県北の湖沼群はそろそろ凍結し始める季節。全面結氷となるには少々寒さが足らないのだが、今週辺りは厳しい寒波が押し寄せてきているので、それもはや時間の問題か。
1500m近い高標高地の沼はすでに全面結氷している。空から鳥の視点で眺めてみれば、そこには油絵のカンバスに絵の具を塗りたくったような世界が広がっていた。
ただ、日中の湖畔でも氷点下9℃だったので、対地高度120mでは推して知るべし。10分も経たずにドローンのバッテリーアラームがなり始めた。
神奈川の平塚に端を発した都内のサル出没騒動。その後に厚木・鎌倉・鶴見と移動し、多摩川を越えて大田区・港区、そして最後(の目撃情報)は何と豊島区まで到達した模様。
さすがに最初は同じ個体ではないのではないか?と勘ぐっていたが、同時多発的に目撃情報が出ないこと、ニュース報道で見る限り確かに同じ個体っぽい雰囲気であった。
目撃者の話に大きなサルだったというのがあったが、映像を見る限りまだ若い雄のようで、不用意に人に近づくこともないようなので野生個体なのは間違いない。まあ大方の予想通り、群れから離れて渡り歩くはぐれ個体だろうね。
サルは興奮すると人を襲うこともあるので警察も放置できず、関係部署と連携して捕獲を試みたようだが、こう管轄を超えて移動されると縦割りの問題もあって、結局取り逃がしたようである。
ま、師走の大都会もなかなか野性味溢れて大変なこってw
沢筋の森の中を歩いていてサルの群れに遭遇。20頭もいなかったのでそんなに大きな群れではなかったが、こちらを見るなり一目散に森の中を逃げていった。
場所的に山間の集落も近くそれなりに追い払いにあっているのだろう、まあ野生動物としては至極まっとうな行動ではある。
中でも写真の個体は一際体躯が大きく、群れの先頭を歩いていたが、木に登って警戒するように周囲を睥睨し、尚且つカメラを持って近づくこちらを歯をむいて威嚇してきた。さながら「しんがり」を務めるごときリーダーであった。
一般の人様より観察道具など携行機材が多いので、なるべくならアイゼン付けた冬山登山は勘弁で、調査は本格的な積雪になる前が望ましい。
では雪のない季節に行けばよいではないかと思う向きもあろうが、木々の葉が落ちて見通しの効くようになる初冬のこの時期が実はベストなのである。ヘイズもなく空気も澄んで、晴れてくれれば遠望も効いて言うことなしだ。
でももうさすがに日陰の沢筋には積雪があるので、軽アイゼン無くしては登れなかったけどね..
東の方角には筑波山。関東平野の北東の空までよく見える。雲海の漂う辺りは栃木だろうか。
宇宙からの電波を捉える施設?いやいや、関東平野を飛び交うテレビ電波を受信するアンテナだ。
しばらく暖かい日が続いて降雪が無かったせいか、草津の湯釜も一時より積雪が減っているように見えるが、大雪を過ぎて寒波が波のように押し寄せて来ているので、すぐにまた白銀の嶺へと変わるだろう。
湯釜周辺は晴れていれば赤城高原の我が家からも望めるのだが、さすがに野反湖からはすぐ目の前に迫って見えている。
噴気の上がる浮世離れした眺めをドローンで空撮したいところだが、未だ火口周辺は立ち入りが規制されているのと、そもそも飛行許可が取れない状況にある。
野反峠より浅間山方面を空撮。ドローンに驚いたのかアトリの小群が逃げ惑って逃げていく。ここへの道も来春までは冬季閉鎖だ。
遅まきながら、フジからRAWデータ現像ソフトがリリースされた。まずはMac版で、Windows版は来年の予定である。
RAW現像ソフトは、ナイコンやC社のように自前で用意しているところもあれば、各社RAWデータに対応したサードパーティのSILKYPIX(市川ソフトラボラトリー製)をバンドル提供しているケースもある。
しばらくEOSデジタルユーザーであったため、現像にはDPPという同社製の無料ソフトを使っていたが、パナを使うようになってからはデータが混在し始めたため、PhotoshopのAdobe Camera Rawを使うことが多くなっていた。
ただ、ACRの問題点は、決して純正の画像エンジンが生成するJPEG画像..カメラが撮影時に出力すると同意..と同じ絵にならないという点である。
初めからレタッチして画像を加工するケースではここは問題にならないのだが、フジのカメラを使う最大のメリットは同社独自のフィルムシミュレーションにあるので、このパラメータがいじれないのでは魅力半減以下なのである。
正確には、色情報やホワイトバランスなど絵作りに必要な情報をいじれないこともないのだが、何度試してもフィルムシミュレーションと同じ色にすることは不可能であった。
もちろん、画像データをSDカードにコピーしてカメラ内現像を行えば、後からでもフィルムシミュレーションを含む撮影時情報の変更を行えるのは他のメーカーと同様であり、面倒でもこれまではそんなことを繰り返してきたのだが、専用の現像ソフトがリリースされたことでその煩雑さからようやく解放されることとなった。
FUJIFILM X RAW STUDIOの特徴は、MacやPC上でフィルムシミュレーションを変更できることで、広大な4Kモニター上で変更状態の前後を見比べながら処理を施せることだが、その処理自体をUSB3.0で接続したカメラ本体に肩代わりさせることである。
カメラボディの画像処理エンジンを使うことで、MacやPCのCPU性能に依存せず無駄なリソースを使わないため、バッチ処理による一括現像が圧倒的に早いのである。DPPを使っていた頃の「現像待ち」ということがほぼほぼないのはありがたい。
まだ初版がリリースされたばかりなので、ソフトとしての使い勝手などは問題あり..拙者はアプリ開発者でもあるのでそういう点にどうしても目が向いてしまうw..なのだが、フジはユーザーに対してのフォローが他社にないほど手厚いので、こういった改善は期待できるであろう。
明け方近く、布団の中でウトウトしていると近くの林でフクロウが二声鳴いた。鳴き交わすと思って耳を澄ますものの、その後は鳴き止んでしまった。