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早春の森でフィフィフィと早口の口笛が聞こえてきたならそれはゴジュウカラ。

さながらキツツキのように木の幹を上下自由に行き来できるが、名前の通りシジュウカラなどと同属のれっきとしたカラ類の仲間である。

他の多くのカラ類も重力を無視したように木の幹に留まることができるが、ゴジュウカラのように幹を伝っての移動はしない。

先にキツツキのようにと書いたが、頭を下にして降りてくる動作ができるのは本種とキバシリくらいで、キツツキの中でも小柄なコゲラにもできない点では、本種の機動性がことさら高いと言えようか。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / ノートリミング

某所の尾根近くで天狗様待ちの際、寄りかかっていた幹の裏側に気配を感じ、しばらく様子見ているとゴジュウカラがかくれんぼよろしく顔を出したり引っ込めたりを繰り返した。

やけにフレンドリーだなと思いつつも幹から少し離れて見守っていると、クルクルと幹を回り込んで来て、樹皮の隙間から種子を取り出して食べていた。

貯食してあったのかたまたま見つけたのかは定かではないが、こちらの存在をまったく気にかけないその仕草から、普段人を見ることがないのだろうと想像できた。

それにしてもE-M1Xの鳥認識AFの優秀さには相変わらず驚かされる。この至近距離でもしっかりAFが追随していた。

ヘイズの影響で春はどこかモヤっとした遠景となる。

張り詰めたような凛とした冬の厳しい空気感が解放され、なんとなく緩くなってきたなって感じを受ける。

特に雨上がりにガスが発生しやすくなるのも春らしく、途端に日常の景色がそれらしくなる。

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.

冬の間はパリッとメリハリのあるクラシックネガを好んで使っていた。

ノスタルジックネガは先日はネイチャーではあまり使う機会はないかもと書いたが、春のこのモヤっとした空気感には意外に合うかもね。

カテゴリ:季節感

小さな山の春

2021/4/13

まだ少し春らしからぬ寒さが本州を覆っている感じ。

ちょっと前に標高1100m付近の森を歩いたが、ガスっていたせいもあってまだ寒々とした景色であった。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

それでも林床からスミレが頭をもたげている姿に、小さな山の春を見た気がする。

カテゴリ:季節感, 未分類

トビは猛禽類の仲間として普通種といえば普通種であり、海から高山までどこにでもいると言えばどこでも見掛ける鳥である。

拙者と同世代以上であれば、子供の頃はパイロットのボールペンのコマーシャルの影響で「トンビ」と言っていたはずで、今でもうっかりするとトンビと言ってしまうクセが抜けないw

普段、天狗様を探していて稜線の上にスコープを向け、シルエットが本種だったりした時に何だ「トビか」と悪態つくのは我々の悪いクセだが、特定の生きものにのみ愛を注ぐ性故に、生きものすべて平等というわけではないのだw

ただ、そんなトビも意外に家の周辺ではあまり見掛けなかったりする。

まあ単に野菜畑ばかりで、スカベンジャーな彼らが好むような適当な餌がないというのが実情で、隣地区の牧場の堆肥場ではそれなりに待機組がいるのも事実だけど。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

天狗様のような力強さや、チュウヒのような優雅さ、ハイタカ属のような機敏さはなく、いつものらりくらり飛んでいるイメージが強いが、意外に風を捕まえて飛ぶ術には長けているから興味深いところもあるかな。

いつでもどこでも見られるから、逆にちゃんと撮れられていない種とも言える。

カテゴリ:猛禽|タグ:

時期的なものもあるが、こう寒いと生きものの姿は鳥ぐらいしか見かけないのだが、雑木林の陽だまりでキタテハヒオドシチョウを見つけた。

キタテハヒオドシチョウは成虫の状態で冬越しするので、暖かくなると樹洞などから出てきて活動を始める。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

なかなかジッとしていてくれないので1200mm..別のものを狙っていたので..で狙うのはしんどいが、時々思い出したようにキブシの蜜を吸いに来ていた。


2021-12-2 更新
まあさ様よりキタテハではなくヒオドシチョウではないかと指摘あり、確認して訂正します。

カテゴリ:小動物|タグ:,

いやマジで寒い。今週は朝は連日の氷点下で、朝晩は特にストーブが欠かせない生活に逆戻り。

冬物はもうタンスの奥に仕舞い込んでしまったので、再び半纏を引っ張り出して仕事中は羽織る始末である。

例年ならGW頃まで冬物は出しておくのだが、3月の感じで今年はもう寒の戻りはないと判断したのが完全に裏目に出ているな。

家の周囲にはまだツグミも沢山残っている..正確には北帰行の途上の個体群だろう..し、結局は例年並でゼーレのシナリオ通りだったということかw

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

どんだけ寒いかって、ミズキの樹液が氷柱と化しているので、視覚的にも十分寒いw

これがサトウカエデならカラ類のホバ舐めが見られそうなものだが、少し離れて30分ほど待ってみたが何も寄り付かなかった..

