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TAM

2016/11/9

昨日はフォレストのプレゼンのため上京。

その一昨日まで北東北の山中にいたため、年末大都会の雑踏とのギャップにやや戸惑ったが、バブル期には東京を中心にブイブイ営業活動もしていたので、小一時間もウロウロすればすぐに慣れた。

山の中で自然に浸ることが理屈抜きで好きなのは間違いないが、こうして時々都会に足を運ぶこともそう悪くはないと思う。特に普段自分とは関わりを持たない人種との交流には勉強になることが多く、色々気付かされるものである。

人はやはり環境に生かされる生きものだとつくづく思う。

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そして夜は福岡の武田晋一氏や沖縄の湊和雄氏らとSSP(日本自然科学写真協会)会長の海野先生宅に上がり込んで夜半過ぎまで酒宴。大御所的なポジションである御年を全く感じさせない、海野先生のパワフルさには驚くばかりだ。

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で、そこで海野先生所有の懐かしいガジェットを見せてもらった。なんとMacintosh生誕20周年記念モデル「Twentieth Anniversary Macintosh」通称TAMである。しかもMac OS9がちゃんと起動して、BOSEのスピーカーからしっかり良い音を響かせていた。

1997年発売の限定モデルで、当時の価格で100万近くしたと記憶しているが、流石にガジェットの好きで知られる海野先生である。実働品の状態で維持しているとは驚きだ。

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先ごろ発掘されたPB540cだが、最近になってようやくHDDの中身をすべてチェックすることができた。まあ、すべてとは言っても320MB..GBじゃないよ!..しかないのだけどね(笑)。

若かりし頃、撮影データやフィールドノートの電子化を試みて作ったファイルメーカーのデータベースなど、サルベージしたいものが色々あった。また、保育園に入る前の上の倅が当時キッドピクスで書いた懐かしい落書きファイルも多数見つかり、どうやら断捨離が得意な我が家人の管理下において、PB540cだけがひっそり生き残った理由はここにあったようである。

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が、目下の懸案事項はそのデータの取り出し方法である。同じAppleのMacとは言え、当時の漢字Talkも現在のOS Xも見た目や操作性は酷似しているものの、中身はまったく別物なのである。ケーブルで直結しようにも漢字TalkにはTCP/IPは載っておらず、通信プロトコルはAppleTalkのみで、それ自体OS XではSnow Leopard(Mac OS X 10.6)で消滅してしまっている。

ではメディアを媒介するかと考えるも、一応サルベージしたアクセサリーにSCSIのCDドライブもあるが、思いっきりCD-ROM..しかも2倍速だぜ(苦笑)..だったりする。

残る手段は3.5インチFDドライブ!なのだが、そもそもPB540cのこのFDドライブが動くのかという問題と、うちにはもうFDドライブも同メディアもないため、いまさら現行Mac用に新たにドライブを用意する必要があるというのが、いささか悩ましいところだ。いつまでPB540cが動作するのかも未知数なので、どのみち選択肢は他にないのだが。

Appleの過去の資産切り捨て..例えば最近ならFireWireだろう..は今に始まったことではないが、先日も書いたようになまじ操作性や見た目が似ている点でどうにも惜しいと思う。Windowsなら95時代とは今でも互換性があるしね。と言うかWinで同じことをMicrosoftがやったら暴動が起きると思うけど..

まあ、今回の件はSnow Leopardの時点で対策を取れたはずなので、利用者側の落ち度という見方もできる。Appleもいきなりスパッと切り捨てたわけではないしね。レガシーな仕様を引きずることで、技術の革新を阻害するのはIT的にはそちらのほうが問題あるだろうし。

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ただ、業務的にはとっとと切り捨ててほしいものもある。その代表格は何と言ってもIE(Internet Explorer)だろう。SafariはMac OS Xになってからだったし、多分当時のMacならNetscape NavigatorだろうとPB540cの中を見てみたら、何とIE、それも3.0なんてシロモノだった(怖)。

そんな利用者が多いのに大いなる問題児であるMicrosoftのIEだが、WIndows10でMicrosoft Edgeなる新ブラウザに切り替わるとのことで、ようやくその暗黒史に終止符が打たれる。さようならIE、早く来い来いEdge!

