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先週末、高崎の桜が満開と聞いて、用事で出掛けたついでに朝一番で高崎観音山で桜をGH6のV-Logで撮影してきた。

山頂にある慈眼院を訪れたのは久しぶりで、当然白衣観音を間近に拝むのもいつ以来って感じであるが、備忘録を兼ねるブログ記事によれば9年ぶりのようである。

高崎の街を見下ろすように巨大な観音様が建っていると話すと、県外の人は大抵怪訝そうに思うが、特に怪しい宗教絡みではなく、昭和の初めに戦没者記念のために建立されたもので、高崎市民には街のシンボルと言っても良い。

かく言う拙者は生まれも育ちも高崎なので、高崎観音山には子供の頃から馴染みがあって、中でも観音様に隣接していた水の国カッパピア..バブル崩壊後だったかに廃業..は、我々の世代には今のディズニーランド的な存在だった。

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

LUMIX GH6 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今まで映像編集はAdobe Premiere Proを使ってきたが、GH6を機に本格的にDaVinci Resolveに移行することにした。

DaVinci ResolveはBlackmagic Designが日本に上陸した頃に一度試したことがあったが、当時のバージョンでは仕事に使うには辛いものがあって放置したままだったが、今やバージョンも17となって名実ともに立派なノンリニア編集ソフトにのし上がってきた。

かたや最初に使ったPremiereのバージョンは6だっと記憶しており、映像編集で稼いでいた頃からの付き合いだが、さすがに建て増しにつぐ建て増しで最近は重い遅い高い..Creative Cloudなので料金は込みだけど..ときて、メイン業務でないここらが移行の潮時と考えた次第だ。

近年、映像クリエーターの間ではLogやRAWで収録した映像をカット編集し、LUTやLOOKを当ててカラーグレーディングして仕上げるのが主流だが、そういう編集フローでは旧態然としたPremiereのUIよりDaVinciのほうがしっくりくるものがある。

何より最後の足枷だったPremiereの呪縛から逃れられると、毎年納めているAdobe税を大幅に減額できるメリットがあったりするのだなw

今回もGH6の強力な手ぶれ補正頼みで基本的に手持ち撮影としており、パナライカ100-400の望遠側であっても三脚は使用していない。

V-Logで収録しているのでLUTもV-709を当て、H.265で書き出してYouTubeにアップロードしている。

ちなみに一部120pのHFRを使用して20%スローとしているが、DaVinciで120pを使う場合は有償版のStudioにする必要がある。

GH6は当初は見送る算段だったと以前書いた。その懸念理由は主に2点。

一つはマイクロフォーサーズらしからぬその大きさと重さで、同様に大きいG9PROと比較しても若干サイズが大きくなっており、35mmフルサイズのα1よりも大きい。重さに至ってはG9よりも160g以上重く、35mmフルサイズのEOS R5よりも重い。

この手の話は数値だけだと文字通り大きく重くなっているのは事実だが、実際はグリップを握った際の感触とバランスでかなり変わってくるので、GH6の実物を握った限りでは思っていたほどではないかな。と言いつつ、それはあくまでGFX100Sに比べれば相当には軽く小さいというだけであって、ED12-100あたりを付けて片手で保持するには重いとは思う。

Sシリーズを見ていればわかるが、パナはソニーとは設計思想が明確に異なるので、何でもかんでも小さくすれば良いというふうには考えおらず、使い勝手や放熱効果などを犠牲にしてまでマイクロフォーサーズという理由で小さく設計する気はさらさらないと言ったところだろう。

GH6が大きく..正確には分厚くなった..重くなった理由は、5.7K動画を無制限ノンストップで収録し続けるために、その放熱効果を狙った冷却用のファンの搭載なのは間違いない。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

S1Hではお馴染みの放熱用のスリット。内部の温度上昇時に回るファンはその奥に配置されている。

個人的に長時間収録することは稀なので、真夏でもない限りファンのお世話にはならないと思っているが、こればかりはその状態にならないと何とも言えないので、保険の意味でもあるとないの差は大きい。

こういったある種古典的な手法..暑ければ扇風機を回す的なw..であっても確実性の高い仕様を実装できるのがパナであり、たとえ民生機であっても手を抜くことがない。残念だがこの手の質実剛健な発想がソニーやキヤノンにはない。

この冷却用ファンに関係して、パナは動画撮影を想定して以前から背面モニターはバリアングル型を採用している。バリアングル型は自撮り用途でも使えるので、ユーチューバーな人たちにも好まれるのは周知の通りだ。

ただ、横に展開した時点でHDMIなどケーブル類と干渉するのが問題だったので、そのためにわざわざ外付けモニターを使う向きもあったのだが、冷却用ファンの厚み分だけ背面モニターが後ろにずれた上に、S1H同様にチルト機構まで組み込んできたため、横方向に展開してもケーブル類との干渉がなくなったのは地味にありがたい。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

