portfolio

75mmという人の目線で違和感のない焦点距離。それでいて比類なき大口径がAFで高速にピントを狙い撃つ。しかしあまり寄れずに近接撮影は苦手ときている。

そんなXF50mm F1.0はどう考えても人物撮影などポートレイトや、街中スナップ向きなんだろうとは思う。実際、メーカーのプロモーション映像眺めてみても、推しのマーケットはそこにあるっぽいし。

もちろんキレイなお姉さんのボディラインも嫌いではないし、エッヂの効いたメトロポリタンの喧騒も面白いとは思うが、撮影対象としてはどちらかと言えば自然の造形美のほうに惹かれる。

そもそも仕事場でも生活圏でも周辺に人工物を擁する「街なか」など無い。ワークマン着込んだ農婦はいても、モード系ファッションに身を包んだ「おしゃれなご婦人」はとんと見掛けないw

そう。メーカーの思惑はどうあれ、ネーチャンは撮らない(撮れない)が、狙うはあくまでネイチャーであるw

FUJIFILM X-T4 / XF50mm F1.0 R WR / Classic Nega.

F1.0だから表現できたとか、XF50mm F1.0でしか撮れないとか宣う安っぽい言い回しは好みではないが、焦点が合った一点と外れているそれ以外の面の落差..いわゆるBokeh..はまさに大口径レンズならではだな。

もちろんこの絵面をこのレンズで撮らなければならない必然もなく、どちらかと言えばマクロレンズで撮るのがセオリーだろう。

ただ、望郷レンズで接写してはいけないものでもないし、広角レンズでポートレイトを撮って悪いわけでもないので、お気に入りのレンズで好きなように撮ればよろし、と言ったところだな。

口の悪い仲間は拙者にもっとも似合わないレンズだwと口を揃え、いつ手放すか賭けているフシがあるが、今のところF1.0を実用的なスペックで撮影できるのはフジのXFだけなので、まだしばらく使うつもり..もう手放す前提かよw..だぞ。

まあ常道のマクロレンズではなく、敢えてF1.0で自然の小宇宙を切り撮ることにこだわるのも面白いしね。