年別アーカイブ : 2015

portfolio

台風通過

2015/9/9

久しぶりに赤城高原も台風の影響をもろに受けた。18号の通過コースは近畿寄りだったので直撃ではなかったが、コース東側の関東全域はその風雨の影響が大きく、朝から午後遅くまでほぼ終日東からの大風が吹き荒れた。横殴りの雨の威力も結構強く、庭のコスモスとヒマワリはすべて倒れてしまった。

20150909

夕方になって不意に青空が出たので外に出てみたら、晴れているのは赤城高原の上空だけで、雨雲レーダーの示す通り東側と西側には南北に台風の筋状の雲が伸びているのが判った。明日は晴れると思いたいところだが、どうも明日もまだ雨雲の影響は残るという話で、どうにも野外撮影の予定が立たないこの頃である。

カテゴリ:季節感|タグ:

20150905

昨日に続いて今日も晴れ。前回見たのはいつだっけ?といった感さえある上越国境が久しぶりに姿を見せた。もともとこの季節はスッキリ見えることのほうが少ないのだが、それでも半月以上オキトマを拝むことはなかったように思う。が、どうもこの晴れ間も今日までで、明日からまた雨の日々が続きそうな予報である。台風17号の動きも気なるね。

カテゴリ:季節感, |タグ:

さらばFlash

2015/9/4

この春にスマホ対応したうちのサイト内に、最後までひっそりと残っていたFlashアニメーションを削除した。

20150904b

それはFlashコンテンツの仕事を頼まれた際に最初にテストで作ったもので、懐かしさもあって何となく残してあったが、時代はHTML5でありレガシーなFlashコンテンツは時代遅れということになる。

とは言えリッチな見た目とインターフェイスを実現する手段として、Flashコンテンツはまだまだ世の中のWebサイトに沢山残っているのも事実だが、それはあくまでPCサイトの話しであって、モバイルの世界では8年前にiPhoneが世に出た時点でその終わりが始まっていた。

Flashコンテンツはセキュリティに関して脆弱であり、何よりCPUへの負荷が高くブラウザのリソースを食いつぶしてしまうため、バッテリー消費に著しく影響を及ぼすことが問題となり、モバイル分野ではすっかり嫌われ者扱い..特にAppleの前CEOであったスティーブ・ジョブズ氏(故)がことさら忌み嫌っていたのは有名な話..となった。

YouTubeは長らくFlashプレーヤーであったが、今年に入ってHTML5の動画プレーヤーに切り替わっている。モバイルの世界ではiPhoneにならってAndroidからも追い出され、PCブラウザでもとうとうChromeがデフォルトでは自動再生を停止させるという事態になり、いよいよPCサイトからも消える日は近いかもしれない。

うちの映像ライブラリ『ネイチャー・イメージング』でも、一部に残っていたFlashプレーヤーをすべてHTML5へ移行、映像サンプルをスマホなどモバイルでも閲覧できるよう、先日その対応を終えた。

20150904

今日は久しぶりに青空が出て、野外では軽く汗ばむ陽気になった。午後、夏草の繁茂する林道脇の空き地で遅い昼飯食べながら空を眺めていたら、スマホの雨雲レーダーが反応したので即撤収。が、結局夜になっても降ることなく、仕事場の窓辺では秋の虫が涼しげに鳴いている。

カテゴリ:独り言

東京五輪エンブレム騒動で、日本が世界にその恥をさらしているさなか、北米大陸最高峰であるマッキンリー山の名前が、「デナリ」に変更されるとの知らせが届いた。

マッキンリー山の名前は、第25代アメリカ合衆国大統領(1897-1901年)であったウィリアム・マッキンリー(共和党)から命名されたものだが、当のマッキンリー自身はアラスカとは何の関係もなく、その政治的功績(または南北戦争従軍?)を讃えられてのことである。

もともと現地では先住民の言葉であるデナリ..アサバスカン族の言葉で「偉大なもの」を意味する..と呼ばれており、マッキンリー山というのは言わば白人入植の証のようなものである。なので意外に現地ではマッキンリー山よりはデナリと言ったほうが通りが良い。

この話には30年ほど前に前哨戦があって、旧マッキンリー山を含む一帯は当初はマッキンリー国立公園(1917年)としてスタートしていたが、アラスカ国家利益土地保護法..一体アラスカは誰のものなのかを問うた法律(1980年)..によってデナリ国立公園と改名されている。この辺りの事情は当時アラスカで活動していた写真家星野道夫氏(1996没)の著作にも記されており、氏の初期の作品内ではまだマッキンリー国立公園という表現が随所に見られた。

