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望遠マクロ

2022/9/18

フィルムカメラ時代には各社とも200mm前後の望遠マクロを用意していたが、デジタルカメラになって以降めっきり見かけくなった。

魚眼レンズとかと一緒で特殊撮影の分野になるので、専門性の高い虫屋のような人達以外ニーズが無いのと、望遠ズームの近接能力が高くなっているというのがあるだろう。

OMのマイクロフォーサーズレンズはどれも近接撮影能力が高く、35mm換算で0.5倍程度まで寄れるのはザラで、マクロ域にそこまで行く必要がなければ十分である。

そんなOMが新しい望遠マクロを用意しているらしく、90mmというから35換算で180mmなり、噂では4倍程度までの倍率を実現するとのこと。

何かと35mm版と比べられてこき下ろされるマイクロフォーサーズwだが、超望遠とかマクロなら圧倒的に優位となるわけで、OMはもっとこっちのカテゴリを攻めるべきだろうね。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

気温が高ければすぐに逃げるツマグロヒョウモンも、この季節の早朝はさすがに動きが鈍い。

パナライカ100-400も35mm換算で0.5倍のハーフマクロ性能があるので、この程度の近接撮影はお手の物。何よりズームレンズなので、近づいてから動かずに画角を変化させられるのが便利である。

またぞろ35mmフルサイズがほしいと思っているが、最近評判のOM-1はどうだろうか?という相談を受けた。

またその話かと思う事案なので、いつものように「1mmでもフルサイズが気になっているならマイクロフォーサーズ(m4/3)は止めておいたほうが良い」「写真が上手く撮れないことをセンサーが小さいせいにして後悔することうけあいだから」と言っている。

何度も書いていることだが、35mmフルサイズだろうがAPS-Cだろうがm4/3だろうが、ブラインドテストしたらどれがどれかなど絶対分かりっこないと断言できるので、結局は撮影者の気持ちの問題ということに他ならない。俺様は35mmフルサイズで撮っているんだ!と悦に浸りたければ素直にそうすれば良いのである。

そもそも我々のような生きもの屋が好んでm4/3を使うのには理由があって、800mmや1200mmなどという超望遠域を含めても機材の携行コストは極めて小さく軽く抑えられるので、35mmフルサイズとは比較にならないのである。

さらに言えば金額的コストも然り。前述の質問者はナイコンZ9で野鳥や風景が撮りたいような話だったが、Z9..納期一年待ちらしいのでそもそも今シーズンは手に入らないだろうがw..に超望遠と大三元ズームの組み合わせでは軽く200万超えコースとなるが、例えばOM-1なら60万もあればそれなりに揃うのである。

Z9が現行ミラーレスカメラで最高性能であることは揺るがない事実であるが、OM-1と比べて値段に見合った差があるかと言えばそれは前述の通りなので、そこに70万払える人はZ9を買えば良いだろうし、目的が明確であればOM-1やGH6で何も問題ないのである。

Google Pixel 5

拙者の場合は天狗様仕様の超望遠システムの都合があってマイクロフォーサーズは手放せない。

昔と違って今は35mm版のボディも使えるアダプタを用意している..実際ちょっと前までS5で使っていたしね..が、GH6のようなm4/3機が存在する限りはまだまだm4/3を優先して使うことになる。

鳥の写真ばかり載せていると野鳥カメラマンと思われそうだが、OM-1はレンズを向ければ歩留まりよく鳥の写真が撮れてしまうので、時期も時期だししばらくはそれも致し方なしだw

まあ写真を始めた理由がそもそも鳥だったので、その認識自体は当たらずとも遠からじだが、鳥を専門に撮るのは15年以上前に足を洗っていて、今は生きものと自然全般に広くと言ったところだ。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

で、先日の妙義での与太話。

引き上げ時に駐車場に留めた車脇にヤマガラがフレンドリーにやって来て、花の中から何かの幼虫をついばんでいたので、OM-1で狙っていたところ、ニヤニヤしながら白レンズを抱えたオッサン..というか爺さんだな..が近づいてきた。

こちらが撮っているヤマガラを狙いに来たのかと思っていると、「何だヤマガラか」とつぶやきそのまま続けて、やれマイクロフォーサーズはセンサーが小さいからダメだの、オリンパスなんかもう終わりだとの腐し始めた。

