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再びズボッ!

2016/3/31

すっかり親ギツネの狩場と化した近所の牧草地。毎日というわけではないが、3割程度の確率で朝夕の張り込みが当たる。

こちらが草地内に乗り入れた車内にいるのは承知しているようで、怪しい奴と思いつつも害を及ぼすものではないと認識したのか、最近は割と近くでも逃げずにうろつくようになった。

実際の行動の多くは夜間だと思われるが、さすがにm4/3機での動画撮影は光が回らないと辛いので、できれば日の出後がありがたい。

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狩りの方法は至って単純。牧草地内をひたすらウロウロ..することで地面に振動を伝えてネズミが右往左往することを誘発するのだ..しつつ、ネズミの匂いを感じるとしばらく巣穴の前で待つ。

同じような待ち伏せ猟をする猛禽類のノスリやクマタカなどは数時間でも待つ時があるが、イヌの仲間であるキツネはせいぜい待っても15分程度が良いところだ。

少しでも巣穴の付近に動きがあれば、ジャンプ一閃、巣穴に鼻先を突っ込んでネズミを捕らえる。もちろん成功率100%ではないので、空振りしていることも多いが、ネズミの巣穴は近くにいくつもあるので、場所を変えて何回かチャレンジすることが多い。

CP+あれこれ

2016/2/28

某サービスより毎年招待状はもらうのだが、近年まったく行く機会に恵まれないCP+。そんな中、行ってきた友人知人の話の中で気になった製品をいくつか。

まず、シグマがメーカー純正?的なEF-Eマウントアダプタを販売するようで、噂通りAF速度も精度も純正の性能を維持するようであれば、値段次第だがソニーEマウント使用者には朗報だろう。m4/3も出してくれると嬉しい限りだが、シグマはm4/3には妙に冷たいので難しいかな。

さらに同アダプターの老舗的なKIPONでは、アダプタにとうとうドロップインでフィルターを挿せるタイプを出すようだ。可変NDが同梱されるらしく、これはかなり魅力的。実際に発売されれば是非とも手に入れたい。

レンズでは中華製のLAOWAという初耳の製品があり、中でも気になったのは15mm F4 WideMacroだ。ワーキングディスタンスが18mmの1:1等倍撮影ができ、さらに上下方向に6mmのシフトも可能となっている。どんな絵が撮れるか気になるところであり、是非とも動画撮影にも使ってみたい。

そして実際に日本で発売されるのか気になっているのが、超小型4KカムコーダーZ CAMERA E1だ。昨年クラウドファンディングのKickstarterで出資を募集していて、プロジェクトは開始されたと海外のサイトでは情報を得ていたが、日本では技適の問題があってどうかと気になっていたのだ。

Z CAMERA E1
https://ksr-video.imgix.net/projects/1834352/video-549605-h264_high.mp4

今回CP+に出品されていたということは、無事に製品化にこぎつけたのだろう。ドローンに搭載することを目的とした4Kカメラではあるが、操作すべてをスマホやタブレットから行えるので、それ以外の用途でも使いみちは十分にある。何よりm4/3マウントを採用したレンズ交換タイプであるというのが素晴らしい。これは映像クリエーターであれば間違いなく買いだ。

20160226

そろそろ冬鳥の春の移動の時期ということもあって、シメに混ざってアトリが2羽..雌雄なのでペアなのかな..我が家の餌台に立ち寄っている。アトリといえば万羽の単位の大群で有名だが、たった?2羽というのも新鮮だ。

スズメにいじめられながらももう一週間ほど滞在しているが、来週暖かくなれば北を目指して旅立っていくことだろう。来年またお越しを願いたいものだ。

今週はこの時期恒例のCP+が開催される。各メーカーからもそれに合わせて新製品の発表が続いているが、望遠動画野郎として目下気になる製品といえば、オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROである。

実売で30万を超えるとあって、m4/3レンズとしては高価な部類ではあるが、100万を軽く超える同スペック..35mm換算では実質的に600mm F4、いわゆるロクヨンと同じ..のEFやニッコールに比べれば破格に安い。

オリンパスが自負する通り、実写サンプルを見る限りその性能も申し分ない。専用の1.4倍テレコンとの組み合わせで840mm相当としても、ゲタを履いていることを微塵も感じさせない写りは素晴らしい。

その上600mm相当による最短1.4m驚異のテレマクロや、1.5kgを切るコンパクトさで換算6段分の手振れ補正..これはさすがにオリのボディが必要のようだが..など、その価格に見合う性能と言っても良いだろう。

