スマホゲームの台頭に乗り遅れた感のあった任天堂の放った一撃が、ここまで全世界的に注目を浴びるとは驚きである。そう、今を騒がすPOKEMON GOのことである。
AR技術を使ったゲームプレイは、今時のスマホゲーム愛好家たちの心を掴んで離さないようで、同社の株価上昇とシンクロするように、良い悪いは別にして、国家をも揺るがす騒動に発展する社会現象に急上昇中のようである。
雨後の筍のように、出ては消え、流行っては廃れていくオンラインゲームの世界において、任天堂がゲームチェンジャーになれるか、世界の投資家たちの注目を一手に集めているが、やはりポケットモンスターというソフトが持つ強みは強烈にインパクトがあるということだろう。
仕事柄、この手のゲームに強いと思われることが多いのだが、実はコンピュータゲームはまったくやらない。興味がないわけではなく、過去にはMacでフライトシュミレーターや、喫茶店でインベーダーゲームとかやったことはある、ってどんだけ昔の話だ(笑)。
まあ言ってしまえばセンスがないことに尽きるだろうか。30年ほど前、任天堂のファミコンでスーパーマリオブラザーズを初めてやった時、秒殺でゲームオーバーになって友人に呆れられて以来、コンピュータゲームからは距離を置くようになった。
それでもご多分にもれず、子供が好きだったのでポケモンに対する知識は世間並みに一応ある。何気に家のあちこちに子供が貼ったポケモンキャラクターのシールを目にするので、ピカチュウあたりまでは何とか同定可能なレベルにはある。本棚にはアフリカやアジアの動物図鑑と並んで、20年近く前のポケモン図鑑もあるしね(笑)。
自分自身は野外で活動する自然志向ではあるが、子供は野外で遊ぶべきだ!などと安っぽいことを言う気はない。IT技術の発達で、今まで空想科学の世界だったものが、いよいよ現実のものとなってきているのを目にすることができるのは、それはそれで面白いことだ思う。
とはいえ、子供達が集まってテレビの前で「ポケモンゲットだぜ!」と言っていた頃、まさかスマホ片手に大人たちが、昼に夜に屋外で仮想現実の世界でポケモン集めに興じる時代が来るとは、よもや想像もしてなかったぞ..
雨後と言えば、激しい夕立のあった翌日などによく見られる光景がこれ。大水にやられて彷徨ううちに、路上に出てしまって逃げ場を失うのである。
被害者は大抵、地面の表層に近いところで生活しているヒミズが多いのだが、時々アズマモグラが昇天していることもある。この連中は目が効かないということもあって、一度パニックになってしまうと迷ってしまうのだろう。
モグラは身近で生活している割に、地面の下にいるので見る機会はなかなかない。死骸ではあるが、生きものの写真を撮る立場からすると、標本写真ゲットだぜ!というところであろうか。