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シネマ風

2021/3/26

65:24のアスペクト比で撮るだけで、毎日見慣れた眺めが気の利いた景色へと変わり、それはまさにシネマの世界の様相。

時節柄気温が少し高くなることで霧が巻き、それをエテルナ・ブリーチバイパスで撮ればさながら映画のワンシーンのようだ。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / PROVIA

幻想的とか非日常的とか、あくまで観る側がイメージするものだが、生活感を包み隠すことでかなりその世界が近づく。

そういう意味で霧は手頃な自然現象と言えるかな。まあ出そうと思って自分の都合で出るものでもないが。

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カラスは雑食のように言われていてそれは概ね間違ってはいないが、猛禽類同様に肉食が基本であるため、捕食活動も普通に行う。

少し離れた対岸の水際でハシボソガラスがひとしきり行ったり来たりしていて、おもむろにくちばしを水の中に突っ込んだので、てっきり水でも飲むのかと思ったが..

LUMIX S5 / Super Telephoto System / APS-C 約4500mm相当

しばらくもぞもぞと難儀していたが、水の中から引き上げたのはどうやらザリガニのようである。泥まみれなので種は不明だが、農業用水の池なんでアメリカザリガニだろうね。

この後は傍らにやって来たもう1羽と取り合いを始めたが、結局引き上げた当人がくわえて飛び去っていった。

ちなみにザリガニは英語でCrowならぬCrawfishだ。

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赤城高原でもウグイスの初鳴きを確認。世の中の桜開花の報と同様、当地での初鳴き確認も一週間程度早い。

ちなみに同じように春が早かった昨年は3月23日だったようだ。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA / ソメイヨシノ

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA / ホトケノザ

さすがに桜の開花はまだ先の話だが、ソメイヨシノの花芽は結構膨らんできているので、この後日中の気温が高い日が続くと、桜の開花もそれなりに早いかもしれない。

早春の野草であるホトケノザは路傍ですでに元気が良いが、こちらは雪解けの時点で花をつけていたので、昨日今日咲いたという話ではない。

エヴァ完結

2021/3/23

時間をやりくりして「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観てきた。

ヤマト・ガンダム世代とあって、テレビシリーズをリアルで観ていなかったこともあり、それほど本シリーズに思い入れはないが、続き物の完結編とあっては観ておかねばなるまい。

ネタバレご法度なのでストーリーについての評は控えるが、想像していたのとは真逆の結末であったことは確か。それに回収されてない伏線があった..それどころか謎が増えていたぞw..が、それでも一応筋は通したことになるのだろうね。

尚、昨日NHKで放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観ておくと、いろいろ演出意図が理解できるシーンがあるぞ。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / Classic Nega.

最初にエヴァンゲリオンを観た時に感じたことで、前述のNHKの番組内で庵野本人も言っていることだが、同作品が他のアニメーションと決定的に異なる点はカメラアングルにある。

本来アニメは自在にシーンを描くことができるはずが、多くのアニメでは意外に人目線から外れるようなアングルや視点移動は少ない。

実写映画でも同監督作品のシン・ゴジラを意識して観るとよく分かるが、寄ったり引いたり見上げたり見下ろしたりとにかくカメラアングルについては自由自在である。

この辺りのカメラワークは映像作品だけでなく、写真の分野でも手法として取り入れるのは面白いだろうね。

千曲の流れ

2021/3/22

諸般の事情で二十歳前後の数年間を信州で過ごしているが、バブル時代の夜明け前、青春時代真っ只中だったこともあって、特に北信エリアは非常に思い入れが深い土地である。

この時の経験と人脈が人生に大きく影響しているのは間違いなく、まさに社会人として研鑽を積んだ場所と言っても良いだろう。

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / Nostalgic Nega.

早朝の善光寺平と千曲川の流れを望む。

今のところすぐこの後死ぬ予定はないので走馬燈が回ることはないがw、まあフラッシュバックする映像は色々多方面に渡っているのは確か。

カテゴリ:独り言

梅咲き始め

2021/3/21

下界では桜の開花が話題だが、当地では梅がチラホラ咲き始め。ま、春本番にはもう少し時間がかかるかな。

FUJIFILM X-T4 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / PROVIA

このレンズ、これまでのフジのラインナップには無かったスペックで、凄く使い勝手が良い。

XF55-200と大きさほぼ変わらずで、テレコンに対応したのでx1.4で35mm版換算で約630mm相当..x2なら約900mm..になる。x1.4までなら画質的にまったく問題ない。

その上で0.5倍(35mm版相当)のハーフマクロまでこなせるので、花や小さな生きものまで望遠マクロとして狙えることになる。

Xを使っているカメラマンがスナップやポートレートばかりでないことを、メーカーサイドもようやく理解し始めたかな。

蕗のとう

2021/3/20

庭の土手や近所の雑木林の林縁にフキノトウが顔を出し始めている。

落ち葉の下に隠れているので、うっかりすると意外に気が付かずに旬を逃してしまうことがあるが、このところ風が強く吹くことが多かったせいで、特に道脇の落ち葉が飛ばされて見つけやすくなっている。