以前はm4/3にはほとんど触手が動くことはなかったが、このオリのサンヨンにはかなり心が動くのが本音だ。似たような焦点域ならパナから出るVARIO-ELMAR 100-400もあり、ズームであるパナのほうがより利便性が高いのは自明の理だが、実写サンプルを見る限り画質ではオリとは勝負にならない。

何れを選択しても発売と同時に手に入れるのは難しいようで、下手をすれば今シーズンの撮影には間に合わないかもしれないが、今後もm4/3を使ってワイルドライフを撮っていくのであれば、導入を検討するに十分に値するキラーレンズだろう。

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往年のオールドレンズをGH4に付けて動画を撮影、そこから静止画を切り出してみた。

m4/3は35mm換算で2倍となり、ローコストで長焦点が使用できることにメリットがある。さらに言えばマウントアダプタで各社のレンズ群が使えることもありがたい。

が、なんのかんの言ってもm4/3を使う最大の理由はやはり動画撮影の容易さであろう。4Kも撮れるGH4など動画分野でのパナの功績は大きい。

悩ましい

2015/11/16

似たようなものがあってその二者からの選択を迫られている場合、決定的な材料がないとなかなかこれと決めかねるものだ。ではどっちも、というほどフトコロに余裕があればいいが、特にそれが高価な機材だったりすれば余計に悩むことになる。

何の話かといえば、それ現在検討中のα化計画である。どうにも煮え切らないC社をいよいよ見限って、業務用途の機材周りを一気にS社..おっとこの伏せ時に意味はねぇか(笑)..に変えてしまおうというムーブメントがあるのだ。一見するとドラスティックな変更に思えるかもしれないが、レンズはアダプター経由ですべて手持ちのEFレンズがそのまま使えるので、変更と言っても実はボディだけの話だったりする。

で何が悩ましいのかという話だが、それはα7RIIとα7SIIのことに他ならない。最初に似たようなものと書いたが、実際には静止画記録の仕様で明確な違いがあり、Rの方が圧倒的に画質が良いので当初はすんなりRで決定の流れだったのだが、暗所での動画撮影という目的に限って言えばやはりSのほうが上だ、という揺り戻しが起きているのである。

価格的に違いがあれば悩むこともないのだが、事もあろうにS社はどちらの先代モデルからも倍近い値付けをしてきているため、どちらか一方だよね、という予算面での悩ましさなのだ。

デイライトでの動画撮影では、P社のカメラが最もハンドリングし易いのでこれは不動なのだが、薄暮でちょっとシネマっぽくなんて凝ったシチュエーションではやはりα7SIIが捨てがたい。P社がもっと高感度に強ければそれで済む話だが、m4/3と35mmフルサイズではセンサーの大きさによる違いが明白で、今後もP社のカメラがα7SIIを超えることはないだろう。特に4Kともなれば尚更である。

ただ、静止画も動画もといったこれ1台的な使い方では文句なくα7RIIであり、いくらレンズは共用できるとは言っても、C社5DとP社ミラーレスカメラを2台持ち歩くことを考えると、機動性ではα7RIIがもっとも適している。

さて、この悩ましさに唯一の救いがあるとすれば、現時点ではまだモノが容易に手に入らないという点だろうか(笑)。結論は、もう少し市場の流通量が増え、価格が下る頃合いまで持ち越しとなるのかな。

20151116

悩ましいと言えば我が家の大根のお姿も悩ましい。家人いわく、よく均さずに適当に種まいたのが原因だろうとのこと。ちょっとした石でも、根の張り方には結構影響があるということだ。ま、味が変わることはないので、そこは悩ましいことではないのが救いか(笑)。

いよいよおでんが旨い季節になったねぇ..

GY-LS300

2015/8/5

なかなか世の中に手頃な4Kカムコーダーが出てこないと、どこで誰と話しても必ず業界で話題になる昨今、少々気になっているカメラがある。それはこの春JVCケンウッドがリリースした業務用カムコーダーGY-LS300である。

GY-LS300はこのクラスでは珍しいレンズ交換式..でないと私が触手を動かすことはないが..で、マウントはm4/3互換、センサーはスーパー35mmという仕様である。と、ここでそれはおかしいと感じた貴方、そうそれは正しい認識なのでご安心を。

m4/3とスーパー35mmでは後者のほうがマウント径が大きいため、そのままでは実はケラれてしまう。そこでJVCケンウッドがとった策は、バリアブルスキャンマッピングというセンサー内の有効範囲を動的に可変とする方法なのである。つまりm4/3マウントならばm4/3の、EFマウントならEFレンズのイメージサークルを、マルチアスペクト宜しく自由にクロップすることが出来るのである。

