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首都圏で積雪があると決まってニュースで流れるのは滑って転びそうになる人や、転倒している人の映像だ。北海道や日本海側ほどは積もらないにせよ、赤城高原でも雪があるのは普通で、自ずからそれに対応した生活をしているものからすると、失礼ながらちょっと滑稽ではある。

滑りやすいソールの靴でというのはそもそも論として置いておくとしても、積雪がある場合は踵から着地するような歩き方を止めて、まっすぐ上から足を下ろして着地するようにすれば、かなり防げる話ではある。と言っても普段からそのように慣れておく必要はあるので、なかなか即実践とはいかないのかもしれないが。

先に生活で対応とは書いたが、生きものを探して山野に分け入ったり、写真を撮るために野山を歩くという時点で、一般人とはそもそも雪に対する耐性に違いあるのも事実だろう。そして、実際の行動ではそういう場面に対応すべく、道具の用意もしているのである。

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新雪や深雪時にはスノーシューがデフォルトだが、そこまでではないが斜面を登り降りするような場面では、写真のようなスパイクを防寒長靴に装着している。

このスパイク付きソールはもうかれこれ四半世紀近く使ってきている。インターネット通販などまだまったく一般的でなかった頃に、雑誌の広告を見てカナダから個人輸入したもので、未だに破損することなく現役で使えているので、ビブラムソールは伊達ではないということだろう。

製品名もその購入元ももう忘却の彼方だが、確かカナダの郵便配達の現場で使用と商品キャッチに書かれていたと記憶している。21本の大小のボルトがスパイク代わりに埋め込まれており、アイゼンのような爪ではないため、積雪はないが凍結しているアスファルト路面の上でも歩くことができるのが良い。ちょっと移動なら外すことなく車も運転できる。

ガッチリ固定されるようなアイゼンを始め、類似品は着脱が面倒なものが多いのだが、本製品の脱着は非常に用意であり、スノーシューと合わせて携行するのに何の支障もない。

同じようなコンセプトの商品を時々探してみるが、これだけ様々な商品で溢れかえる時代においても、なかなか類似のものは無いようである。なのでもう少しこのスパイクソールには頑張ってもらわければならない。

カテゴリ:写真・カメラ