年別アーカイブ : 2023

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タンポポは一面に花が咲けば黄色い絨毯の如きと称され、綿毛になればファンタジー要素が高まる。

茎の根元に妖精やら小人やらが立つイメージが組み合わされば、そこに如何様にも物語が創作されることだろう。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA

が、田舎ではそんなウエルカムな状況になることはまずあり得ず、タンポポが咲く春から初夏は皆憂鬱になるのである。

抜いても抜いても駆逐されることはなく、草刈りで地上茎を刈った途端に残された花は翌日にはすべて綿毛へと変異して、すぐに次世代のタンポポの準備が整うのである。

田舎で無駄に広い土地など買うものではない。この時期は黄色い絨毯を見るたびにそう思うことしきりである。

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先週はジェットコースターの如く気温が上がり下がりしていたが、この週末はそこまでではなさそうで一息と言ったところ。

この時期は寒いのはまだ耐えられるが、暑いのには体が慣れていないため、まだしばらくは難儀しそうである。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

雨が降ろうともピーヨピーヨと常に賑やかなヒヨドリ。一部は渡り鳥として季節移動するので日本固有種というわけではないが、その多くは留鳥。

例のごとく35mm換算1200mm相当の超望遠域を手持ちで撮影。

カテゴリ:季節感, |タグ:

成虫で越冬したと思われるアカタテハを、35mm版換算1200mm相当の超望遠マクロで手持ち撮影。

昆虫は分野外で近付く術を持ってないので、とりあえず遠くからそうっと狙う。で案の定、更に近づこうと足を踏み出した瞬間に飛ばれてしまった。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

マイクロフォーサーズはミラーレスカメラの規格自体を指すので、35mmフルサイズとかAPS-Cと比較するのは本来は正しくはないのだが、それでもセンサーサイズで選ぶならマイクロフォーサーズということになる。

1200mmの超望遠域で手ぶれを抑えて歩留まりよく写し止められるのは、やはりマイクロフォーサーズ、それもOM-1ならではである。

週の初めは上着を着込まないと寒くて仕方なかったのに、一昨日・昨日と5月とは思えない暑さは一体どうしたんだって感じ。

例のごとく高崎など平野部では30℃超えの真夏日で、赤城高原でもさすがに家中の窓を開け放ってのデスクワークとなった。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

どこか涼しそうに聞こえるホオジロのさえずり。お気に入りの道祖神をソングポストにして日がな一日一筆啓上とやっていた。

カテゴリ:季節感, |タグ:

雪国は初夏へ

2023/5/18

裏仕事の東北ラウンドから南関東ラウンドへ転戦の後に、人が足らないと雪国へ数日召喚されていた。

件の雪国は一ヶ月ぶりで前回はまだ早春の雰囲気だったが、すっかり初夏の装いへと移り変わっていた。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia / ヤマフジ
FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia / タニウツギ

尚、赤城高原では昨日の早朝にホトトギスの初鳴きを確認。例年よりやや早いかな。

先週から気温が上がらず、ここしばらく初夏らしくない日が続くが、長期予報でエルニーニョが囁かれだしたので、このまま梅雨に突入して冷夏となるのかちと心配。

昨冬の奥山の積雪の少なさから農業用水など水不足を心配していたが、その辺りは大丈夫そうでも長雨の日照不足もそれはそれで農家には打撃となるからね。

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / 4K120P静止画切り出し

ニュウナイスズメはフォルムはまんまスズメのそれだけど、どこか垢抜けて見えるのは気のせいかな。

カテゴリ:季節感, |タグ:

伐開地など急傾斜地を登る時、間違っても素手や軍手は絶対ダメ。うっかり足を滑らせてノイバラの枝とか掴むと、大変な地獄を見ることになる。

藪漕ぎ時も含め山野を踏査する時は革手袋は必携だ。

iPhone 13 mini

かくいう小生は昔からグリップスワニーの製品を愛用。それも強度があるケブラー素材のやつだ。

カテゴリ:ガジェット

こういう伐開地は大好物。そして展望がよろしいので二重丸。ただ、この尾根地形の伐開地は登るのにちと難儀した。

iPhone 13 mini

一応は伐採して木材を運び出すのに作ったと思われる作業道..小型重機が通れる程度の幅..の痕跡があるのだが、恐らく積雪の重みで枝打ちして捨ててあった下枝がそこに相当数堆積していて、期待したその道を歩けないのである。

うっかり踏み込むと折り重なった枝に足を挟まれて歩くどころではなくなる。仕方ないので隣接する落広林に沿って直登し、一旦最上部まで登って後に30mほど下って展望ポイントに落ち着くことに。

最上部が一番見やすいと思うかもしれないが、眼下の谷筋の上下流双方がそれなりに視野に入る位置でないと都合が悪いので、それを探りながらの位置決めとなる。

カテゴリ:独り言

みちのくの休耕地の畦でスプリング・エフェメラルたちが我が世の春を謳歌中。

スプリング・エフェメラルとは、春のはかない命とか春の妖精という意味で、植物的には春に花を咲かせて夏以降は地下で翌春まで過ごす春植物のことを指す。

iPhone 13 mini / カタクリ

もう少しあおって撮りたいが、機材満載のザックが重くてこれ以上屈めないw

iPhone 13 mini / キクザキイチゲ

こっちのスプリング・エフェメラルは起き出したばかりでまだ少し眠そう。

iPhone 13 mini

ユキツバキの群落。ツバキの多くは冬に咲く種類が多いので春植物というわけではないが、本種の花期は春。

近縁のヤブツバキは太平洋側だが、ユキツバキは東北の日本海側や北陸の固有種。

今週は裏仕事の東北ラウンドで南東北を徘徊していた。

iPhone 13 mini / フキノトウ

ちょっと前に雪解けしました!って雰囲気がそこかしこに漂っていて、時計の針を一ヶ月巻き戻された感じ。

iPhone 13 mini / ミズバショウ

基本的に人里離れた奥山ではあるが標高はさほど高くないので、林道脇の湧水では見頃の水芭蕉が。

iPhone 13 mini

沢に近い森の林縁の水たまりにトウホクサンショウウオの卵塊が沢山ある。ユキツバキの落花と一緒と言うのはいかにも雪国。