ちなみにウィリアム・マッキンリーはのちに銃撃を受け暗殺され、その後は副大統領であったセオドア・ルーズベルトが大統領に昇格している。

20150902

デナリ国立公園内にあるストーニーヒルからデナリ山を望む。一見すると双耳峰のようであるが、向かって右側のピークが北峰で5934m、左側のピークが南峰で6168mと、その鞍部からの標高差400mを考えると北峰だけで独立峰と言っても良いかもしれない。

山単体で比較すると、世界最高峰のエベレスト山はベース標高からの高さが3700mだがデナリは5400m以上あり、その山塊はエベレストよりも巨大である。緯度も北極圏に近いため、冬季は当然のことながら、夏季でもその気象条件はヒマラヤ山脈よりも厳しいと言われる。

記録の残る初登頂は1913年で、マッキンリー山と命名された後のことである。そして冬季単独登頂に初めて成功したのは1984年の植村直己氏(同下山時に遭難)であり、その後は群馬県沼田出身の山田昇氏ら3氏(同じく下山時に遭難)、下山を含めた成功者では1998年の栗秋正寿氏が記憶に残る。

そう言えば最近テレビで観たので記憶に新しいが、ベテランにガイドされていたは言え、お笑い女性タレントが山頂に立ったのには驚かされた。批判は色々あるようだが、自分の脚で北米大陸最高峰の頂に立ったのは事実のようであるから、それはそれでスゴイことだと思う。

カテゴリ:|タグ:,

Win10更新

2015/8/29

以前にも書いたが、業務使用のPCの場合は簡単に最新バージョンのOSを導入する訳にはいかない。さすがにスキャナーなど周辺機器もUSBに変わり、以前ほど神経質ではなくなったが、IT系サービス従事者としては新しいソフトウエアというものは腫れものを扱う気分なのである。

できれば可能な限りトレンドは最後尾に並びたいのだが、Web系の案件に対し、Windows10に関しては悪名高きIEから標準ブラウザの座を取って代わったEdgeでの動作確認が必要となったため、致し方なく1台だけWin10に更新してみた。


20150829

うちはすでにWin専用機は7がインストールされたノートPCの1台だけで、それはとある事情から10には更新できない。そこで普段モバイルに使っているMBAのVMware Fusion内の8.1を10に更新することにした。が、当のFusion6に現れる10へのアップグレード予約画面では、仮想グラフィックドライバの問題か何かで10は実行できない旨のメッセージが表示され、一向に解決される気配がない。ちなみにParallelsのほうは一つ前のバージョン10でも問題ないようだ。

(2015年9月3日訂正 よく見たらParallels 10.2.2 でも同様にアウトであった)

ここ一ヶ月ほど様子を見ていたが、仕事仲間から専用サイトでISOイメージを落としてきて自分でアップデートすれば出来そうだと情報を得たので早速実行、結果から言うとあっさり完了した。補足すると、やはり仮想グラフィックドライバに問題があるようで、最後にFusionが止まってしまう..モニターがブラックアウトしているので動作は不明..ので、頃合いを見計らって強制終了して再起動すると、そのままWin10が起動されたのである。一応、起動後にVMware Toolsを再インストールする必要があった..そうしないとMBA側の共有フォルダを再接続できない..ことも補足しておく。

ここ数日、チマチマと色々テストしてみているが、8.1の時にインストールされていたアプリケーション..例えばOffice2010など..はすべて動作している。当初一番問題視していた、サーバー接続用のターミナルアプリも問題なく動作し、これならモバイル用途でも大丈夫との感触だ。新規のインストールでは提供されない動画再生プレーヤーも、アップグレードだとWindows Media Playerがそのまま引き継がれているのはありがたい。もう使うことはないが、糞IEが残っているのも検証用には助かる。

インターフェイスは巷で言われている通り、8や8.1に比べていくぶん7寄りになっているため、昔のWindowsライクで使える。もちろんタッチインターフェイスでも使用でき、デスクトップが勝手に切り替わることもないので、恐らく過去のバージョン中ではもっとも洗練されているのではないかと思う。

業務での使用を考えるとアプリケーションの動作確認は必須だが、ドライバなどが揃うのは時間の問題なので、パーソナルユースなら無償の内にアップグレードしたほうが懸命だろう。

カテゴリ:ガジェット|タグ:

季節外の寒さ

2015/8/28

日本で一二の暑さを争う我が県だが、それは関東平野の端っこである内陸部の話し..以前書いたフェーン現象の記事はこちら..であって、上毛三山より北は盛夏であっても暑さはさほどではない。そしてその暑さも大抵はお盆までで一段落し、その後は扇風機..そもそもうちはエアコンが無い..すら要らない日常となる。