しかもそれはパナのGH系が採用するEXテレコンのように、FHDの場合なら最大2.3倍までズームのように機能させる事が出来るという優れもの。センサーサイズから言ってもクロップ時のノイズ対策はm4/3よりは優位なので、画質的には期待できると思われる。

惜しむらくはフレームレートが30pである点だが、バージョンアップで4096×2160のシネマ4K(GH4はUHDTVの3840×2160)に対応し且つダイナミックレンジ800%のLog記録も可能とするのは、価格を考えても稀有な存在といえよう。

それとGY-LS300のビデオカメラ然としたボディ形状も良い。GH4は良くも悪くもスチルカメラとしての運用を前提としているため、長いレンズを装着してビデオカメラ的に使うには、その操作性はかなり無理がある。そもそもスチルカメラはボディを握った状態で操作することが前提..基本的にビデオカメラは撮影中は触ってはいけない..なのだから。

ということで、GY-LS300の価格がこなれてくるか、しつこいようだが4K60pを記録できる安価なカムコーダーが登場するか、どちらが先かという今日この頃である。

20150805

気が付いたら月見草(マツヨイグサ)の季節であった。昼間にはしぼんでしまうため、花の写真は早朝に狙うべし。

鷲瞰図

2014/10/6

GoPro HERO4はとうとう4K30Pまで到達してしまった。4Kで30Pはいわゆるナンチャッテ4Kに他ならないが、あの大きさであっさり実現されると、肩を並べられたm4/3一族最大サイズのGH4の立場は何処へ(笑)。

アクションカムの名の通り、1080/60PがGoProの本来の立ち位置だろう。さらに720ながら120Pがイケるので、地上波ならハイスピード撮影もバッチリOKだ。というか業界的には待ちに待ったスペックだろうね。やはり激しく動く状態..GoProは動くものを撮るカメラではない..で撮影するなら最低でも60Pは必要だから。

しかもSilver Editionには背面にタッチ操作可能な液晶モニターまで搭載。スマホがあればWi-Fiで飛ばせるとはいえ、この辺りはバッテリーの持続時間との兼ね合いもだろうが、ある無いでは雲泥の差がある撮影分野もあるので、その恩恵はいかばかりか。

そして、いつも楽しませてくれるGoPro映像だが、とうとう天狗様にも背負わせたくれた。

小型のハヤブサなどでは激しく羽ばたくせいもあってバタバタする映像も、大型のワシになるとさすがにビタっと安定して映るのはさすが。流行りのドローン映像もさることながら、やはり鳥自身に背負わせて撮ってもらうのには敵わないね。これこそまさに鳥瞰ならぬ鷲瞰図だ。

さらに天狗様ではないがオマケを2つ。

風切り音がイイね!

 

20141006

今日は午前中は雨模様であったが、台風18号はあっという間に通り過ぎて行ってしまって、お昼には晴れて暑さがぶり返してきた。明日からは秋晴れに戻るようだが、すぐまた19号がやって来るようで外ロケは頭が痛い。

Metabonesから待望の、というかようやくm4/3用のEFマウントアダプターが発売された。これで同アダプターを使えば、キヤノンEFマウントのレンズをパナのGH4に使えるわけで、すでにEOS用にEFレンズを揃えてしまっている私のような輩には朗報なのである。そもそもこれを予想して、GH2時代からm4/3用のレンズには投資してこなかったのだから(笑)。

先んじてすでにニコンG(ニコ爺ではない)やソニーFE、フジXマウント用はあっても、なぜかm4/3用はなかなか登場しなかった。制御系伝達信号のリバースに時間がかかったか何か大人の事情なのか、まあ知る由もないのだが、今までは事実上Redrock Micro製のLiveLens MFT Active Lens Mount(こいつはデカイ上に別電源だしね)しかなかったので、それに手を出さず待った甲斐があったというものだ。

ちなみに、ただマウント変換して装着するだけなら中華製のアダプターは沢山存在していたが、私がパナのGH系を使う理由は動画用途に限られているので、絞りの制御がカメラ側から行えないのはダメダメである。m4/3の場合、絞り過ぎるのは回折の影響でかえって画質が悪くなるのだが、それでも開放から2絞り程度はレンズ側で絞りたいところだ。それ以上は面倒でもNDの手を借りるほうが懸命である。

m4/3はセンサーサイズの関係で、35mmフルサイズの焦点距離換算で2倍になってしまうことから、標準より広い画角ではその旨みは半減..いや無いと言ってもいいかも..してしまうのだが、逆に望遠系がほとんど存在しないm4/3ではメリットがそれなりにある。500mmとか600mmの超望遠域では、どのみちMFしか使えないのであまりメリットはない..ただ大きく重いだけなので..が、70-200mmのF2.8とか100-400mm(そろそろ新型出るしね)、それに400mm F5.6などはワイルドライフ撮影ではかなり使い勝手の良い焦点域になる。

