれたのは、紛れも無く田中先生なのである。

この春、埴沙萠先生の訃報があったばかりで、こう悲しい話が続くと正直落胆の色を隠せないのだが、まずは長い間お疲れ様でしたと言葉を贈りたい。ご冥福をお祈りします。

20160507

この写真を見て月夜だと思った人がいるかもしれないが、これは紛れも無く日中の太陽である。何より今日は新月なのでそもそも月は見えない。

写真とはつくづく面白い。撮り方と見る側の思い込み次第でいかようにも印象が変わるのだ。

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訃報

2016/2/25

また、偉大なる先輩が一人旅立たれた。

一昨日、月夜野在住の植物写真家である埴沙萠先生がお亡くなりになられた。闘病されていたのは知っていたが、体調が戻った際には一緒に仕事をしていただける話も進んでいただけに、公私共に実に残念な知らせである。

私ごとき若輩が何やかや言うものおこがましいネイチャー写真の大先達。日頃からお付き合いの深かったマサ先輩の心中や如何ばかりか。重ね重ねご冥福をお祈りします。

20160225

まだ2月なので季節外れというわけではないが、南関東の山間地では春の降雪に見舞われた。

寒さが身にしみたのは、何も早春の寒気が流れ込んだばかりではなかろう。人が逝くということもまた、心に隙間風が吹くことに他ならない。

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なんてタイトル付けると、流行遅れの話題に乗ったのかと思われそうだが、これはれっきとした映画のタイトルである。あ、いやそっちの米の国の雪女の話ではなく(汗)、昆虫写真の大家、栗林慧氏が撮影と総監督を務める3Dネイチャードキュメントのことである。

栗林氏は、私のようなアニマ世代にとっては言わずと知れたNPS..ネイチャーフォトスタジオのことでナイコンのプロサービスではない..創設メンバーであり、押しも押されぬ昆虫写真分野では世界的名声の高い写真家として知られている。

大光量ストロボによるハイスピード撮影技術の開発に始まり、超被写界深度接写レンズ、通称「アリの目レンズ」を備えた特殊カメラの開発など、今現在、自然科学の分野で当たり前のように使われている技術を確立したのも同氏である。

そして40年以上も自然科学分野で活躍してきた実績が認められ、科学写真のノーベル賞と言われるレナート・ニルソン賞を受賞(2006年)されたのは日本人では初であり、生物写真の分野で紫綬褒章を受賞(2008年)された写真家も栗林慧氏が初めてである。

映画「アリのままでいたい」は、そんな同氏のお膝元である長崎県平戸を舞台に、ドイツの最新型内視鏡カメラを改造して撮影された、アリの目線から見た昆虫の世界を3D映像でまとめた作品である。最近は虫に興味を持つお母さん方もにわかに増えていると聞き及んでいるので、昆虫少年の夢を掻き立てるような本作を、是非とも親子ともども夏休みにご覧になっていただきたい。勿論、お父さんにとっても昔取った杵柄で、父親復権の役に立つことうけあいだ。

■映画『アリのままでいたい』
■監督:鴨下 潔/撮影監督:栗林 慧/音楽:菅野祐悟
http://www.ari-no-mama.com/introduction/index.html

20150510

先日、これまた動物写真のその世界では有名な飯島マサさん..もNPSメンバーのお一人..の紹介で、栗林先生にお会いする機会を得られた。前述したとおり、私にとってはアニマ時代からの憧れの写真家で、それはまさに雲上の方なのである。御年75歳!とは思えないその颯爽とした佇まいと、経験からくる言葉の重みに、すっかり酔うことも忘れて少年に成り下がった私であった。

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埴沙萠氏。先日の某国営放送をご覧になった方もいるかと思うが、我々の世代にはNPSメンバーの一人として知られている植物写真家。我が家の近くにお住まいで、40年以上も植物たちの営みを記録してきた方だ。

テレビの中の御大は、とても御年82歳とは思えないお達者ぶりに驚くばかりだった。埴先生は、一般的には動かないイメージが先行する植物が、さも動物のようにその営みのさなかに見せるダイナミックな行動を写真に収めている。

私のような凡人だと、せいぜい風に揺れる姿を狙う程度だが、植物の生態を熟知した埴先生の職人芸にかかると、我々の想像をはるかに超えた世界を見せてくれる。

ともすれば派手な生きものばかりに目が行きがちなネイチャーフォトの分野だが、足元の小さな宇宙にもっと目を向けていい、そう思わずに入られない埴先生一流の世界観に感服である。

埴沙萠の植物記 – 木と草と共に半世紀

20130708

関東甲信越は史上4番目の早さで梅雨明け。いきなり連日の猛暑で湿った空気が一気に暖められ、視界の周囲あちこちに雲がモクモク湧き上がる。早くも真夏の気配ギラギラだ。

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