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商業分野に限れば、印刷でもWebでも画像を撮ったまま使用することはあり得ない。現在目にすることのできるあらゆるコマーシャルなイメージ、例えば本屋に並んでいる雑誌や写真集、駅前に貼ってあるチラシやポスター、テレビに流れる映像やポップなど、レタッチされていない画像や映像などどこにもない。ほぼ100%に近いところで、人の手による後処理が加わっていると言っても過言ではない。

そんな画像編集用途に用いられる、まさに元祖的なツールがAdobe Photoshop(通称フォトショ)である。そのPhotoshopの1.0がMacintosh向けにリリース(1990年)されてから今年で25週年。その記念イベントが先日開催され、Photoshopの生みの親であるトーマス・ノール氏が来日して記念講演を行った。

画像処理系のエンジニアや出版・印刷関係、それにカメラマンでPhotoshopを知らない人はいないと思うが、かく言う私も商売上欠かすことができない、画像編集ツールの定番の一つである。現在は販売形態がクラウドに変わったため、表立ったバージョンを意識することはなくなった..常に最新に更新されるので..が、最新はCCの14.0となる。

高価なPhotoshopでなくても、フリーウエアのGIMPのように同等の機能を備えるツールはあるのだが、商売上IllustratorやInDesign、PremiereにAfter Effects、それにDreamweaverなど他の一連のツールも必要となるため、Adobe税の納付は欠かせないのである。各ツールの出来不出来はともかく、Adobe自体は昔から商売方法もサポートも最低でできれば付き合いたくないのだが、何れのツールもクライアントとの絡みもあって、なかなか使わないとは言えない辺りがもどかしい(苦笑)。

カメラメーカーが自社の製品に、RAW現像を主とした画像編集も可能なツールを無料で付属させるのが当たり前の昨今、わざわざサードパーティ製の画像編集ツールを使う意味があるのかと問われれば、一般的には必要ないケースのほうが多いと思うが、かゆいところに手が届かない的なあとちょっとが足らないのがカメラメーカーのツールなのである。Photoshopでなければならない理由は主には前述の通りだが、2.5の頃から使っていてコマンド等を使い慣れているというのが、まあ妥当な理由だろうか。

ちなみにAdobeからは、LightroomというPhotoshopから写真専用..あえて画像とは言わない..の機能を切出し、さらに写真管理まで行えるまさに写真愛好家向けのツールもリリースされている。その発想も使用用途もよく考えられたツールだと思うので、写真家やカメラマンにはおすすめできる。かく言う私も最初は飛びついた口なのだが、写真データは複数のHDDに分散して格納されているため、管理するために専用のデータベースを作成する時点で保守的な私にはアウトだった。

ところで、未だに画像のレタッチを忌み嫌う輩がいるようだが、そもそもデジカメで撮影されたデータがありのままであるという認識が片腹痛いわけで、デジカメ内のA/Dコンバータと画像処理エンジンを通過した時点でもはや電気的に作り出されたイメージであり、それをカメラ内で先にやるか、PCで後でやるかの違いに過ぎないのである。某C社の例で言えば、カメラ内でピクチャースタイルを適用することで、撮影画像の色の傾向を変えることができるが、それは撮影後にPCでやってもまったく同じことである。

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先ごろ発掘されたPB540cにインストールされていたPhotoshopは4.0であった。4.0は1996年リリースなので、少なくてもこのPB540cは1996年まで使われていたことになる。他にIllustrator5.0(最新はCCの18.1)やQuarkXPress3.1(最新は10)もインストールされていたので、当時家人がフリーの編集者..現在はフリーの農夫(笑)..として使っていたと思われる。

ちなみに私個人としては、当時はすでにフリーランスではあったが、Windows95の爆発的な普及に押されて仕事がWin系に移行していたため、もうこの時分はほとんどMacをいじることなかったと記憶している。そう、当時のMacはデスクトップパブリッシング分野でしか、地方では使い道がなかったのだ。

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ちょっと前の話になるが、春休みに家人が倅の部屋を大掃除していて、収納庫の奥から懐かしいレガシーガジェットを掘り出してきた。それは引っ越してからろくに開けてもいない引越し屋の段ボール箱から、上の倅が当時集めていたトーマスのプラレール部品と一緒に出てきた。

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永き眠りから目覚めたのは、米Apple Computer(現Apple)のラップトップPC、Macintosh PowerBook 540c 通称『Blackbird ブラックバード』である。

