月別アーカイブ : 2015/12

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いつも書くことだが、人の暦など自然界では何の意味もない。

なので大晦日だからと何か特別のことはない、というのが常に心情である。年始年末はゆっくりしたいという主旨の話も耳にはするが、フィールドの真ん中に居を構え、一年中好きなこと..ばかりではないは当然世の常だが(苦笑)..をやって過ごしているので、これまた特別にそういう気持ちになることもない。

それでもこの時期は人並みに掃除・整理などしてはいるが、それとてどこかで区切りは必要なのでこの時期に合わせているだけで、さほど深い意味は無いのだ。1月になればまた新しい月が始まる、まあその程度の感覚なのである。おっと、三が日は親戚づきあいという古い因習には逆らえないのは否定しないが..

ということで、飯の種でもある保守管理と運営を任されている数多のWebサイトに色々仕込みが終わったので、あとはカウントダウンイベントとかでサーバーがダウンしないことを祈って、今年最後の仕事を終えようか(笑)。

20151231

シーズン初スノーシューとなった本年最後の出撃。少雪だの何だのと言われているが、行くところに行けば雪はそれなりにある。と言いつつ、正直なところ絶対にスノーシューが必要なほど積もっているわけではないのだが、せっかく車に積んであったのでちょっと血が騒いだかも(笑)。

ではまた来年。

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近頃の大掃除

2015/12/30

近年の年末大掃除で変わったこと。

Wi-FiとBluetoothによるコードレス化が進んだため、特にAppleの場合はiMacのようなデスクトップでもタコ足配線から解放され、デスクの上..キーボードやマウス、トラックパッドもコードレスだ..も足元も掃除がし易くなった。Windowsマシンに外付けHDDをゴロゴロつないでいた頃は、いちいちバラさないと掃除もままならなかったものだ。

クラウドのストレージサービスを利用しているので、そこにアップしてあるデータに関しては、常に複数のiMac及びMacBookPro他と同期されているので、あらためてバックアップをする必要がなくなった。画像やフッテージなどメディアデータは、通常のワークフローの中でルーティンとしてバックアップを組み込んでいるので、こちらは直近のもの以外はそもそもバックアップする必要が無い。

紙の書類に関しては、通常の業務関係では都度PDFに変換しているので、シュレッダー作業がかなり軽減されている。今は個人情報保護の観点から、クライアントから入手した資料をそのまま資源ごみというわけにはいかないので、シュレッダーは欠かせないのだが、一年間溜めるとこれもまた結構な作業となる。保管するタイミングで済んでいれば手間が省けるというものだ。なので本日は保管期限を過ぎた証憑類のシュレッダー作業のみである。

ということで、本日をもって無事に今年の大掃除は終わったとさ。

20151230

日没直前、浅間の噴煙が赤く染まった。

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大掃除

2015/12/29

今日は朝飯食ってすぐに大掃除に突入。

まずひとつ目の懸案は、近年サボっていた空き箱やダンボール類の片付けである。カメラなど機材の空箱は言うに及ばず、とにかくバックアップ用の内蔵HDDの空き箱の量たるや、まあよくぞこれだけ買ったなと自分でも苦笑いする分量であり、まさにHDD貧乏を地で行くものだ。ま、緩衝材やビニールを取り出して箱を潰すという単純作業なので、これは倅に手伝わせてちゃっちゃと終わらせる。

そして今年の大掃除の目玉は、2011年よりの懸案であった物置を兼ねた本棚である。2011年と言えば忌まわしき東日本大震災があったのだが、あの時転倒して以来、本棚が歪んだままで、一旦は矯正したものの、時が経つに連れその傾きが酷くなってきており、近いうちに再度倒れるのは必定であった。

ただ、大量の本と資料、それにオーパーツの類が混沌としている我が仕事場の本棚は、そう簡単に片付けに手を出せる状況になく、まずは端から現状の写真を撮ることに。整理したいのはやまやまなのだが、なるべくどこに何があるのか、という状況を掃除後も維持したいのである。

おお、こんなところにこんなものが、という大掃除ではよくありきな事態に足をすくわれつつも、なんとか5時間程で本棚の矯正と再修復は完了。傾き以外、見た目何も変わってないように見えるため、一体どこの何を掃除したのかという家人の呆れ声を左から右へ聞き流しつつ、残りの時間でいつもの年末大掃除をこなすのであった。

そう言えば今年はテントウムシが少ない気がする。いつもの年なら北側の窓の桟に、テントウムシが越冬目的で沢山付いているのだが、今年はその数が少ないのだ。やはり暖冬傾向なのだろうか。このままテントウムシが少ないようだと、来春、畑でアブラムシが大量発生するのではないかと気が気でないぞ。

