古の昔は砂糖のような甘い甘味料がなかったので、甘いものと言えば熟した木の実と相場は決まっていた。中でも柿の実は古来から日本人には親しまれてきている木の実だろう。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

街場では見かけなくなったが、田舎には昔の名残で未だに柿の木が残っている。まあそれとて食用でどの程度消費されているかは未知数で、里山の沿道や畔に植わっている柿の実の大半は、晩秋ならクマ、冬なら朽ちて鳥の餌になっているだろう。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

柿は甘柿と渋柿があることが知られているが、絶対に甘くなる品種と、逆に絶対に渋くなる品種、そして状況によってどちらかに変化する中間品種とに分かれるそうだ。市場に柿の実として流通しているものは間違いなく甘柿だが、前述の田舎の周辺に植わっている半ば野生化したような品種は、ほぼ渋柿と言えるだろう。

状況によって変化するというのは、雄花の量で種が増えたりといくつか条件があるようだが、そもそも温暖地でないと甘くならない。利根沼田でも標高が高いところでは、まず間違いなく渋柿になっているはずだ。

そこで作られるのが干し柿である。干し柿は乾燥することで渋みのもとであるタンニンが渋くなくなる..難しいことは分からないが水分として溶け出してこなくなるらしい..ことを利用した保存食だ。うちの近所に残る柿の実はほぼ干し柿となって、村の直売所に並ぶことになる。

ちなみに、干し柿になるとは言ってもそこまで需要があるわけでないし、そもそも高いところの実は収穫もままならない。そういった実は秋からそのまま放置され、ちょうど今頃鳥たちの食べ頃になっているという次第。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

色の薄れたモノトーンの冬にあって、穏やかなパステル調の橙は雪景色によく映える。まさに雪国の色と言えるだろう。

カテゴリ:花・植物|タグ:
最近の記事
2018/6/17
続・G9 PROのAF
朝から林道脇の空地で天狗様をのんびり待っていると、ちょっと前から目の前をウロウロしていたノスリが、何 ...
2018/6/16
梅雨寒
今週半ば、季節外れの換気が流れ込んで北海道の石北峠が雪という話だったが、赤城高原もその頃から気温が上 ...
2018/6/15
要らぬは電柱なりにけり
SLを撮っていて常に気になるのは、規則的に並び立つ電柱と架線の類である。今や鉄道のほとんどが電化され ...
2018/6/14
サムライブルー2018
ワールドカップのロシア大会が明日から開幕だそうだが、事前の様子ではほとんど期待はできそうにない。世代 ...
2018/6/13
増えたのは人のおかげ
野生動物は環境破壊で生息地を追いやられ、徐々に絶滅に向かうというのが一般的なイメージであるが、減るど ...
2018/6/12
朴葉
ホウノキは樹高が高く成長することで知られており、高いものでは優に30mを超える高木も見られる。その上 ...
2018/6/11
今年はスー
そろそろコゲラの巣立ちも近い頃だろうと立ち寄ってみると、巣穴から雛の声が聞こえてきた。ここでコゲラっ ...
2018/6/10
続・G9 PROの深度合成
深度合成自体は既存のアナログ技術の具現化であり、特に目新しいものではないが、注目すべきは一連の行為が ...
2018/6/9
G9 PROの深度合成
ピント位置を少しずつづらしながら一度に撮影してくれるフォーカスブラケットは便利である。 露出に関して ...
2018/6/8
予備機を持って備えるべし
デジタルカメラになって一番のメリットは、フィルムの交換が必要ないことである。などと書くと、デジタルか ...
アーカイブ
以前のブログ記事はこちら 
  • 当サイトはプライバシー保護のためSSL暗号化通信によって保護されています。