1994年発売ということで、今を遡ることかれこれ21年前のPCということになる。これ以外のMacと、以降に手に入れたWin系のPCはもうすべて廃棄されているが、何故かこれだけ生き残っているのにはそれなりの理由があったがそれはまた後日。

それはそうと、何しろ20年以上前の代物で増設された2基のバッテリーはほぼ死んでいたし、動くか否かは半信半疑であったが、ACアダプタをつないで電源を入れると懐かしきジャーンという和音とともにMacアイコンが表示され、見事に漢字Talk7.5..当時のMacintoshのOSの呼び名..が起動された。ちょっと感動の瞬間だったりする(笑)。

当時のApple Computerは、かの創業者スティーブ・ジョブズを追い出した後、企業存亡の危機にあったわけだが、現在のようなコンシューマ向きではなく、他のPCメーカー同様にビジネス分野を中心に事業を展開しており、どちらかと言えばラップトップよりもデスクトップ向け製品がメインだった。PB540cはそんな当時のラップトップ型のフラッグシップ機である。

Macintosh PowerBook 540c 技術仕様 »

モトローラMC68LC040にVGAモニタ、メモリは12MB..本機は36MBに増設してある..でHDDは320MBなど、突っ込みどころは色々あるが、どの仕様一つとっても20年前のテクノロジーということで懐かしく頷く以外ない(笑)。

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現在出張時に携行している MacBook Air 13インチと並べてみる(写真左)。こうしてみると、コマンドキーの配置、トラックパッドとクリックボタンの位置関係など、ヒューマンインターフェイスのデザイン部分が今と同じ..現行のMacBook系はトラックパッドが一体になっているが..であることが判る。

比較用にMBA13(13.3インチ 1440×900)の方にPB540c(9.5インチ 640×480)のスクリーンショットを表示しているが、モニターサイズと色表現に関しては時代以上の差を感じる部分である。

薄いことがセールスポイントであるMBA13と並べること自体無謀だが、一応お約束で比較写真も(写真右)。もちろん右がPB540cで左がMBA13。ハンデありすぎなのでMBA13にはオマケにiPad 3rdを載せてあるが、それでもPB540cのほうが倍以上の厚さなのにはこれまた時代の流れと技術の進歩を感じる。

ちなみにMBA13は1.35kg、PB540cは3.3kg。PB540cはSCSI含め当時考えうるほぼすべてのインターフェイスを備えており、リチウムイオンバッテリーも2個込なので、今どきの高スペックノートと較べても特に重いわけではない。当時流行りのFAXモデムも装備しているしね。

  MacBook Air 13インチ PowerBook 540c
発売時期 2013年6月 1994年5月
CPU Intel Core i7 デュアルコア2.0GHz モトローラ MC68LC040 66/33 MHz
メモリ 8GB 36MB
ストレージ 512GB SSD 320MB
ディスプレイ 1440×900 数百万色 (最大2560×1600) 640×480 256色
価格 〜¥160,000程度 定価で¥600,000以上した覚えが..

単純に計算してもメモリは227倍、ストレージは1638倍、ディスプレイ解像度は横2.25倍、CPUとグラフィックス性能は今となっては計算しようがない。

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林檎マークも変わった。以前は6色の虹色であったが、2006年から現在の単色になった。さらに表示の仕方も変わっていて、以前は所有者がモニターを閉じた際に正しく見えるように配置してあったが、現在はモニターを開いた際、相対した相手に正しく見えるように配置され、さり気なくMacを使っていることを主張する意匠となっている。

バブルと呼ばれた今となっては狂気の時代、アナログムーバ片手にこのPB540c..正確にはバブル時代はPowerBook Duo 230だったが..を肩に担いで、全国を飛び回っていた頃が懐かしい。余談だが、当時IT未開の地であった地の果てシリエトクこと知床に、初めてMacを持ち込んだのはかくいう私である。その年のうちに、知床自然センター管理事務所(現在の知床財団の前身)にPBが並んでいたのは言うまでもない(笑)。

そんなことで、もし引越し後に開けたことのない段ボール箱などあったら、タイムカプセルが如く開けてみると面白いかも。貴重?な何かを発掘できるかもしれない。もちろん、昔の思い出もね..

