カテゴリ : 気象・天体

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未明の月

2013/1/7

20130107

フクロウが林縁部で鳴き交わす、夜明けというにはまだ早い時間帯。

ブランニューカメラは、わずか十数秒のバルブ撮影で見事にノイズレスな画像を生成。

東の空はうっすらと明るくなっているが、肉眼ではここまで認識できていない。

さらにこのまま動画まで撮れてしまうわけで、恐るべし最新の撮像センサーと映像エンジン。

こいつは今まで使ってきたカメラの中で、間違いなく最高の高感度性能だ。

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虹色

2012/12/16

20121216

何だかパッとしない師走の走りだった。

国を変えるだの未来を変えるだの、脱だの卒だの続だの、メディアを通じて散々放言言いっ放しの輩の騒々しい茶番がようやく終わる。

なのにどうだね、うちの近所には誰もどこも何も言いに回ってこないという、この体たらくは。そりゃ確かに人の数より牛とシカのほうが多いのは認める(苦笑)。それでも前回は日がな一日選挙カーが入れ代わり立ち替わりやって来ていたのだよ。

もう完全に票田としては過疎化なんだろうね、ここは。

それにしても、国民一流・政治三流とは良く言ったもんだが、いやそれでもやはり民意すら三流なんだろうね、この国は。

白黒、黒白、オセロゲームやってんじゃねぇって感じ。世界は七色、いやそれ以上に色々なカラーで染まっているのさ(意味不明)。

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うさぎの正体

2012/10/29

今日は満月だ。

月は自転と公転の周期が同じ27日の為、地球から見える側は常に同じ面である。それゆえ、日本人は古来より満月になると姿を現すクレーターの陰影を、餅つきをするうさぎに見立て、永らく愛でてきたのだ。

そしてこのほど、その日本人には馴染み深いうさぎ印が、40億年前の巨大な隕石群の衝突によってできたという、何とも途方もない裏付け..以前は仮説だった..が取れたらしい。もちろん最近月に出掛けた人はいないので、これらのデータは地上からの観測結果に基づくらしいが。

月の裏側は常に地球圏より外側を向いているので、自ずから周囲からの隕石の衝突は裏側に集中する。その為クレーターが多く見られるのも裏側である。そして表側には海と呼ばれる盆地状の低地が広がり、その広大な陰影が前述のうさぎ印を形成しているわけだが、巨大な隕石群の衝突でクレーターなどの外輪の縁がはぎ取られたというのが、今回の発見の大ざっぱな要約である。月の地殻は裏側より表側の方が薄いという点も、そういった説の根拠の一つらしい。

月の起源には諸説あり、地球と同時期にできた兄弟説や、地球から分裂してできた親子説、それに宇宙を旅している間に偶然地球の引力に引かれた説などが有力である。何れの説もそれぞれに専門家が唱える、ああなるほど的な説明を聞くことになるが、3番目の引力誘因説は、ジェイムズ・P・ホーガン著の小説「星を継ぐもの」に採用されて興味深い。まだ読んだことがない方は、秋の夜長に一読することをお勧めしたい。月の起源を知ることは、それすなわち人類の起源を知ることと同義なる、なんてね。

ちなみに月の裏側を実際に見たことがある人は、今のところアポロ計画に従事した、それも特定の宇宙飛行士だけだろう。人類最初の月面着陸を果たしたアポロ11号では、月に降り立ったアームストロング船長とオルドリン大佐を、月の軌道をグルグル回る司令船からコリンズ中佐が眺めていたはずだ。あそこまで出張っておきながら、月に降りられなかったコリンズ中佐の心中は察して余りあるが、決して地球上からは見ることができない月の裏側を、その目でナマで見たことがある人はそうはいないだろう。

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