何せパナは公式に300mm以上の望遠系は出さないと確信犯的に明言してしまっている..アダプターで他社製を使えば良いんじゃねぇの的な雰囲気バリバリだ(笑)..ので、そういう意味でもMetabonesのEFアダプターは、ワイルドライフ系GH使いには救世主の存在となること請け合いである。

何しろ、現時点でボディ単体とEFレンズの組み合わせで4K動画が撮れる..たとえ30pという4Kの規格以下であっても..のは、当のキヤノンでなくパナしか選択肢が無いのだから(苦笑)。

20140905

参った。天候不順でろくすっぽ山に行けてない。特に盆過ぎ以降はひどいもんである。今日は昼ごろに一度だけお天道さまが顔を出したが、結局また雨模様に逆戻りであった。

コーワからPROMINARブランドでm4/3マウントの単焦点レンズが発表された。

コーワはこのブログをご覧の一部の人にはプロミナーなる望遠鏡でお馴染みの国産メーカーだが、事業の大きな柱は医薬品である。コルゲンコーワとかキャベジンコーワ、ウナコーワなどが有名で、私らより古い世代ならゆるキャラのはしりと言ってもいいケロヨンなるカエルのキャラクターが懐かしい話であろう。

そんなコーワ(正式には興和)も、戦後すぐに光学機器メーカーとして出発している(戦前は繊維関係だったと記憶している)ので、実は医薬品よりもカメラやレンズなど光学機器メーカーとしても歴史が古いのだが、近年はカメラ事業からは撤退してしまっているので、文字通りの光学機器としては望遠鏡や双眼鏡のみの扱いである。

そんなコーワが何を思ったのか突然ミラーレスカメラ用の交換レンズ、それもm4/3マウントの広角系の単焦点レンズを売るというのだから少々驚きである。焦点距離は8.5mm F2.8、12mm F1.8、25mm F1.8で、35mmフルサイズ換算でそれぞれ17mm、24mm、50mmと実にマニアックなラインナップだ。もちろんMFである。

何れもプロミナーでお馴染みのXDガラス(特殊低分散ガラス)を用いてディストーションを低く抑えてあると謳っており、性能的には期待できそうな感じである。うちにはm4/3用の広角レンズがない(EOSで間に合っているので)ので、8.5mmと12mmに興味を惹かれるが、20cmまで寄れる8.5mmはなかなか面白そうだ。

動画の仕事で広角というのはあまり使い道はない(歪んでしまうので)のだが、ネイチャー系だと話は違って、中間リングを組み合わせてさらに寄って遊ぶには良いかもしれない。

20140904

お盆以降、すっかり朝晩は涼しくなった赤城高原である。朝の散歩は長袖、夜は毛布をかけないと寝られない状態だ。今のところ秋の気配はススキとコスモスぐらいだが、虫の音が少しずつ晩夏から秋へといざなう今日この頃である。

微妙なm4/3

2013/10/27

このところレンズマウントの話を続けているが、m4/3(マイクロフォーサーズ)という規格があったのを思い出した。と言いつつ思い出すも何も、動画撮影ではほぼ毎回お世話になっているので、それはもう何とも白々しい話だが(笑)。

余談だが、元々はオリンパスの4/3規格というのあって、後から参入したパナソニックがミラーレスに最適化した互換規格としてm4/3を提唱、軒を貸したら母屋を乗っ取られた的な状況にあるのが現在である。オリンパスがm4/3に集中すると先日発表したことからもそれは明白だろう。

センサーサイズの関係で、いわゆるフルサイズの2倍の焦点距離が稼げるm4/3。例えば300mmの望遠レンズがそのまま600mm相当になるので、望遠系に振りたいという事情があって、そういう意味合いで現時点でベストな規格..ワイルドライフ撮影という実にニッチな世界の話だが..であるが、では未来があるのかといえばそれは微妙かな、という気がしている。