でも近所の連中が誰しも狙っているので、まあ見つけやすいところのはあらかた収穫されてしまっているけどねw

FUJIFILM GFX100S / GF45-100mmF4 R LM OIS WR / PROVIA

一枚目はGF45-100の最短付近で、二枚目は中間リングを挟んだ広角端による。GFレンズに限らずフジのレンズが寄れないものが多いので、中間リングの携行は必須である。

以下は備忘録。

地元ではないが先日北アの山麓でイワツバメを確認し、これが個人的な今シーズンの夏鳥第一号ということになる。

拙者は見ていないが、同じ日にサシバが高空を北東方向へ流れていくのも確認されているので、これから徐々に夏鳥の飛来が始まるだろう。

道脇のところどころに割れたクルミの殻が落ちていた。少し歩くと、50mほどの区間に数mおきに落ちているのが判る。

iPhone 11 Pro

カラスがクルミの実を路面など硬いところに意図的に落として割って食べるのは、近年よく報告があることである。それどころか車の通るコースにわざと置いて、車に潰させる荒業の観察例もある。

後者はコース取りの予測が難しいのでなかなか上手くいきそうにないが、落とすやり方は数回繰り返すことで美味しい実が手に入るので、結構根気よくやり続けるものである。

この時も雪解けの雪の中から出てきたオニグルミの実を何回も落として割って食べていた。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

尚、このやり方を見せるのはハシボソガラスに多いように思う。と言うより個人的にはハシブトガラスが同じことをしているのを見たことがない。

こちらは東北で見かけた例だが、この時もやはりハシボソガラスであった。

調査して統計を取ったわけではないので実際のところは不明だが、経験してしまえばハシブトガラスも同じ行動を取るだろうとは容易に想像できる。

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餌付けで罰金

2021/3/18

今月2日の自然公園法の改正で、一部の国立公園内でクマやサルなど野生動物に餌を与えると最高で30万円以下の罰金が課せられるようになった。

人の手で餌を与えられた動物が味をしめることで常態化し、それが前述のクマやサルであれば人的被害に繋がる可能性があるため、かなり以前から問題視されてきた歴史的経緯がある。

マナーを呼びかけるだけで済めば罰則の規定は必要ないだが、この問題は昨日今日に始まったわけではないので、未だ解決に至る道筋が見えてこないのが実情といったところだ。

古くは日光のニホンザル然り、北海道内あちこちで見かける観光ギツネ、最たるは世界自然遺産の知床におけるヒグマなど、一歩間違えば怪我では済まないケースも起こりえるわけだ。

直接の人的被害に繋がらなくても、常態化してしまうと結局そのしわ寄せは駆除という形で動物自身に向いてしまうため、良かれと思って餌を与える行為が逆に命を奪うことにつながることは、もっと周知徹底するべきであろう。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

県内某所で餌付けされているヤマガラ。餌を持っていなくても手をかざすだけですぐにやって来る。ここではヤマガラだけでなく、シジュウカラやコガラもやって来ていた。

鳥の餌付けのケースで有名なのは、新潟の瓢湖のような越冬で集まるハクチョウへの給餌だろう。鳥インフルエンザの集団感染の可能性が高まるので、一時は給餌行為を中止する風潮があったが、観光産業とも関係してくるのでなかなかすべてのケースで中止とはなっていない。

冬季は餌が不足するのでそこを人為的な給餌で補うのはそう悪いことではないと思っているが、問題は餌の量とその内容だ。公園などでパンの切れ端やパンくずを与えているのを見かけるが、パンは油分が多くて摂取し過ぎるとかえって寿命を短くしかねない。

やはり自然界にそのまま存在するものが望ましいだろうね。

ちなみに餌付けは意図的に行われるものだけではない。当地のような田舎では、家の敷地の端っこや農地の隅に残飯や収穫物の余りを捨てるケースが普通にあって、そんなところはタヌキやイノシシたちの格好の餌場となっている。

何も直接的でなくても、産業廃棄物含め間接的に行われるている餌付け行為もあるということである。

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久しぶりに裏仕事で県外へ出張。

年度末にきて人様のお手伝いなどしていられる状況にないのだが、まあ裏仕事の業務内容的にシーズン突入なのでやむ無しだな。

で、指定の場所が高台の富士山ビューポイントだったため、天気が良かったこともあって終日日本を代表する霊峰を拝むことになった。

天気は良かったが西寄りの風が猛烈に強く吹いたため、暖かいのか寒いのかよくわからない状況だったが、富士山には入れ代わり立ち代わり独特の雲が湧いていた。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

折しも東京で桜の開花宣言が出ていて、このエリアでも平地では車窓を流れる景色の中に桜が花をつけているのを見かけた。昨年は暖冬で記録的に早かった記憶があるが、今年も同様の最速記録のようである。

それと地元ではまだこれからだが、ウグイスの初鳴きも個人的には今シーズン初。

そんな春告魚がホーホケキョとそこかしこで鳴き交わす中、越冬中のリュウキュウサンショウクイが鳴きながら飛び回っていたのはいかにも季節の変わり目といった風情。

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