一昨日など朝の外気温が6℃を示しており、とても8月とは思えない、涼しさを一気に通り越して寒くて仕方なかった。何しろ高山の稜線にいるでもなし、力なく細々としているとはいえミンミンゼミの鳴き声を聞きながら、季節外れのフリースを羽織ったのは初めての経験である。

ま、デスクワーク続きで屋内にこもっているので涼しいのは歓迎。台風の影響で天気が芳しくないのもさほど気にならず、それはそれで構わないのだけどね。

20150828

ピォーっという鳴き声に辺りを見回せば、すぐ目の前のアカマツの横枝、しかも目線の高さにアオゲラが留まっていた。すぐ飛ぶかな?と思いつつカメラを取り出したが、相手もフリーズしたようにしばし動かず。でもさすがに動画を撮ろうと三脚を広げた時点で、不意にキョキョっと声を発して森の奥に飛び去っていった。

カテゴリ:季節感, |タグ:

ありそうでなかった、ドローンによる尾瀬のエアリアルショット映像『OZE Aerial Shoot』をYouTubeで公開中。撮影は尾瀬を中心に活動する風景写真家の新井幸人氏によるもので、先行して今年の正月に群馬テレビで特番も組まれた。

新井幸人 尾瀬 空撮映像

ドローン絡みの事故や事件のせいで、都市部ではすっかり肩身が狭くなったマルチコプターによる空撮だが、大自然の中ではその能力を遺憾なく発揮して、大空を舞う鳥の気分で尾瀬の高層湿原を高みから眺めることが出来る。

事前に所管する環境省の許可を得たのは当然のことながら、撮影は早朝など人影の少ない時間帯やシーズンを微妙にずらすなどして、景観を楽しみに訪れている行楽客の迷惑にならないようなるべく配慮して行われている。それと共に期待された効果として、湿原中央部など通常木道から観ることが出来ないエリアを撮影することで、以前から問題になっているシカの食害による植生被害の状況も明らかになった。

先日新装開店なったネイチャー・イメージングでは、番組制作やCM向けに新井幸人氏の映像集をフッテージとして取り扱っているので、その筋の方々に是非ご利用いただければと思う。

 
ネイチャー・イメージング

お問い合せはネイチャー・イメージングまで。

映像ライブラリ『ネイチャー・イメージング』をフルリニューアルしました。

ネイチャー・イメージングは2年前にサイトを大幅に変更しましたが、その後サイトへのアクセスはスマホやタブレットによる訪問が増えました。それに伴い、スマホやタブレットではページが見づらい、サイト自体のレスポンスが重いなどのご意見をいただいておりましたが、今回のリニューアルではそれらの問題点を解消することが狙いです。

大きな変更点はサイトをレシポンシブデザインとし、スマホなどスマートデバイスに対応させることで、ユーザビリティの向上を図りました。同時に、システム全体を再構築し直すことで、サイトアクセスのレスポンスが以前に比べてより軽くなっています。

また、プライバシー保護のためセキュリティ対策を強化し、サイト全体をSSL暗号化通信に対応させました。お支払は従来通りクレジットカード決済を選択でき、当サイト上ではクレジットカード情報を保持しないため、安心してご利用いただけます。

まだ一部の映像素材(Flashプレーヤー対応)がスマートデバイスで再生できませんが、これらは順次HTML5対応の映像に差し替えていく予定です。

引き続きネイチャー・イメージングをよろしくお願いします!

カテゴリ:お知らせ

4K、8Kと騒がれて久しいが、いつ頃世の中には普及するんだろうね、という話をよく聞かれる。この質問の真意はいつ頃「テレビ放送」されるのだろうか、という意味で概ね間違いないだろう。

が、そういう意味ではテレビ放送が2011年のFHD化(いわゆる地デジ化)のように、国策で一気に押し進むようになることはない無いと見て良い。少なくても私の世代が現役でそれを迎えることはない、というのが個人的な見解である。

私らは言わずと知れたテレビ世代であり、テレビ放送が国民的娯楽だった時代に観て育ってきている。が、インターネットが普及してから以降、何かコンテンツをモニターやスクリーンで愛でて楽しむという行為は、今やテレビという枠に囚われることなく、PCやスマホなどスマートデバイスに様々に広がっているのである。それが今日テレビ放送業界で嘆かれる、視聴者のテレビ離れの原因の一つに他ならない。

話を4Kに戻すが、面積比で2倍の4KはFHDの4倍の情報量を持つ。この膨大なデータ量を現在地デジに使われている通信帯域で出力する事は不可能なため、ここを解決するために国策の発動となるのだが、2011年の地デジ化でそれをやって国民に負担を敷いたばかりでまた同じことを行うのは、いかにも国民を愚弄するというもの。そこで業界こぞって期待するのが映像コンテンツ最大の祭典、東京五輪であろう。