そう、それはこれから4Kの世界が待っているという映像市場の都合に他ならない。解像度が高くなればセンサーがより大きいほうが有利であることは言うまでもなく、フルサイズ>スーパー35>APS-C>m4/3>1インチ>2/3インチ>1/3インチという関係が無条件に成立する。何よりパナは4Kビデオカメラにm4/3を採用することを明言しておらず、実際にはスーパー35..これはほぼAPS-Hに相当する..を採用した試作機を展示しているのだ。つまりm4/3は今のところ2K(フルHD)止まりであり、先行きは不透明なのである。

今のところ、と書いたのには理由がある。ソニーが発売を予定しているFDR-AX1は民生機初の4Kビデオカメラだが、そのセンサーサイズは何と2/3インチなのである。2/3インチでも4Kの情報を取り出せる..しかも聞くところによれば4K(800万画素)はさらに小さいエリアというではないか..のであれば、それより面積比で4倍大きいm4/3でも十分可能だと言える。

何れにせよパナの動向については、ソニーほど事前リークが活発でない..GH3の上位機がm4/3で4Kという噂が最近出てはいるが..ため、まあそれ故先行き不透明という意味なのだが、期待して投資するほど懐に余裕はないので、何となくソニーのEマウント機に傾きつつある昨今なのである。まあGH2を使い始めた時からそう思っていたので、m4/3レンズは3本しか持ってないしね(笑)。

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台風一過で快晴かと思いきや、今日の赤城高原は冬型の空模様で終日北風ピューピュー。

キヤノンのEOS 5D MrarkIIで火がついた大判センサーブームの昨今。マイクロフォーサーズのパナGH2から、上はとうとう35mmフルサイズセンサーを搭載したバケモノビデオカムコーダー(ソニーのNEX-VG900こと)まで登場、まさに動画の世は百花繚乱状態だ。

記録媒体も当然のごとくSDカードやSSDなどメモリーメディアへと主流は移り、しかもデュアルスロットでミラーリングも可能、果てはHDMIから非圧縮なクリーン信号を出力し、外部レコーダーにProResやCinemaDNGで、しかも4Kで記録する時代ときたもんだ。そんな生き馬の目を抜くデジタルイノベーションの時代(意味不明)に、どうだ我が赤城高原スタジオでは、未だにテープからキャプチャしてますが、何か(笑)。

素材映像クリップの記録をDSLRで撮るようになって3年が経ち、時間に融通の利かないイベントものの撮影はほとんど引き受けなくなっているが、撮影スタッフのやる気次第といった側面もあるものの、知人の伝やらで頼まれるとなかなか断りづらいものだ。周囲の同業者はそろそろ..ようやくか(苦笑)..AVCHDに移行し始めているが、ワークフローの関係でまだまだテープ(HDV)が主流であることは、レガシーにこだわる映像業界内でも特に田舎はまあそんなもんである。

先日もキャノンXL H1の2カメに同HV30と同iVIS HF G10..おっとこれだけAVCHDね..の3人4カメ体制で、スチルは私が担当。テープの弱点は記録時間であるが、HV30などのサブカメはテープ交換時の予備機でもあり、そういった小細工で現場はやり繰りしているのだ。もっとも最近は1台だけローランドのフィールドレコーダーで外部記録も行い、更なるバックアップも考えるようになっている。

アマチュアが趣味で撮る分には、最先端の情報をネットでさらい、大枚はたいて大判センサーカメラもありだろうが、先日のPCのOSの話同様に、ビデオ撮影の世界も仕事ではそう簡単に最新のものを一気に導入などとは、なかなかいかないのである。

もちろん仕事で即使う前提でなければ、予算の許される範囲で最新の機材に触れたいのが本音で、つい先だって、魔が差してポチッと某デジタルシネマカメラ..漢字に置き換えると「黒魔術意匠」かな(笑)..を注文したまでは良かったものの、どうにも絶対的な国内の流通数が少なく、こんなど田舎のプロダクションに届くのは、かなり先になりそう気配である。

ちなみに何でこの記事を書いているかと言えば、先週追加したビデオ編集用PCにIEEE1394ポート..MacでいうFireWireってやつね..が装備されておらず..と言うかWindowsマシンには装備されているケースがレアだが..、それまで使っていたPCからボードを付け替えようと思ったら、拡張スロットがすでにRadeon HD 7870に占拠されており、仕方なくPCI Express x1のボードを急遽追加で入手、今日になってやっとこHDVをキャプチャできるようになった次第。

USB3.0にThunderboltなど高速インターフェイスの時代に突入したPC環境だけど、こうしてテープの呪縛に縛られて、よもや最新のIvy Bridgeマシンに新たなIEEE1394のボードを差すハメになるとは(苦笑)。