カテゴリ : 小動物

portfolio

白くてヒラヒラ飛んでいるので、視野の隅でもよく目に付くモンシロチョウ。名前の通り翅に紋付きのような黒い点が特徴で、白いチョウといえば本種であろう。

うちの近所だとスジグロシロチョウのほうをよく見掛けるけど、キャベツ畑など菜の花の近くではやはり本種が多い。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

キャベツ畑と書いたが産地で有名な嬬恋村辺りだと、畑周辺では思ったほどはモンシロチョウ含めチョウの仲間は見かけない。

理由は推して知るべしだが、日本人は虫食いの野菜を買わない傾向があるので、こればかりは農家を責めるのはお門違いである。

モンシロチョウが食べるほど安全であるという認識を持って欲しいとは、農村に住むものとして常日頃から感じていることである。

カテゴリ:小動物|タグ:

ちょっと前にOMDSから90mmマクロが発表された。マイクロフォーサーズなので35mm版換算で180mmとなるいわゆる望遠マクロであり、最大倍率は4倍まで拡大可能となる。

小生はそこまでマクロ撮影をすることはないので、さすがに17万をマクロレンズに払うことはないが、主なターゲットである虫屋や拡大精密写真など必要とする向きには歓迎される製品であろう。

以前、仕事で物撮りをしていたこともあるが、35mm版の50mmクラスのマクロレンズがあれば十分だったので、やはり専門性の高い分野向けと思われる。

ちなみに小生がマクロ的に撮るケースは、寄れる広角レンズで背景まで入れて接写する広角マクロか、超望遠レンズの近接による望遠マクロのどちらかである。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

写真はシオヤトンボの雌(1枚目)と雄(2枚目)。何れも35mm版換算1200mm相当の超望遠マクロで迫った。

昆虫は反射的に忌避行動を取るので、どこまで近づけるかは経験則が物を言う。かくいう小生は虫屋ではないので大抵すぐに逃げられるけど。

雌はすぐに飛ばれてしまったが、雄は接近を許してくれたのでOM-1のカメラ内深度合成で全身にピンが来るよう撮ることが出来た。

何より1200mm手持ち撮影のこの近接で手ブレしないのはさすがのOM-1である。

蝶も塩分補給

2023/5/30

山野で汗をかくと蝶の仲間が寄ってくることがあるが、あれはミネラル求めて近づいてくるのである。

自然界でも山の斜面やそこから流れ出した湧き水、林道上の水たまりに集まることがあるが、動物の汗がもっとも手っ取り早いのかもしれない。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

カメラのシャッターボタン周りを舐めるのはキタテハ。この他にグリップ部や、フィールドスコープのフォーカスリングなども人気のスポットである。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

気がつくとよく車に止まっていたのはサトキマダラヒカゲ。こちらは恐らく車に付着している塩カルの残留物を求めてのことだろう。

光る田んぼ

2023/5/29

東関東のとある谷戸で田んぼの周辺を踏査。普段の生活圏も行動圏も基本的に山人間なので、水田が珍しいお上りさん状態となるのは例年この時期。

人口密集地なれどこういった谷戸地形が残された関東平野の東や南の端は、オオタカやサシバにとって重要な生息地とあらためて認識する。

iPhone 13 mini

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

田んぼは終日シュレーゲルアオガエルも鳴いているが、覗き込むとアマガエルのオタマジャクシでいっぱいだ。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

水田が珍しいので当然のように白鷺も珍しい。我が地元ではチュウサギの夏羽などまず目にすることはない超レアものである。

iPhone 13 mini

観察がメインなれど記録映像も必要なので、いつもの遠距離用コリメート重装備からGH6をコンバートし、スワロ65で拡大観察しつつ映像も記録。軽量セットなので谷戸内を担いで転戦できるのが良き。

観察用に使用しているスワロフスキーのSTS65HDはもう20年以上前の代物だが、ミラーレスカメラとつなぐことでデジタルフィールドスコープとして今でも十分に実用的である。

どんなに現時点で高性能なデジタルカメラでも2〜3年で陳腐化してしまうが、こういった観察用の光学機器は可能な限り良いものを手に入れておくことが永く使えて肝要である。

とは言え、昨今のスワロ製品..に限った話ではないが..は光学ならぬ高額機器になっているのも事実なので、それはそれで悩ましい問題ではあるが..