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / ASTIA

近所の桜も開花に待ったが掛かってしまっている様子。

カテゴリ:季節感, 花・植物|タグ:, ,

拡大ノスリ

2021/4/9

近所のノスリの行動が活発である。

今シーズンはすでに雌が抱卵に入っているようで、雄が単独で狩りを行っている姿をよく見かける。

巣に近いいつもの林縁で探餌中のところを撮影したが、上の画像は下の画像の中心部をクロップして強拡大したものである。

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / PROVIA

写真の林縁付近は冬場にフクロウもよく探餌で利用しているので、最初はもしかしてと思ったのだが、この時は双眼鏡持っていなかったので、とりあえず撮影して背面モニターで拡大したらノスリと判明した次第。

1億画素の無駄な使い方と言われそうだが、まあナントいうか、電柵の本体電源のパネルの文字まで読めそうだw

カテゴリ:猛禽|タグ:

我が家より50mほど低い標高ラインでは七分咲き程度の状況で、仕事場の窓から見える景色がだいぶ華やいできた。

ここ数日の寒の戻りの影響か、庭のソメイヨシノはまだ一つも花は開いていないが、それでもこの週末あたりにサクラサクになるかも。

FUJIFILM GFX100S / GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR / PROVIA

逆に我が家より100mほど標高の高いソメイヨシノは二分咲き程度といったところ。気温次第だが、こちらもこの週末にそれらしく花開きそうだ。

この撮影中、5mほどのところにテンが姿を現してお互いにビックリ。まだ冬毛のキテンは慌てて防風林に逃げ込んだが、近所で生テンを観るのは久しぶりだ。

冬場の積雪時に足跡はよく見かけるし、昔トラップカメラを仕掛けた際にも何度か写ったことはあったが、基本的に夜行性なので早朝とは言えなかなか生ではお目にかかれない。

カテゴリ:ほ乳類, 花・植物|タグ:,

沼田の桜

2021/4/7

歯医者の定期検診で沼田に降り、その道すがら市内の桜を眺めつつ帰ってきた。

沼田公園は完全にタイミングを逸しており、御殿桜(ヒガンザクラ)は散り際寸前。ソメイヨシノは離れて観る分には何とかなるが、以前に公園を整備した際に弱っていた木を伐ってしまっていて少々寂しくなっている。

市内の他の公園も見て回ったが、城址よりは少し標高の高い十王公園はちょうど満開で見頃だった。

もう少し周辺まで足を延ばしたいところだが、今月・来月とアプリのリリースがいくつか控えているので、季節は春爛漫だが今シーズンはちょっと厳しい。

スケジュール調整して誰か手伝いを探さねば..

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / ASTIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / ASTIA

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / ASTIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / ASTIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / ASTIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art / PROVIA

シグマのArt14-24と1億画素の組み合わせは、それこそ目が痛いほどの解像感だ。やはりこういう緻密な絵柄は高画素の恩恵を強く感じる。とは言え仕事的にはAPS-Cの2600万画素でもお釣りが来るんだけどねw

そう言えば、今日最初にGFX100SにArt14-24を装着した際、EVF(と背面モニター)が明滅してレンズエラーなるものが表示され、正常に動作しない現象発生。

電源を入れ直しても症状変わらずだったので、一旦レンズを外して双方..この場合ボディ側はマウントアダプター..の通信接点を指先で拭ってから再度試したところ、その後は何事もなかったように撮影可能となった。

EOS時代にも似たような症状は何度かあって、特に今回はマウントアダプターを間に挟んでいる自己責任運用なので、まあこの程度は想定の範囲内だ。

カテゴリ:写真・カメラ, 花・植物|タグ:,

霜の花

2021/4/6

もう今年は寒の戻りはないかと思っていたが、今朝は氷点下1℃まで冷え込んだ。

下界なら花冷えとかいうのだろうが、まだ冷える花も咲いていないので冬の名残的な感じ。その代わり畑の畦では霜の花が咲いていた。

FUJIFILM GFX100S / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art / PROVIA

こうして写真に収めるとフォトジェニックなものではあるが、遅霜は年によっては5月のGW明け頃にくることもあるので、農家にとっては厄介なことではある。

カテゴリ:季節感|タグ: