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北部フィールドの標高1200m以上のブナ林でもボチボチ芽吹きを迎え始める頃だが、北向きの林床にはまだ残雪が見られる。

もっとも例年ならまだ一面雪に覆われているわけで、今年は早くからそこここで根開けが始まっていた様子が見て取れる。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / ETERNA

この時期にしては気温が高く、けもの道ともつかぬ山道を歩きどうしで額に汗するが、林内に入って残雪上で小休止していると、時折吹く風もひんやりとして心地よい。

すぐ近くでコルリが高らかに鳴き、樹上ではクロジが恋の歌を歌っている。不意に笹を揺らしながら何者かが遠ざかっていくが、それがヤマドリと判った時にはすでに遅きに失たりである。

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