何だコイツと思い振り返ると、抱えていたご自慢のEOS R5とRF100-500?を目の前にかざして、やっぱり写真はフルサイズだよねぇなどとほざきやがった。

これは久しぶりにフルサイズと白レンズでマウントするカメラ親父の登場だなと判断し、すかざす肩から下げていたGF100-200付きのGFX100Sで桜を撮るふりをしながら、「そうだよなぁ、やっぱ写真はセンサーサイズと何より画素数だよなぁ」とつぶやくと、バツが悪そうにR5を小脇に無言で去って行ったとさ。

ということで、GFXは悪霊退散によく効く御札のような存在だなと、あらためて思い直した日であったw

OM-1に続いてマイクロフォーサーズ陣営からパナのGH6の噂が流れてきたが、どうやら来週辺りに正式発表があるらしいので、噂ではなくホンモノの情報っぽい。

事前の噂通り5.7K/60Pやら4K/120Pが行け、ダイナミックブーストなる聞きなれない機能があるなど、GH5Sの後継機つまり完全に動画機にコンセプトを振ってきったようである。外観上も背面の液晶モニター側に空冷のファンらしきものが見て取れるので、S1HのGマウント版的なモデルなのだろう。

それにしても、まだ噂なれどボディ単体で740gもある点には驚きを禁じ得ない。よもや35mmフルサイズのR5より重いとはなんともいやはやである。

マウント部がネジの本数が2本増えている点から見ても、相当に剛性を高めつつ放熱効果の為に強制空冷のファン含めそういった部分に力を入れきたのがよく分かるのだが、それにしても小型軽量に利があるべきマイクロフォーサーズ機でそれはどうなのかと思ったり。

GH2以来歴代のGHシリーズは手に入れてきたが、ちょっと今回は見送る公算が高いかな。そこまで今は動画撮影に入れ込んでいないのもあるが、秋頃にG9PROの後継機が出るのではないか?という希望的観測があるのでね。

G9PROは一代限りというのは以前から言われてきたし、今のパナにそこまで体力があるか微妙なところだが、GH6をムービーカメラとしてここまで振り切ってきたことを考えると、スチル用のモデルが必要になるのではないかと思うわけである。

などと言いつつも、マイクロフォーサーズ愛から手を出す可能性もゼロではなかったり..w

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨日と同じ場所から撮影した谷川連峰。うちから眺めた時との決定的な違いは手前に三峰山が重なるかどうかということ。三峰でブラインドになっている名前の由来でもある谷川の谷地形がよく分かる。

今日は夜半から降雪模様だったが、30cm弱と予想より意外に積もったかな。そのせいで朝から餌台が賑やかである。

カメラの電源スイッチの位置はメーカーに依って違いがあって、すぐに電源オンにしやすい位置に配置するか、逆に誤って操作しないよう撮影中に触れないよう配置するかに大別される。

以前使っていたキヤノンのEOSで不満だったのがまさにその位置で、片手での操作はまず不可能。これはフィルム機の名残をそのまま引きずってきており、踏襲することの意味を悪い方に考えていると言って良い。デジタルに変わるタイミングでUIを変更するチャンスだったのに。

当時はニコンのレリーズ周りに配置された電源スイッチに感心したものだが、今どきのミラーレスカメラの多くが同じようにレリーズ周りに設けているのは、デジタルカメラになって以降、特にミラーレスカメラのバッテリーの消費量と関係しているからだろう。

各社省電力にはかなり気を使っているフシはあるが、やはりこまめに電源をオフにするほうがバッテリーの持ちは良いのは自明の理である。

携行中にしばらく使わないと思えば電源は切っておく習慣が身についているので、撮影直前に右手でグリップしてそのまま電源オンにできるレリーズ周りにあったほうが都合が良い。

フジは歴史的にニコン機を模している部分があって同じく安定のレリーズ周りだが、オリンパスはEOS同様に頑なに片手では操作できない軍艦部左側に配置していて、E-M1系は一番使用頻度が高いもののこれには未だに慣れないでいる。

で、さらに問題は未だ迷走中のパナ。マイクロフォーサーズのGシリーズは位置こそ軍艦部右側だが、右手でグリップした状態で電源を入れるのはかなり難易度高い。G9PROでようやくレリーズ周りに配置され、これからパナ機はここに固定か?と期待したのもつかの間、Sシリーズではまた軍艦部上部に戻ってしまった。