ちなみでここ言う業界とはテレビ放送業界のことではなく、4K・8Kテレビを買って欲しいメーカー各社のことである。何しろ地デジ化特需の最大の恩恵を受けつつ、その後の買い控えの影響で業績不振に陥っているのはそのメーカー各社なのである。4Kテレビを何としても買って欲しい業界にとって、東京五輪は心待ちにするイベントなのだ。

が、その4K・8Kの普及で、一番被害を被るのはその為の過剰な設備投資を求められるテレビ局であり、テレビ離れがより深刻になると思われる未来において、どうしてそんな投資をしなければならないのだというのが本音だろう。テレビ放送が4Kになったからといって、視聴者が急にテレビの前に戻ってくるほど甘いものではない。見飽きたお笑い芸人の顔を高画質で観て何が楽しいというのだ。

つまり4K普及の鍵は、その高画質を活かせるコンテンツの提供にかかっているということだ。放送で流せない..一応、2020年迄のロードマップでは可能となっているが、それは対外的な問題である..となると、ではどこで4Kコンテンツを観るのかという話になるが、それが可能になるのはケーブルテレビやインターネットでのVODサービスが今のところ有力である。

VODとはビデオ・オン・デマンドのことで、試聴する側が観たいときにコンテンツを選んで観るというサービスのことである。BS波で放送している有料サービスのWOWOWなども、インターネット上でVODサービスを行っており、同様に既存のテレビ局でも少しずつ試行錯誤が始めっているところだ。

そして普及に向けたもう一つ鍵が、DVDやBlu-rayと同様のディスクメディア規格である「Ultra HD Blu-ray」だろう。前述のVODサービスがあれば十分だろうという向きもあろうが、金を払ったコンテンツを手元に置いておきたいという購買心理と同時に、通信帯域を気にせず本来の高画質を楽しめるという点では、Ultra HD Blu-rayに分がある。

もちろん、規格が決まってもそれ相当の優良コンテンツを提供できなければ後がないという点では、放送と同じであることは言うまでもないが。

20150809

7月に入ってからキジバトがヤマボウシで子育てを始めて、しばらく様子見..というか今回は意図的に無視していた..していたが、残念ながら今年も失敗に終わった。巣を造った枝も昨年とまったく同じ場所で心配していたが、今年もノラにやられたようである。雌が抱卵中に雄がよく家の前の電線で鳴いていたが、そういう行為を見逃さないのが野生の世界なのだろう。

カテゴリ:映画・映像, |タグ:,

GY-LS300

2015/8/5

なかなか世の中に手頃な4Kカムコーダーが出てこないと、どこで誰と話しても必ず業界で話題になる昨今、少々気になっているカメラがある。それはこの春JVCケンウッドがリリースした業務用カムコーダーGY-LS300である。

GY-LS300はこのクラスでは珍しいレンズ交換式..でないと私が触手を動かすことはないが..で、マウントはm4/3互換、センサーはスーパー35mmという仕様である。と、ここでそれはおかしいと感じた貴方、そうそれは正しい認識なのでご安心を。

m4/3とスーパー35mmでは後者のほうがマウント径が大きいため、そのままでは実はケラれてしまう。そこでJVCケンウッドがとった策は、バリアブルスキャンマッピングというセンサー内の有効範囲を動的に可変とする方法なのである。つまりm4/3マウントならばm4/3の、EFマウントならEFレンズのイメージサークルを、マルチアスペクト宜しく自由にクロップすることが出来るのである。

しかもそれはパナのGH系が採用するEXテレコンのように、FHDの場合なら最大2.3倍までズームのように機能させる事が出来るという優れもの。センサーサイズから言ってもクロップ時のノイズ対策はm4/3よりは優位なので、画質的には期待できると思われる。

惜しむらくはフレームレートが30pである点だが、バージョンアップで4096×2160のシネマ4K(GH4はUHDTVの3840×2160)に対応し且つダイナミックレンジ800%のLog記録も可能とするのは、価格を考えても稀有な存在といえよう。

それとGY-LS300のビデオカメラ然としたボディ形状も良い。GH4は良くも悪くもスチルカメラとしての運用を前提としているため、長いレンズを装着してビデオカメラ的に使うには、その操作性はかなり無理がある。そもそもスチルカメラはボディを握った状態で操作することが前提..基本的にビデオカメラは撮影中は触ってはいけない..なのだから。

ということで、GY-LS300の価格がこなれてくるか、しつこいようだが4K60pを記録できる安価なカムコーダーが登場するか、どちらが先かという今日この頃である。

20150805

気が付いたら月見草(マツヨイグサ)の季節であった。昼間にはしぼんでしまうため、花の写真は早朝に狙うべし。