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虹の架け橋

2014/10/14

一週間前の18号と同様に、今回の台風19号もアッという間に通り過ぎていった。関東では群馬と埼玉の間を夜間に通過していったため、台風を意識しなかった人も多いはずだ。リンゴなど果樹農家はホッと胸をなでおろしていることだろう。

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虹を見ると、「俺、昨日さ、虹の近くまで行ったんだぜ」とか、「虹の下をくぐった」「虹の橋の袂まで行ってみた」みたいなことを言い出す奴、子供の頃、クラスに必ず一人や二人いたはずだ。虹の架け橋みたいな表現があるくらいなので、気象現象として何も知らないガキの頃なら、ある場所からある場所へアーチ状に架かっている..さすがに物理的な構造物があるとは思わないだろうが..と信じたとしても、これはしかたのないことだ。ただ、普段から変わり者扱いされていたりすると、皆にいじられるのはこれ必定なり(笑)。

虹は空気中の水分を太陽光が通過する際、その水滴がプリズムの役割をして光路を屈折するため、光の成分が波長によって分解され、それが反射して見える気象現象である。撮像用レンズ..複数のプリズムから構成される点で同意..でも同様の理屈で色収差が発生する場合があり、特に輪郭周辺がにじむことから忌み嫌われるが、景色として眺めるぶんには誰しもが目を留める美しい現象であろう。


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ところで「虹は七色」というのが我々日本人の認識であるが、色の見え方というのは人種によって異なる..広義に見れば生きものの種でも異なる..ため、世界的に統一されて7色というわけではない。米国では6色、中国では5色、さらに日本でも沖縄では2色という例もある。実際、iPhoneでよく知られる米Apple社のロゴマークは、その名の通り単色のリンゴの絵柄であるが、以前Apple Computerを名乗っていた頃は虹色に描かれていた。その色の帯を数えると6本で、我々日本人の知るところの7色とは違うことが判る。

我々が見る色というのはとどの詰まり光の反射である。その光の反射率によって色の違いと濃淡を識別することで、リンゴは赤いとか空は青いとか、葉っぱは緑とかホッキョクグマは白いとか判断している。先日のブラッド・ムーンが赤く見える理由でも書いたが、波長が長ければ赤っぽく見え、短ければ青っぽく見えるわけだ。高周波になればなればるほど白に近くなり、やがては目にも止まらぬ波長となり、そしてそれこそ光の速さに相違ないのである。そう、光とは波長の短い電波のことなのだ。

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仕事場の棚を見上げると、以前使っていて今は物入れになっているアルミケースが置いてあるが、そこに懐かしいApple Computerのステッカーが貼られている。ここ10年位で私と付き合い始めた人たちは、私が最近になってMacユーザーに変わったと勘違いしている人がいるのだが、私が私用で最初に買ったPCはMacintoshなのである。件のステッカーはその当時、新宿三井ビルの1Fにあったキヤノンのゼロワンショップでもらったものだ。バブルの頃、Macを買うならゼロワンショップか大塚商会、そんな認識だった頃が懐かしい。

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WinでもMacでも、OSのバージョンアップはリリース後すぐには行わないのが主義であったが、先日のOS X Mavericksはさすがに先送りできなかった。デュアルモニターのサブ側にも、ようやくメニューバーが表示されるようになったのである。

名前の通りウィンドウ単位でアプリケーションが動作するWinな人たちには?な話..ウィンドウにメニューバーが表示されるので..だと思うが、Macでデュアルモニターにした時、従来のOS Xではサブモニターにはメニューバーが表示されず、メニュー操作のたびにメインモニターまで戻らなければならず、どうにも使いづらかったのだ。特にろくにキーボードショートカットを覚えていないAdobeのアプリケーションなど、サブモニター側で操作しようものなら苦行以外なにものでもない。自ずからサブモニターはParallels(Windows7)の定位置となっていたのが、ようやく解消されたのである。

それともう一つ。デュアルモニターでアプリケーションを最大化すると、もう1台も真っ黒けで使えなかった。これはどう考えても設計ミスだったのだが、これもMavericksで解消された。前述のParallelsなどは常に最大化しておきたい筆頭なので、これもまた待ち焦がれた機能向上の一つである。

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週のはじめに北部山沿いでは確認していたが、赤城高原にも冬鳥であるジョウビタキがやって来た。隣家の植え込みから飛び出してはヒッヒッヒッとゆっくり鳴いて、季節がら干し柿のような特徴的な体型を披露していた。例年だと10月20日前後なので、ちょっと遅い渡来のようである。

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20131026

我が村の空撮映像..というのは冗談。これはPCの基板だ。見りゃ判るって?でもこれだけで機種まで判ったらそりゃ相当のマニアだ(笑)。

実はちょっと前に仕事仲間からノートPC用のDDR3の16GB(8GB×2)メモリを貰った。理由は特に聞かなったが、間違って注文しちまったとか、まあそんなところだろう。

うちのデスクトップPCはどれも32GB積んでいるが、DELLのノートもMacBook Proも上限の8GB積んでいるのでこれまた必要ない、と思って色々調べてみたら、どうもうちのMBP(Late 2011)は16GBまで載せてもOKらしい。一応、スペック上も構成変更もMBPは8GB上限なんだけど。

MBPに重い仕事をさせることはあまりないが、ちょっとした動画の変換とかしつつ、ParallelsでWin7を動かしたりすると結構メモリを使いきってしまうことがあったのも事実。USB3.0化やマルチモニター仕様など周辺機器を増強したこともあって、渡りに船と久しぶりにMacの裏蓋を開いた次第。

久しぶりにというのは、昔はMacintoshのバラしはご法度であって、蓋を開けた時点でサポート対象外となる運命だったのである。自分でメモリ1つ交換できないなど、PC-AT互換機の世界では考えられないことだが、私が以前にMacを使っていたのはそういう時代のことだったので、何となく今でもそんな感じでいたのである。

交換後、パリティチェックを行って問題ないことを確認。ノートPCで16GBなんて昔なら考えられない容量にちょっと感動(笑)。試しにParallels起動中にPremiere Pro CCを動かしてみたが、実に快適である。

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両刀遣い

2013/2/3

Appleのデバイスで何がイチオシかって、そりゃやっぱTrackpadだろう。

現在のノートPCのほとんどに同じような入力デバイスが装備されているが、私的にはWindows機のアレを操作できる人は尊敬ものである。うちにもWindowsのノートPCは何台かあるが、どれ一つとってもまともに操作などできない。もっとも、お前が不器用なんだと言われれば、ああそうかと納得しないでもないが(苦笑)。

と言うことで、ビデオ編集をする都合..特にカット編集時はマウスもしくはジョグダイヤルが必要だ..もあって、Windowsなら私はノートPCでも依然マウス派である。

90年代初期、MacのPowerBookを使っていた頃、Appleは当時としては先進的な静電感知式のTrackpadを装備していたが、その使用感は現在のWinノートと大差なかった。が、それも今は昔の話であって、現在のMacBookに装備されているマルチタッチテクノロジーを採用したTrackpadの操作感は、それはもう全くの別物、異次元の使い心地である。

スマホやタブレットPCでお馴染みのスワイプやピンチなど、直感的なジェスチャーが使えるのが良い。Lionからスクロールの向きがそれまでと逆..指を動かす方向にページが移動する..になったが、慣れるとこちらのほうがより自然であることが判る。何よりビデオ編集時..Final Cut ProやPremiereなど..でも、微妙なクリップの操作が行えるのが素晴らしい。

そしてAppleの面白さは、MacBookのそのTrackpadの操作感を、デスクトップPCにも持ち込んでいる点だろう。その名もMagic Trackpadと言って、デスクトップPCの世界観からはまさにマジック。MacBook Proをクラムシェルモードで使用..MBPに大型モニターを接続してMBP自体は閉じて使用する..する際に、ノートPC形態と変わらない使用感で便利に使わせてもらっている。

ただ、IllustratorやFireworksで微妙にオブジェクトなど移動させる際、やはり使い慣れた入力デバイスとしてマウスが楽なのも事実。そこで同じくAppleのMagic MouseをMagic Trackpadと併用している。ワイヤレスなので電池の分やや重いのが難点だが、このMagic Mouseもまた優れものなのだ。マウスの背中側にマルチタッチテクノロジーが採用されており、Trackpad同様のジェスチャーが使えてしまう。

これらAppleの入力デバイスを使って一旦それに慣れてしまうと、とてもじゃないがWinノートのそれはまったく使えない。ここは一つ、Appleには是非ともWindows向けにMagic Trackpad、またはMagic Mouseを出して欲しいと思っているのは、私だけは無いはずだ。

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写真右奥の板状のデバイスがMagic Trackpadで、手前がMagic Mouse。そう言えば入力デバイスのほとんどがワイヤレス化してしまったが、そのうちなぜマウスをMouse(ネズミ)というのか判らない人が増えてくるのだろうなぁ..