昆虫認識発動

2023/5/27

林道脇に立っていると、大型の黒い蝶が頻繁に目の前を行ったり来たりしていて、時々何頭かがかち合うとそこでバトルというかチェイスが始まる。

アゲハチョウクラスになると大きさからしてよく目立つので、X-H2Sを向けてみたが、年初にあったVer.3.00のファームアップで追加された昆虫認識が機能したことを確認できた。

X-H2Sの昆虫認識は特にそれ用に切り替える必要はなく、鳥認識のままでOKだ。同じ設定で鳥と昆虫が同時に画面に入ることは想定できるが、それでどっちが優先されるのかは気になる。

と言いつつも、実際に現場で使ってみると切り替え式のほうが面倒なことに気が付いたので、AIで判定して「適切」なほうにピンを合わせてくれればそれで良しではあるかな。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

目立つ白い斑があるアゲハチョウはモンキアゲハ。あとこの日は同じ用に漆黒のオナガアゲハも確認している。

虫屋ではないので、野外で昆虫を見かけてもそれが何という種なのかすぐにはわからないことがしばしば。

可能な限り取り敢えず写真に撮っておいて、アプリを介してスマホに取り込んでGoogleレンズ先生にお尋ね申し上げることになる。

写真の画質次第では海外の種やこれは多分違うな?というのが素人目にも分かることもあるが、それでもITの力で同定できる世界線は凄いなと素直に思う。

だからと言って専門家が作った図鑑類が不要という話ではないので、後で専門図鑑で裏取りも忘れないようにする必要はあるけど。

種名が同定できたらNレコのフィールドノートに写真ともども記録しておくことで、次回の同定が楽になるはず。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

最初に撮った画像ではウラナミジャノメと判定されたが、翅を開いたカットではヒメウラナミジャノメと出てこっちが正解のようである。

昆虫は似たような種が存在するので、可能な限り翅を開くまで粘るようにしている。

太平洋側の標高300mほどの山中で、南東向きで陽当たりの良い林道脇にエゴノキか咲いていた。エゴノキの実はヤマガラなどが好んで食べることで知られている。

iPhone 13 mini

でそのエゴノキの下に立っていると、風が吹いているわけでもないので時々小さな文が落ちてくる。

調べるとエゴツルクビオトシブミというのがエゴノキに常駐しているらしいのだが、同種は完全には切り落とさずに葉に残したままにするとも聞くので、この文が誰仕業なのかは不明のままだ。

成虫で越冬したと思われるアカタテハを、35mm版換算1200mm相当の超望遠マクロで手持ち撮影。

昆虫は分野外で近付く術を持ってないので、とりあえず遠くからそうっと狙う。で案の定、更に近づこうと足を踏み出した瞬間に飛ばれてしまった。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

マイクロフォーサーズはミラーレスカメラの規格自体を指すので、35mmフルサイズとかAPS-Cと比較するのは本来は正しくはないのだが、それでもセンサーサイズで選ぶならマイクロフォーサーズということになる。

1200mmの超望遠域で手ぶれを抑えて歩留まりよく写し止められるのは、やはりマイクロフォーサーズ、それもOM-1ならではである。

そしてクマバチと同じ場所でギンヤンマも飛んでいたので、こちらも被写体認識を試したところ鳥認識でAFがちゃんと追尾。

もちろん安定してファインダーに捉えておく必要があるのはクマバチの時と同様なれど、いやしかしトンボのそれもヤンマの飛翔を追いかけるのは難易度チョー高し。どうに撮ってもいつも後ろ姿だw

専門に撮ってるプロを知っているけど尊敬しかない..

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

こちらが立っていた場所は雑木林に隣接する耕作地で水場や湿地は近くにないのだが、羽化して成虫になると産卵の頃まで場所は関係ないのだろうか。

トンボは好きな昆虫ではあるが、基本的に虫屋ではないのでよくわからないのう..

林縁部に立っている目の前をブンブンとクマバチが行ったり来たり。オオスズメバチより大型なのでパッと見はビビるが、攻撃的な性格ではないので手を出さなければ危険ではない。

雌にはいわゆる毒針があるが、こうやって飛び回っているのはほとんどが雄で、雄には針がないので安全である。

子供の頃はクマンバチって呼んでたけど、本州以北の種はキムネクマバチが正式名で、日本固有種である。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

昆虫だけど翅があって飛んでるからか、OM-1の鳥認識が反応してちゃんと追尾するのはエライ。

もちろん安定してフレーミングできていればの話で、トンボなどと同様にまあなかなかファインダーに捉えるのは至難の業である。