二つ目は動画のEXテレコンが無くなったこと。で、これは結論から言うと拙者の勘違い..と言うか情報不足だな..だったので懸念でもなんでもなかったのだけどね。

GH2以来、望遠野郎がパナのマイクロフォーサーズ機を使う最大の理由がこのEXテレコンの存在である。いわゆるテレコンバーターの類ではあるが、光学的に焦点距離を伸ばすのではなく、センサーの中央部分をクロップする仕様のため、ノイズ処理など除けば理論上は画質劣化がないという利点がある。

他社ではクロップした上で画素補完して解像度を疑似的に上げる仕様が散見されるが、そのやり方は少なからず画質劣化を伴うことになるので、クロップして画素数が減ってもそのままにしてもらったほうが後処理で何とでもなるので都合が良く、それが動画なら尚更である。

画素数の関係で4K撮影時にEXテレコンが使えないのでGH5sを見送ったのと同様、GH6どころから以降のGHシリーズでEXテレコンが無くなる可能性があるのかと残念に考えていたのだが、実はEXテレコンという名称がなくなっただけで、相当の機能が別の名前で用意されていたことに、事前にPDFマニュアルをダウンロードして読んでみて気がついたのである。

それが「動画撮影範囲」で選択できる「FULL」と「PIXEL/PIXEL」で、後者の「PIXEL/PIXEL」がその相当機能である。

PIXEL/PIXELはセンサーの1ピクセルを動画の1ピクセルとして記録するため、GH6の5.7Kセンサーだと4Kの場合は理論上は1.4〜1.5倍相当にクロップされる..公式にどこにも明示されていないのは不思議..ことになる。これは実機で確認してもそんな感じで間違いなかったので一安心。

と言うことで、GH6は重さの問題を除けば当方の使いかたでは懸念は払拭されているという話である。

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GH6

2022/3/27

LUMIX GHのニューカマーはもはや完全なシネマカメラの領域に踏み込んできた、GH6はまさにそう思わせるカメラだ。

すでに先代のGH5から本格的にそっち方向へ振ってきていたが、よりその位置付けは鮮明となり、35mm版のSシリーズとの棲み分けをする意味でも、またマイクロフォーサーズから撤退しないという意思表明..まあ今のところはと考えた方が無難だが..とも受け取れる。

ミラーレス機が主戦場になって以降、各社が挙って動画性能を喧伝してきているが、最大解像度で撮れば周辺がクロップされたり、フレームレートを上げると途端に熱停止したりと、何々をしなければ出来るが何々をしたら出来ないとったエクスキューズ付きのケースが多い。

その点、外部ストレージに頼ることなく4K60Pをノンストップ無制限に記録でき、5.7Kからオーバーサンプリングして出力される4K120Pなど、クロップなし4Kの解像感と広大なダイナミックレンジのヤバさは、映像制作者ならすぐにわかるはず。

センサーサイズが小さいマイクロフォーサーズの優位性を逆手にとって条件付き何々を排した結果、GH6は現在市場にある動画が撮れるミラーレス一眼カメラの中で、間違いなくトップクラスのモンスターと言える。

iPhone 13 mini

1ヶ月前までは6は見送る算段でいたが、いつもの保険をかけておいてそれをキャンセルしていなかったが為に発売日に手元に届く事態になったw

G9PROとS5の嫁ぎ先がすぐに見つかったのも大きいが、久しぶりに映像制作のジョブが入ってくることになったので、まあ大人の事情というのが実際のところだ。

ニューカマーをすぐに実戦に投入するのか?という疑問もあるかもだが、撮影自体はまだ少し先のことだし、何よりLUMIXの操作性は従来機とまったく同じなので、10年以上GHシリーズを使ってきた身には新型でも何も問題ない。

LUMIX GH6 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 4K映像から切り出し

ジンバル要らずと評判の強力な手ぶれ補正のテストを兼ねて、手馴しに軽く近所で撮影。

4K60P 4:2:2 10bit Long GOPをV-Logで収録し、PremiereでV-LogのLUTでカラー調整してみたが、想像以上に情報量が多いヤバい感じの絵面に久々感動。

と言うことで本日雪解けの庭先でフキノトウを収穫したのと、ウグイスの今シーズン初鳴きを観測したことも併せて報告しておこう。

223+1

2022/2/24

剛性感が高まって頑強さが増し増ししたGH6だが、ボディ底部にボス穴が開けられているところを見ると、リグに載せて使ってくれとメーカーが言っているのと同義だな。

ボス穴はフネに乗せることが前提のビオカムコーダーに多く見られるものなので、深読みせずとも意味合いとしてはそういうことになろう。

実際使っている知り合いに聞いたらLUMIXではS1Hにも付いているらしいので、GH6はGH5の後継機というより、S1Hのマイクロフォーサーズ版という見立ては間違ってない感じ。

それにアクセサリーにバッテリーグリップ..というかバッテリーパックだが..が用意されていないこともその辺の解釈を裏付けることになる。

リグに載せる限り、USB-CでPDに対応しているので外部給電で困ることはないだろう。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ネコの日に続いて昨日は223で富士山の日だったそうで、とりあえず富士山の写真をアップしておこうか。って本来なら昨日アップすべき内容だが、すっかり失念していた..

写真は裏山の小沼越しに望む富士山。裏山も平成の大合併以降は1/3は前橋市だが、それ以前は富士見村だった。

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