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新旧QuickTime

2013/1/25

QuickTimeの現在のバージョンは10であり、いわゆるQuickTime XとしてSnow Leopard(OS X 10.6)で実装されたもので、Xから64bitに対応された。

QuickTimeはAppleのマルチメディア技術の中核をなすもので、いわゆるライブラリ..他のコードから呼び出される汎用コードの集合体..のことである。映像編集ソフトであるFinal Cut Proや、私は全く使わないがiTunesなどはQuickTimeの上で動作している。従来のバージョンは7で、一見すると後継システムのようであるが、XはiOSのマルチメディア技術から派生したもので、それまでの7以前とは基本的に別物..7はCarbon、XはCocoaベースで作られている..である。

QuickTime Playerは、同じくQuickTime技術で動画や音声を再生するアプリケーションで、Xでは7以前ではPro版のみ可能であった簡易的な編集機能も備えており、私もmov形式のファイル(QuickTimeフォーマット)のトリムやカットに使用している。ただ、Playerとしての基本的な機能は従来の同7より劣っており、特にスロー再生ができないのが痛い。この辺りはバージョンアップで何とかして欲しいのだが、3年以上経っても未だに手が施されないのは残念だ。

ところで、意外に知られていないが、QuickTime Xと7は共存できる。それは、Snow Leopardでは別途インストールする必要があったが、Mountain Lionでは最初からインストールされている..ただしユーティリティフォルダだけど..ことからも判る。まだ対応コーディックの少ないXに対し、7では様々なプラグインが利用でき、多様なフォーマットやコーディックをサポートしているという事情もある。

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と言うことで、撮影データをチェックする際にスロー再生する必要がある場合は、必然的にQuickTime Player 7を使用することとなる。映像クリップの静止画サムネイルも、該当箇所でcommand+shift+4の後、スペースバーでスクリーンキャプチャを切り出せばOKだ。

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20年ぶり

2013/1/11

このほどMacBook Pro(Late 2011)をOS X 10.7(Lion)から10.8(Mountain Lion)へバージョンアップ。

Mountain Lionのリリースは昨年7月。Windowsは世代が古くても、セキュリティさえしっかりしていれば問題なく使い続けられる..実際はザル並に穴だらけなんだけどね(苦笑)..が、Macは逆に新しいほうが色々な意味で安心だ。とは言え仕事柄、すぐに新しいOSに飛びつくような冒険はしない主義なので、半年見送って様子見していたのだが、仕事の入れ替わり時期を考えると、更新は今がちょうどいいタイミングであった。

多くのユーザーはLionに上書きインストールして、Time Machineからバックアップを戻しているようだが、これまた職業柄というか性格というか、私は再インストールは常にクリーンインストールを行う主義である。過去の設定を引き継いで良いことがあった例しはないし、経験的にPCを安定して運用するには一から再構築するのが一番なのである。そんなことは面倒だという輩もいるが、PCのトラブルで仕事に支障を来すのはゴメンなのだ。

ところで、Mountain LionとLionとでは見た目も使い勝手も違いはなく、そのウリはiOSとの連携である。一応iPadはタブレット環境のデバッグ機として使用しているものの、日常デバイスとしてiPhoneを使っているわけではなく、さらにメールもメッセージもカレンダーもMac標準のアプリは一切使用していないので、iCloudでの連携自体にほとんど恩恵はない。とにかくHDDの大掃除目的が第一であることと、昨年追加で導入した27インチ iMac(Late 2012)にOSバージョンを合わせるという意味合いが大きい。

あ、そうそう、トラックパッドでのスワイプで通知センターなるものが現れて鬱陶しいので、ターミナルからlaunchctl unloadコマンド叩いて早々に無効化。いつかスマホがiPhoneになったら元に戻そうかな。でも当分AndroidからiPhoneに変更することはないだろうけどね。

と、ここまで書いてから、個人的にMac..Macintoshと言うべきか..のOSをバージョンアップしたのって、漢字Talk 6.0を同7.1にして以来であることに気がついた。あの時はそれこそ全く別物に変わって感動したものだが、それも実に20年ぶりだと思うと感慨深いなぁ(笑)。

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家の前にもウサ公の足跡が。

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