20151229

ここ数日、氷点下5〜6℃の朝が続いている。年の瀬になって、何とか冬らしい雰囲気になってきたか。

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十年前の今日

2015/12/28

大掃除に伝票整理にまだ所用が残っており、さすがにみそかまで仕事を引っ張るわけにもいかないので、先日までに一気呵成に片付けて今朝方無事に納品完了。

今日はデータの二重化バックアップを横目でチェックしつつ、年賀状の作成をこれまた超特急仕上げで完了。毎年今年こそは止めようと思いつつ、人間関係が複雑多岐にわたって来ると、なかなか思い切ることもできずに結局今年も出すことに。でも投函は明日以降になるので、元旦には届きませぬゆえ悪しからず。

そんな最中にも写真の問い合わせが何本かあり、今年との対比用に昔の豪雪写真が欲しいとのことで探すはめに。バックアップ中のサーバーを探っていて、いくつかそれらしい写真を発掘したが、ちょうど10年前の今日付け今月20日にみなかみの藤原で撮影したものをブログ用に確保してきた。

20151228

昔の洞元温泉前のバス停なのだが、この冬がいわゆる平成18年豪雪の年であり、写真はその前哨戦ともいうべき時期だったと記憶している。今年は雪が少なくどこのスキー場も悲鳴を上げているが、暖冬傾向の場合、年明けから春先に掛けての東日本の太平洋側は夢々油断ならない。うっかりするといつぞやのように家から出られない、なんてこともね..

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山は見えども

2015/12/26

20151226

昨日までは雪雲の中だった上越国境が姿を見せた。雪不足のニュースを尻目に、谷川連峰は順調に白くなっているようだ。がしかし、みそか納期という久しぶりにブラック?な要求に、好天模様を指をくわえて眺めなければならないのは辛い。師も走ると書いて師走だが、師でもないのに走らざるをえないのは、零細フリーランスの悲しい性か..

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暖冬聖夜

2015/12/26

よくホワイトクリスマスという言葉を耳にするが、人生の中で、その言葉の響きほどにクリスマスに雪が積もっていた記憶はほとんどない。

昔住んでいた高崎は、冬は太平洋高気圧の勢力に置かれるため雪そのものが珍しいのだが、ここ赤城高原でも数えるほどしかない記憶が無い。長野の北信で一時期を過ごしていたこともあるが、その時でさえ雪が降るのは年末ギリギリぐらいだったように思う。

雪どころか先日は高崎で日中17℃まで気温が上がって、シャツ一枚で過ごせたほどで、これほどに暖かいクリスマスもまた記憶にない。暖かいことは生活上は悪いことではないのだが、映像を撮る者として季節感にはこだわりたい気持ちが強いので、年越しが近いこともあって、そろそろ雪が積もった景色を眺めたいと思い始めているところだ。

20151225

暖かいとは言っても朝はさすがに氷点下。雨が降った翌朝などはその流れのままに地面が凍りついている。シカが歩いた痕跡があるが、足跡もそのまま凍りついているので、雨が上がった後夜半にでもどこかに出勤していったのだろう。

カテゴリ:季節感

冬至

2015/12/22

先日は氷点下4℃まで下がったものの、今日はまたプラスに戻って、寒いのか暖かいのかなかなかハッキリしない日が続いているが、今日は二十四節気でいうところの冬至である。そう、カボチャを食べて柚子湯に浸かる日なのだ。

冬至は日の出から日没までのいわゆる昼間の時間が最も短い日でもある。ひねくれた見方をすれば、明日からは日が延びていくことになるので、少しずつ暖かくなってもいいようなものだが、実際に最も寒くなるのは同じく二十四節気でいうところの大寒の頃であり、まだ一ヶ月先の話である。

冬の日中であっても、陽が射せばポカポカするのは大気が暖められるからであるが、地球は約70%を海に覆われているため、その水分が暖まるには時間がかかるのである。これから徐々に日が延びるとは言っても、まずは海が冷えるのに一ヶ月程度はかかるため、実質寒さの底を見るのは大寒の頃、つまり1月下旬から2月上旬ということになるのである。

20151222

狂い咲きということになるのか、隣家の生け垣のバラが赤い花を咲かせていた。色のないモノトーンの季節だが、不意に赤いものを見つけると何とも色っぽく見えてしまうから不思議だ。

カテゴリ:季節感

子供の頃はいわゆるSF少年であった。おぼろげにアポロ11号の月面着陸(1969年)の中継が記憶に残るが、リアルタイムで実際に見ていたのか、後になって記録映像を観たのかは今となっては定かではない。

