年別アーカイブ : 2013

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20131126

霜が降り、雪も降ろうかというこの時期においても、未だに畑で青々としているのはライ麦。何もこの期に及んで収穫を目論んでいるわけで はなく、来春畑ににすき込んで緑肥とするためのものだ。

どうせ肥料になるのだからと捨てて考えているのか、スパッと食われた葉先を見るまでもなく、ここが夜な夜な養鹿場になっているのは明らか。もう発情期も峠を超えているので、うら若き娘さんの悲鳴のようなラッティングコールも少なくなったが、宵の口に通りがかった際にシカとぶつかりそうなったとか何とか、近所の連中がぶつくさ言っているのを聞くのも今頃だ。

数年かけて集落と耕作地の周りをアニマルキラー(電気防鹿柵)で囲ったが、目に見えてシカの被害は減っていないと農家は嘆く。そりゃそうだ、こうしてシカの食い扶持をご丁寧に自分たちで用意しているのだから。この時期はもう農繁期を過ぎて、直接の被害がないのは判るが、シカが無事に冬を越す手助けをしていることに、そろそろ気付くべきだろう。

猟期を迎えて山が鉄砲撃ちで賑やかになってきたが、増えたのなら獲って食うのもひとつの手だ。自然界に捕食者がいない..正確にはいなくなっただけど..以上、人の手で減らすことに躊躇する必要はない。そうだ、獲って食って畑を守ろう。

居候

2013/11/24

20131124

我が家に住み着いているスズメたち。後から増設した軒の隙間に並んで詰まっていて、日の出前後に全員揃って出掛けていく。寒くなってからはその時間も徐々に遅くなり、今は駄犬の散歩とほぼ同じ時間だ。数えてみると、居候一家(6羽)よりちょっと多いような気がするが、春までには半分もいなくなる。冬は餌台を設置して食料を提供しているが、自然界で生き残るのは厳しい。

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低地の紅葉

2013/11/22

20131122

県内の紅葉は全般的には終盤に差し掛かっているが、平野部など標高の低いエリアではまだもう少し見られそうである。高崎でロケ中にちょっと時間作って、隣接する林内でパチリ。あ、サボっているわけではないです、けっして..

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裾野は長し

2013/11/21

赤城山は最高峰の黒檜山(1828m)を筆頭に、長七郎山、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳などから形成される複成火山である。2〜4万年前の噴火で、山体中央のピークが陥没してカルデラ湖となっため、現存する山容は外輪山そのものであるが、上毛かるたに「す:裾野は長し赤城山」と詠まれことからも判る通り、その広大な裾野に往時の面影を見ることができる。

もし中央のピークが存在していれば、間違いなく富士山より高い山だったと群馬県人は勝手に信じて疑わないが(笑)、裾野の広さでは富士山に次ぐのは事実らしいので、まあ田舎者の戯言と思って聞き流してもらえればとも思う。

20131121

抜けるような青はまさに冬の空だ。これから花粉やら黄砂やらが飛び始める2月まで、ヘイズの影響も少なく、望遠で遠景を切り撮るにはいい季節の到来である。

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例年タイミングが合わずに外すことが多いが、今年はまあまあ当たったかな。
高津戸峡、丁度見頃です。

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晩秋に仏の座

2013/11/19

20131119

狂い咲き、などといかにもマスゴミが飛び付きそうな、自然界で異変が起きている!的な絵だが、そりゃ植物にも都合があるわけで、暖かければ咲きもするだろう。などとうそぶく今朝の気温はちょうど0℃なり。割と春早くに花を咲かせるホトケノザでも、やっぱりちょっと寒そうな気がする。

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朱の競演

2013/11/18

冬の撮影に向けて高崎界隈でロケハン。もともと高崎の生まれなので、ロケハンと言っても勝手知ったる何とかだが、さすがに三十数年も経つと景色が変わっているので、昔の記憶を辿りながらの確認である。イメージ通りに見えなかったり、逆に思いがけない場所に良いロケーションがあったりと、久しぶりに郷愁を誘う下見であった。

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観音山丘陵をグルっと周って最後は少林山達磨寺へ。子供の頃は遊び場としてレギュラーの地位にあった懐かしき寺院。この季節に訪れるのは何年ぶりかというタイミングであったが、色付くもみじは圧巻であった。ここまで朱く整ったものはなかなか山中では見かけない。やはりこの季節の神社仏閣というのは、シチュエーション的に外せないものだとつくづく思う。

そう言えば、昔アオバズクが営巣した杉の大木はさすがに無くなっており、一帯は駐車場になっていた。初夏、ホッーホッーと響くその声に誘われ、懐中電灯片手に境内に足を踏み入れると、不意に灯りに照らされ迷惑そうにするアオバズクと目が合った。結構昔の話ではあるが、未だにそんなことをよく憶えている。

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クロベ

2013/11/16

急遽ピンチヒッター的な頼まれ仕事で隣県へ。

一度積もった雪もすっかり解けてしまっていたが、そのせいでブナの林床は泥炭の如きドロドロ状態。まだジムニーに積んであった長靴で事なきを得たが、同行者の中には真新しいトレッキングシューズの人もいて、かなり難儀していたようだ。登山をするわけではない..でも前半はそんな感じだったけど(苦笑)..ので、真冬を除けば野外活動は長靴が一番だ。

20131116

植林地ではないので結構な大木が残っていた。気候的には日本海側に属するので、ヒノキの仲間のクロベが自生している。山中で見かけるクロベは大抵はこのような大木が多く、その地域の歴史を感じさせてくれる。

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締切りに追われ、ひたすら机に縛られている人の気も知らず、Inter BEEから楽しそうにメールで実況してくる藤原の御仁。さぞ雪かきでてんてこ舞いかと思いきや、幕張で最先端の映像機器と戯れていたとは。ウム、ハッキリ言って羨ましい(笑)。マサ先輩、あとで色々情報ください。

20131115

赤城山麓の紅葉はもう終わり。だいぶ森の中の見通しが良くなり、今日は若いキツネと出会った。フサフサとした太い尾など艶の良い毛並みを見る限り、冬への備えは万全のようだ。これから春まで、動物たちとの出会いを求め、森歩きが楽しいシーズンである。

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20131114

氷点下3℃。再びこの秋最低を更新。快晴で放射冷却が起きているので、今シーズン初の山焼けが見られた。モルゲンロートの朝は神々しい時間帯。キョキョっと鳴きながら庭先をツグミが飛んで行く。寒波に乗ってやってきた、冬鳥最終ランナーの彼らもこの冬初認となった。

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