動画撮影時にリグ組んで三脚に載せるケースでは軍艦部にあったほうが良いとは思うが、SもGも基本的にスチルカメラであるし、パナ機の操作性は非常に優れているだけに、電源スイッチの位置をレリーズ周りに固定してほしいところである。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

パナのカメラ事業の比重は業績全体からするとかなり低いこともあって、撤退の可能性も時々噂されている。

特に35mm版のSシリーズが出てきた時はマイクロフォーサーズは止めるのでないか?と心配されたが、普及価格帯の製品はともかくも、動画に強いGHシリーズに関してはまだ続けていく雰囲気は辛うじて残っているようだ。

そんなGHの後継機も6が年内もしくは来年初めには出てくることがすでに公式にアナウンスされている。噂の新型センサーは画素数的に8Kは無理だが、5.6Kぐらいはイケそうな話で、当然のように4K120Pは確実であろう。可能であれば240Pだとモアベターよ。

ただ、セールス的に成功したとは言えないG9PROの後継機はないだろうね。個人的にG9は評価高いのだけども。

夏に噂のあったパナの新型マイクロフォーサーズ機、BGH1が正式に発表された。

EVFもなければモニターもなく、本体を手で保持するような意匠など微塵もない形からして、見事なまでに業務用途を標榜しているプロダクツである。

業務で動画撮影となると、撮影目的に合わせてリグを組み、外部モニターやレコーダー、マイク等々を組み合わせて使うのがスタンダードなので、極端な話カメラ本体はセンサーとプロセッサにレンズマウントが付いていれば、形状はプレーンなスクエアが良いのは自明の理である。

マルチカメラワークでの取り回しの良さや、ジンバルやドローンに積載するのにも好都合であろう。なぜ動画を撮影するのにスチルカメラの形をしているのだろう?という問いに、パナが出した答えがBGH1ということになろうか。

形はともかく、スペックから見て取れるのはGH5Sの正当な後継機ということだ。C4Kを記録するので画素数はGH5Sと同様に1000万画素あれば十分で、この辺りの考え方はソニーα7S系と同じだ。

デュアルネイティブISOによる常用感度がISO51200..204800まで拡張可..というマイクロフォーサーズ機にあるまじき高感度性能はGH5S譲りで、別売りだったV-Logも最初から標準で搭載され、C4K/60Pを4:2:0 10bitでSDカードに記録できる辺りはスペックアップしている。

業務機なのでSDI出力やBNC端子などの装備は当然としても、マルチカメラワーク時に遠隔操作するためにEthernetのLAN端子を装備しているのは珍しい。しかもPoE+対応機器ならLAN端子から給電も可能のようである。

取り敢えず、オリンパスの身売り騒動時にパナもマイクロフォーサーズから撤退するのではないかとまで噂されていたが、現時点でそこは完全否定、杞憂に終わったようだ。

ソニーα7SIIIに対して画素数が少なすぎるとか明後日の方向から批判しているような輩が、BGH1はEVFやモニターが無いじゃないかどうやって写真を撮るんだとか、的外れで恥ずかしい批判を展開しないことを望むぞw

30万を切る価格で登場するBGH1は、業務用シネマカメラとしては破格に安い。が、外付けモニターなど出力デバイスが別途必要になるのと同時に、三脚運用かジンバルでの可搬が必須となるので、実際に運用するには他に持ち出しが必要になることは覚悟しなければならないず、そういう意味で使うにはそれなりの覚悟が必要なカメラだな。

FUJIFILM X-T4 / XF35mm F1.4 R / ETERNA

しばらく続いていたエゾビタキの立ち寄りもパタリと無くなり、端境期っぽい状態だなぁと思っていたが、今朝は蒟蒻畑でノビタキを見掛けた。

ま、そんな時ほど望遠レンズは持っていないってのはどうよw

フジのXシリーズの他にマイクロフォーサーズ機も併用している理由の一つは望遠レンズである。

キヤノンやニコンを使っていた若い頃は大砲レンズを担いで歩き回っていたが、寄る年波には勝てず、もうあんな巨大で重いレンズは勘弁なので、35mmフルサイズ比で焦点距離が2倍になる..正確には焦点距離はそのままで画角が相当になる..マイクロフォーサーズが便利この上ない。

