タグ : オオセンチコガネ

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擬態とは逆にやたらと目立つ昆虫もいる。写真のオオセンチコガネの美しい金属光沢の輝きはどこにいてもよく目立つ。

捕食者の目を躱そうという意図が微塵も見られないのは潔い?が、アカショウビンやブッポウソウの生息地なら厳しい感じがするけどどうなんだろうか。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

オオセンチコガネはいわゆる糞虫の仲間で、動物の糞や死体に集まるスカベンジャー。その生態は一般には好まれそうにないが、こういう種がいるからこそ野外に死体や糞が放置されてないことは知るべき。

生物多様性とはこういう存在そのもの。

落とし虫

2018/7/14

田舎の路上には色々なものが落ちているが、この季節によく見かけるのは昆虫の類である。

早朝は特に多いが、日中に車の往来が激しくなると場所によっては轢かれてしまうか、何者かの胃袋に収まるか、もちろん無事に森に帰っている可能性もある。

FUJIFILM X-H1 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

路上で宝石のごとく光り輝くのはオオセンチコガネ。コガネムシの仲間だが、この連中の一族は誰が呼んだか糞虫と呼ばれている。

あまりありがたくない別名ではあるが、食物連鎖では大変重要な任務を負っていて、この仲間が野外における生きものの糞の分解に大きな役割を果たしているのである。

例えば奈良の東大寺周辺には結構な数のシカがいて、その糞の量も膨大なものになっているが、シカの数からイメージするほど糞まみれでないのは、この糞虫たちのおかげなのである。

アフリカでゾウの糞を後ろ脚で転がしている姿で有名なスカラベことフンコロガシも、この糞虫の仲間である。

FUJIFILM X-H1 / XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

先のオオセンチコガネは遠目にもその色で認識できたが、こちらヒグラシは透明な見た目からその存在を認識するのは難しい。が、生きている限り鳴いて音を出してしまうのは、やはり羽化後の生命の短さだろうか。

ジジジジと鳴いて転げ?回るのですぐに存在は判ったが、近づいて見てみると、片方の羽がまだ伸び切ってないうちに幹から落ちてしまったようだ。

まあこうなると残念ながらアリの餌になる運命だが、何気に30分ほど後に見たときには跡形もなかったので、もしかしたら無事に逆境を打破できたのかもしれない。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

昨日は久しぶりに夕暮れ空が焼けた。そして夕焼けの翌日が晴れなのは昔からの言い伝え通りで、今日は沼田界隈でも36℃の猛暑日であった。

さらにこの暑さは何やら週明けまで続くらしいので、終日の野外活動には十分注意が必要だ。