見えそうで見えない
2021/6/17
繁殖期を迎えて大半の鳥が子育てに邁進している時期なので、恋の歌をさえずる個体はもうほとんどいない。
今鳴いているのは縄張りの主張であることがほとんどであろう。
それでも例外はあって、例えばホオジロは繁殖期を過ぎてもソングポストでよく鳴いている姿を見かけるし、ウグイスなど逆に繁殖していない若い雄がこれ見よがし?にホーホケキョとやっていることもある。
それぞれに事情が異なるが、基本的に存在感を示すような行動を繁殖期を過ぎればしなくなるのは、捕食者の目にとまるようなことを控える意味でも重要だろう。
OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-14
トケン類は托卵の習性があるので直接子育てに関与しないため、この時期でも他の鳥に比べてよく鳴いている。
とりわけホトトギスはそのけたたましい鳴き声で一際存在感を示すが、姿を見ようとするとこれが結構難易度が高くなる。音源からして間違いなくそこにいるはずと断定できるが、展葉した樹冠付近では飛ばない限り見つけるのは困難である。
この時はたまたま樹冠を移動していた個体を捕捉していて、留まったところが運良く枝の隙間から一瞬見えたところだった。
もちろんこの直後に再び飛んで、こちらから見えない位置でトッキョキョカキョクとやっていたw