キラーレンズは言わずと知れたオリのED300mm F4.0 IS PROで、あの大きさでロクヨン相当というのは、一度使ったら止められない。画質も100万以上する白レンズと比べてもまったく遜色ないしね。さらに1.4倍テレコンで840mm相当が、2倍テレコンで1200mm相当が常用できるのも二重丸。

そのオリから200-800mm相当となるED100-400mmが登場するが、コンパクトさと軽量という意味ではパナライカのVARIO-ELMAR 100-400mmも抜きん出いている。

とにかく小さくて軽いはすべてにおいて正義なのだ。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

フジだと今のところ超望遠域はXF100-400mmの一択となる。XシリーズはAPS-Cなので約1.5倍換算となり、望遠端で600mm相当になる。

望遠レンズではマイクロフォーサーズを使うことが多いのだが、ではXF100-400がED300PROに比べて劣っているかと言えば決してそんなことはなく、望遠ズームとは思えない解像度の高さはなかなかである。

写真は400mm側の最短撮影距離付近での撮影だが、その解像力と描写力は見事だ。

キヤノンのEF100-400と比較して重さこそ軽いがサイズ感が同じなのはアレなんだけどw、当該レンズも1.4倍と2倍のテレコンが装着でき、これまたそれぞれ840mmと1200mm相当で運用でき、機材をフジ縛りにする場合は当然ながら同レンズのお世話になっている。

フジはスポーツ報道や野生動物撮影のような分野をターゲットにしていないようなので、超望遠の単焦点レンズのラインナップは現状望むべくもないが、防塵防滴に拘った堅牢性の高いX-H系のボディの存在を考えると、400mm F4〜500mm F5.6クラスで重さ2kg程度の超望遠レンズが欲しいとは思うぞ。

先日、オリンパスへの鎮魂を込めて..いや、その言い方縁起悪ぃってばよw..E-M1Mk3とパナライカVARIO-ELMAR100-400の組み合わせを紹介したが、天狗フィールドへ出張っていく時のお供はやはりこの組み合わせが多い。

林道脇など車輌から離れることがない場合はE-M1XとED300PROだが、観察機材一式を背負って歩行による移動や登山を強いられる場合は、収納性の高さから前述の組み合わせに落ち着く。

E-M1Mk3を入手する前はボディは超望遠コリメート兼用のパナ機..G9 PROやGH5など..だったが、レンズに関しては不動のセットである。

iPhone 11 Pro

セットというのは写真の組み合わせのことで、標準域は以前はパナライカのVARIO-ELMARIT12-60だったこともあったが、現在はED12-100PROに落ち着いている。

この2本だけで35mm換算にして24〜800mmを間断なくカバーでき、しかもE-M1Mk3なら必要とあれば手持ちハイレゾショットで5000万画素でも記録できるのは便利この上ない。

しかもサコッシュ的なカメラバッグに同時に収納できてしまうので、フラットな地形なら体の前に下げていつでも取り出せるようにしておいたり、登攀で両手を使わなければならない時はバックパックの上部に仕舞っておける。

たった25cm×15cm×12cm程度のスペースに上記2本のレンズとボディを収めることができる..どちらのレンズを装着しておいてもOK..のは、まさにマイクロフォーサーズの真骨頂だろう。

ソニーのα7系は35mmフルサイズながら小型であることを喧伝しているが、レンズをみればどれもこれも巨大で重く、システムでみればとても小型と言える代物ではない。一応、α6000系でAPS-Cもラインナップしているが、後述するキヤノン同様にそこに本気度が感じられない。

ナイコンはZマウントになってもAPS-C..DXとか言っているアレね..を続けるようだが、マウントは35mmフルサイズと共用であるため、どう考えても無駄にでかいレンズを使い回すことになろう。それに企業体力を考えても、もはやニコワンのような小型軽量なシステムなど望むべくもない。

キヤノンはEF-MでAPS-C専用マウントのレンズを用意しているが、RFマウントとのヒエラルキーが邪魔をして、レンズシステムがどうしても「それなり」のものしかラインナップしていないし、恐らくその営業戦略は今後も変わらないだろう。

当たり前だが写真はレンズも含めたシステムで撮るものである。ということで、ボディをどんなに小さくして「小型」を謳ってみても、マウント径を広げた結果巨大で重くなったレンズを使わなければ良質な画像が得られないのでは、本末転倒と言っても良い。