アポロ計画によって火がついたSF好きは、当然のようにアニメの世界に没頭することになる。宇宙戦艦ヤマト(1974年)のワープ航法に始まり、機動戦士ガンダム(1979年)のスペースコロニーや軌道エレベーターなどは、当時すでに将来は理論上可能であるという論文に基づき描かれていたが、背景の世界観よりもそういった技術的な側面に惹かれていたものである。

ただ、残念なことに頭の思考回路が理系でないことに気づいた時点で(笑)、宇宙物理学の道からは早々に遠ざかることになるのだが、ノーベル物理学賞やら探査衛星の打ち上げの報など聞くにつけ、やはりその筋のネタには未だに興味があるのも事実である。

20151208

今は明け方の東の空に明けの明星が拝める季節だ。

先日、5年前に一度は失敗した金星探査機「あかつき」の周回軌道への再投入が行われ、その耐用年数から風前の灯?と目されていた姿勢制御用エンジンが、正常に動作している確認が取れたらしい。実際に周回軌道への投入が成功したのか判るのには数日かかるとのことだが、ぜひとも世界初の惑星探査に成功して欲しい。

何しろ、子供の頃に読んだ本によれば、火星にはタコのような宇宙人が、そして金星には美しい金髪女性の宇宙人がいるという話であったのだ。そしてそれが事実がどうかは、あかつきの成功如何に掛かっていると言っても過言ではない。SF少年のほのかで他愛もない夢を、叶えてくれることを期待しているぞ。

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先日の船津伝次平の記事で、昔の山は禿山状態と書いたが、実はその話は天狗様、つまりイヌワシの生息環境とも密接な関係にある。

イヌワシは晩秋から冬の落葉期と木々の葉が転用する前の春は、比較的谷筋の見通しの良い斜面などで狩りを行う。この時期の主な獲物は、林縁部周辺で採餌活動を行うノウサギやヤマドリを中心に、テンなど中型の生きものであることが多い。

そして季節が進み葉が転用すると、繁殖中であれば主な餌動物がヘビ類に変わってくる。イヌワシは翼開長が2m近くあり、森や林に入ることを得意としないため、谷筋や岩場などの開けた空間を見つけて狩りを行う。この辺りは餌動物の傾向が被るクマタカとはかなり事情が異なる。グライダーのような翼型のイヌワシに対し、クマタカは翼開長が短く翼面も幅広な形状であるため、狭い空間を苦にせず移動することができるのだ。

イヌワシの話に戻るが、繁殖をしていない個体の場合は営巣地に執着しないため、開けた草地の多い標高の高い森林限界付近などで狩りを行う。その昔、それがイヌワシは高山の鳥と言われていた所以だが、そもそもイヌワシは旧北区出身であり、大陸系亜種がステップや亜高山帯を生息地としていることからもそのことは見て取れる。

以上のことから、イヌワシが生息し易い環境というのは、たとえうっぺいした森や林であっても、雪崩草地や倒木によるギャップ、茅場環境など開けた空間が適度に点在する必要性があるということになる。

その点、人為的ではあっても、高標高地の牧場などは草地環境であるため、イヌワシにとっては非繁殖期の狩場としての利用価値が高いことを意味し、恐らくは現状でも狩場として活用するのに適していると思われる。

通常、日本の湿潤な環境下では開けた空間は数年で低木性の植物に覆われてしまい、イヌワシの狩場としてしては使いづらくなってしまうが、先の牧場のような場所は人の手によって手入れが行われるので、継続性の高い狩場が整備されていることになる。その一例として見れば、岩手など東北の高地にワシが多いのにはそんな理由もある。

イヌワシは現状では生息数が減少の一途をたどっているが、これは人が山や森を生活の場として使わなくなったことにも原因の一端があり、実は薪炭林や茅場利用が多く見られた江戸時代から戦前戦後の人為的環境下のほうが、彼らにとっては住みやすかったのではないかと考えられている。

自然を守る=森の木々を伐らない、という図式は実はワシにとってはあまり都合が良くなく、木々を伐採して森を人為的に再生させることのほうがむしろ好ましい..奥山の自然林を伐るという意味ではなく、あくまで人工林の手入れのことを指す..のである。

という理由から、我々がイヌワシの生息地を保全していくために必要な施策は、人が適度に山や森を利用していくことだと考えている。

20151201

今の時期は新たな情報を求めて伐採地ハンターと化す。

先週まで比較的暖かったのだが、今週に入って寒風吹きすさぶ冬らしい雰囲気になってきた。写真の伐採地は林道を上り詰めないとアプローチできないが、上越国境の山々を見ている限り、ここもすでに雪景色になっているだろう。

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