以前に35mmフルサイズのオススメはLマウントアライアンスのパナSシリーズと書いたが、では個人的に使うかと聞かれれば、ボディもレンズも妥協することなく巨大なその姿を目の前にすると、さすがにそこは躊躇するw

iPhone 11 Pro

というようなもっともらしい理屈はさておき、歳をとって体力が落ちたため、あまり大きく重いものを持ち歩きたくないというのが本音w

昔はそれこそLoweproのプロトレッカーにEOS-1付きのゴーヨンやロクヨン、F5付きのヨンニッパロクヨンを入れて、アラスカのバックカントリーなど道なき道を歩いていたこともあるが、もはやそれは過去の栄光?という思い出の世界となったw

その点、富士フイルムのXシリーズとオリンパス・パナソニックのマイクロフォーサーズシステムは、それぞれ規格に沿って最適化された専用設計であるため、システムとして無駄なく小型軽量であることが良い。画質も前述の各社35mmフルサイズと何ら遜色はない。

上の写真は歩きまわりながら撮影する際の機材セットの一例で、左がフジのXシリーズ、右がマイクロフォーサーズの場合である。

フジはバッテリーグリップ付きX-H1にXF14mm・XF18mm・XF35mm・XF60mmマクロ・XF90mm、マイクロフォーサーズはオリンパスのE-M1Mk3にED8mm Fisheye PRO・ED12-100 PRO・ED30mmマクロ、パナライカのVARIO-ELMARIT 8-18mm・同100-400mmである。

写真のカメラバッグはPeakDesignのスリング式のショルダーバッグで、フジなら21mm〜135mmの明るい単焦点レンズを5本、マイクロフォーサーズなら16mm対角魚眼から800mm超望遠までを、容量わずか10L程度のコンパクトなバッグに収納して携行できるのである。

EでもZでもRFでもLでも、35mmフルサイズで同じ焦点距離のレンズ群を一つのバッグで携行することを考えてみれば、これがどれだけ凄いことかお分かりだろう。

オリンパスから引き継がれる映像事業の動向は気になるところだが、さすがに今使っているカメラやレンズがすぐに使えなくなったり陳腐化したりするわけでもない。

仮に後継企業が事業継続に失敗して撤退になったとしても、工業製品としてその後数年のメンテナンスは担保されるはずなので、さほど問題はないだろう。

E-M1系ボディの素晴らしさに気が付いたのは遅まきながら昨年のE-M1Xからだが、レンズシステムはマイクロフォーサーズ規格なので、いざとなればパナもあるので何とかなるかと個人的には楽観視している。

そもそもうちにあるマイクロフォーサーズマウントは動画目的にパナを使っていたからに他ならずで、オリンパス機を使うようになってから手に入れたのは対角魚眼のED8mm Fisheyeのみである。

と言いつつ、そのパナも色気出して35mmフルサイズのLマウント機にも手を広げているので、実はパナのほうが先にマイクロフォーサーズから撤退するのではないかと思っていたのは否定しないw

マイクロフォーサーズの良いところはとにかくシステム全体がコンパクトに収まる点にあり、季節に天候それに昼夜を問わず野外で活動する生きものクラスター系カメラマンにとって他に選択肢のない唯一無二のシステムである。

営業戦略上お荷物になるようならE-M1Xは取り敢えず無かったことにしてもらっても結構なのでw、引き続きその方面への訴求というか配慮は怠らずに事業継続して行って欲しいぞ。

iPhone 11 Pro

E-M1Mk3とパナライカVARIO-ELMAR100-400の組み合わせは、生きもの系カメラマンにとってパナとオリのコラボの極みの一つで、それはつまりマイクロフォーサーズならではの賜物と言って良い。

800mm相当(35mmフルサイズ換算)までのズームレンズを装着したカメラを、ショルダー型のカメラバッグにこの状態で収納できるサイズ感は奇跡に近い組み合わせだ。

しかも同時にED12-100など標準ズームを装着したE-M1Xクラスのカメラをもう一セット収納でき、24mmから800mmまでを同時に肩がけで可搬できるそのコンパクトさたるや、まさにいわばwマイクロフォーサーズさまさまである。

ちなみに当該セットだと、Peak DesignのCaptureを使ってカメラバッグの脇に吊るすことも可能(写真右)。バックパックの時はセオリー通り左側のショルダーハーネスで胸元の位置に下げている。